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ティモシー・ブラッドリー対ケンドール・ホルト(2009/04/04)

2009-04-05 14:37:30 | ボクシング
WBC・WBOスーパーライト級王座統一戦

若い米国人世界王者同士が激突する注目のSL級王座統一戦。WBC王者ティモシー・ブラッドリー選手(Timothy Bradley)対WBO王者ケンドール・ホルト選手(Kendall Holt)の一戦はカナダで行われ、ブラッドリー選手が2度のダウンを喫したものの僅差の3-0判定を制してタイトル統一を果たした一戦でした。(体格比較)

若く早いブラッドリー選手が脆さのあるホルト選手に楽に勝つのでは・・?と予想していた一戦だったのですが、初回からブラッドリー選手がダウンを喫する予想外(?)のスタートとなった試合。
初回に左フックで痛烈なダウンを喫したブラッドリー選手でしたが、以降もダメージを感じさせない動きで積極的に攻めていきます。しかしブラッドリー選手の攻めはスピード重視すぎな感じで的中率が非常に悪く、またパワーも感じさせないもの。
対するホルト選手がブラッドリー選手の入りに落ち着いて合わせる右アッパーや左フックのカウンター、正確で強いジャブがリードする試合前半戦の流れでした。
しかし、ホルト選手の手数が少なく、またこの傾向は回を追うごとにより顕著になっていきます。
ヒット率は低いものの積極的に攻めるブラッドリー選手の攻勢を取るか、ホルト選手の数は少ないものの正確で強いブローを取るか、悩む流れながらも徐々にブラッドリー選手の攻勢が上回っていったように見えた試合の流れ。
そして7回にブラッドリー選手の左フックのボディブローでホルト選手が急激に失速を見せてこの流れが決定的になります。続く8回にも同じパンチで手が出なくなったホルト選手。
9回以降もホルト選手を追い続けるブラッドリー選手の攻勢が前半の失点を挽回していったのですが、最終12回に落とし穴が待っていました。
この回にホルト選手の右アッパーのカウンターを浴びて2度目のダウンを喫してしまったブラッドリー選手。非常にクロスした展開の中、あまりにも痛い失点にも思えたのですが・・・

公式のスコアは114-112が2人、115-111が1人の3-0でブラッドリー選手の勝利を支持していました。シロート採点は113-113。
ジミー・レノンのユナニマスディシジョンのコール、さらにはスコアを聞いた段階ではホルト選手の勝ちか、、、と思えた試合だったのですが…
ブラッドリー選手の攻勢をより有効と見た採点、というよりはホルト選手の消極的な姿勢がジャッジの支持を得る事が出来なかった試合と見ました。

ブラッドリー選手は24勝(11KO)。ホルト選手は25勝(13KO)3敗。

試合動画(dailymotion)

Bradley unifies 140lb titles!(Dave Spencer,Fightnews)
Bradley Defeats Holt To Unify Junior Welterweight Titles(Michael Norby,Seconds Out)
Bradley outlasts Holt; Andrade finishes off Tsypko on SHOWTIME(East Side Boxing)
Bradley Overcomes Two Knockdowns To Outlast Holt(Jake Donovan,Boxing Scene)
Timothy Bradley Calls Out Hatton-Pacquiao Winner, Juan Manuel Marquez(James Slater,East Side Boxing)
写真
Photos: Bradley Decisions Holt To Unify in Montreal(Boxing Scene)

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9 コメント

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Unknown (kia)
2009-04-06 02:32:41
クロスした内容でしたが、私は逆に12Rにブラッドリーがダウンしても2,3ポイント差で勝ちかなと思っていました。

ホルトが勝つにはリーチ差を生かして距離を取りながらカウンターを狙う戦い方かと考えてましたが、実際にはジャブでプレッシャーをかけながら前に出るべきでしたね。

2R以降はブラッドリーが最初のダウンのコンビネーションにしっかり対応して、8Rぐらいまではほとんどブラッドリーのラウンドだった気がしました。
9Rあたりからホルトがジャブで前に出るようになると展開が変化していたので、ホルトが早期に戦略を変更していれば違った結果になったような気がします。

