WBCスーパーウェルター級王座決定戦
メキシコの20歳、サウル・アルバレス選手(Saul Alvarez)が英国のマシュー・ハットン選手(Matthew Hatton)と空位のWBC王座を争った一戦は米国カリフォルニア州で行われ、アルバレス選手がワンサイドの12回判定で勝利して世界王座を掴んだ一戦でした。(体格比較)
上下へ打ち分ける左フックや右ストレートなどのシャープな攻撃で立ち上がりからペースを圧倒した20歳。ハットン選手が攻撃を仕掛けてくる瞬間瞬間に合わせていくアルバレス選手の鋭く力強い攻撃は見事なものでした。
2回には接近戦で決めた左右アッパーでハットン選手に鼻血を流させ、4回には強烈な左アッパーのボディーブローで効かせる場面も作ったアルバレス選手。
中盤以降、疲労からかやや運動量が落ちたようにも見えたアルバレス選手でしたが、9回10回に何度も決めた左フックのカウンターや、打ち下ろすような右ストレートなど力強い攻撃は最後まで続き、試合終了間際にも右ストレートでハットン選手の足元を揺らすなど、12ラウンズに渡ってペースを完全に支配していたアルバレス選手の完封劇での初戴冠でした。
公式のスコアはジャッジ3氏共に119-108アルバレス。(7回にアルバレス選手に減点1)
CompuBox Stats: Alvarez-Hatton ※
この日は左フックをリードに用いることが多く、またカウンター主体に見えたアルバレス選手。この日も出していた素晴らしい左ジャブによる仕掛け、組み立てをもう少し見たかったとも感じた試合でしたが、これはちと要求しすぎでしょうか。
初の世界戦でのこの見事なパフォーマンスによる勝利を素直に賞賛するべきなのかもしれません。
アルバレス選手は45勝(26KO)1分。18日に地元メキシコで英国のベテラン、ライアン・ローズ選手を相手の初防衛戦を予定しているようです。
ハットン選手は41勝(16KO)4敗2分。
Alvarez defeats Hatton for title(Francisco Salazar Photos by “Big” Joe Miranda/Fight News)
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なんかメリハリが感じられない気がして私もイマイチ乗れない、ってのが正直なところだったりします。
ウィリアムスはSWではやらないんですかね?
確かに現在の王者陣をみるとちょっと核になる選手がいないのは確かかも。
いきなりビッグマッチではなく、王者としての防衛戦を地道にこなしながら成長していってほしいものです。
スキルは相当なものですから、あるレベルまでは圧勝を続けると思いますが、もう一ランク上の選手を相手にすると、急に手が出なくなる気がします。長身のパンチャーとの対戦が見たいです。
パック、マルチネス、ウィリアムズはこのクラスでは戦わない様ですから、統一しちゃうのかな。
少し前まではマルチネスがいたんですけどねぇ。
今はコット、ウィリアムスがトップなんでしょうか。
アルバレスは人気も注目度も高い選手だと思うので大きな試合はいずれ実現していくはずです。
パッキャオ引退後のボクシング界が心配なので、早くアルバレスには複数団体の統一等でスターになって欲しいです。