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Unknown (プクー)
2009-04-06 11:53:55
ホルトという選手は気持ちが弱いのでしょうか?スキルは高いしダウンとるパンチもあるしいい選手ですが超一流になりきれない。惜しい選手です。
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Unknown (管理人)
2009-04-06 16:46:17
>kiaさん
記事にも書いたとおり、私のスコアはドローだったのですが4ポイント差が一人いるユナニマスと聞いて、ホルト勝利なのかと感じました。
ブラッドリーは終始積極的に攻め続けていましたが、この日はその攻撃が非常に雑だったように感じました。いままでそんな事感じた事無かったんですけどねぇ

>プクーさん
この試合は余裕こき過ぎてポイント計算を誤っていた内容に見えました。実際ブラッドリーのパンチは正確性を欠く物でしたしホルトのカウンターが要所要所でヒットしていましたから、本人とすれば勝ったと感じてたんでしょう。
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採点 (リゴンドー)
2009-04-07 14:14:01
採点、個人的にはkiaさんに同意です。
1Rと最終ラウンドのダウン以外、殆どのラウンドをブラッドリーが僅差ながらもぎ取ったように見えました。プレス席やショータイムの解説も似たような採点だったはず。ホルトは下がりすぎて手数が少ない上に、再三のヘッドバッドアピールやクリンチの多さも消極的で印象が悪いです。比べるとブラッドリーの攻めは乱雑と言うより、パワフルな印象。2回以降、ホルトはカウンターを見切られていたので、下がるよりはもっとジャブ付いて前に出た方が良かったかと。気持ちの面でも、ベルトラインのボディやヘッドバッドでいらついてしまうホルトの相変わらずのムラッ気は、ダウンしても動揺せず前に出続けたブラッドリーに圧されていたように思います。
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Unknown (管理人)
2009-04-07 19:10:02
>リゴンドーさん
では当ブログの公式見解は2-0ブラッドリーということで・・w
ホルトは良い武器をいっぱい持っているんですけどメンタルがボクシングに向いて無いといつも思います。
ブラッドリーはもう少し完成度の高い選手との認識だったので、この日のボクシングがちょっと意外でした。
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 (リゴンドー)
2009-04-08 01:11:18
ホルトは、そう、ポテンシャルは高いのに、トーレス1戦目やそれ以外でも時々見せるあの集中力の無さ(悪い意味で昔から黒人選手によく指摘されがちな特徴とも感じます)が致命的ではないでしょうか?
ブラッドリー、ショーボックスに出ていた時からたまに見ていましたが、基本的にあんな感じではなかったかなあと。雑な部分を運動神経とアグレッシブさでカバーしていますね。今回はホルトという強打のカウンターパンチャーが相手だっただけに、いつもよりせわしなく、激しく体(たい)を入れ替えたり連打がよりオープンブローだったりしていたから、それが目立っていたかも。
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Unknown (管理人)
2009-04-08 20:31:17
>リゴンドーさん
SHOBOXで初めて見たときのガルニカ戦で、カウンターの右アッパーで倒しまくってたのを見て(確か3回?)、これは凄ぇぞと
その時の印象が強烈で今もその時のイメージを引きずってるのかもしれません。
ホルト戦は良くない時のベルト選手に似てる気がしました。
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Unknown (サモアン)
2009-04-10 00:34:31
言いたいことは前のみなさんに大体言われてしまったんですが、自分としてはブラッドリーはスーパーライトにしてはちと小柄かなと感じました。手数上は攻勢なのにあまり押しているように見えないのはそのせいかと。

ウェルターに行ってしまう噂もあるウランゴあたりとやったらどうなってしまうのか?と期待と不安でいっぱいです。
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Unknown (管理人)
2009-04-10 19:52:22
>サモアンさん
ウランゴがベルトとやる話は本当なんでしょうかね?
あとコテルニクにカーンが挑戦って話もあるようですね
コテルニクは最初オルティスとやるって話しが出てたような気もするのですが・・
ブラッドリーは仰るように身体の小ささ、体力、パワー面で劣る、ってのがこの試合でよりハッキリ出てしまったように感じました。
体重もちょっと軽めですし、激戦模様のライト級に下げて・・・とかの可能性も考えたりしましたが、統一王者ですしそれはないでしょうかねw
タレントが豊富なこのクラスですが、個人的にはオルティス選手が現在1番なんじゃないかと見ています。先物買いがすぎるかもですが・・
ウランゴの空位(になるかどうかわかりませんが)狙い、コテルニクカーンの勝者、あるいはこのブラッドリー狙い、どれを選んでもオルティスなら勝てそう。

SL級最強を決める一戦のハットン対パックが今のところメジャータイトルが賭けられなさそう、ってのが残念です。
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