ケンドール・ホルト対ベン・タッキー(2008/02/08)

スーパーライト級10回戦

WBO2位にランクされるケンドール・ホルト選手(Kendall Holt)がベン・タッキー選手(Ben Tackie)に10回判定勝ちしています。

昨年9月にリカルド・トーレス選手の持つWBOタイトルに敵地コロンビアで挑み、論議を呼ぶストップ負けを喫したホルト選手の復帰戦。
公式のスコアはひとりがドローにつける2-0(98-92x2,95-95)でしたが、ホルト選手が終始スピードとテクニックでリードしていた試合でした。
非常に注意深く相手を見ながらジャブを当て距離をキープ。タッキー選手が踏み込んでくる時に合わせる右ストレート、左フックも正確でシャープでした。
ただこの日のホルト選手はいつも以上に慎重というか、極端にミックスアップを嫌っている感じに見えました。
タッキー選手に入り込まれるとがっしりと抱きついてパンチの交換を拒否。もともとそういった傾向は見られたホルト選手ですが、この日は特に神経質になっているような気がしました。
このスタイルでは観客の支持は得られず、勝利が告げられた試合後もブーイングに晒されていました。
スピード抜群のシャープなパンチを正確に当てるホルト選手からは非常に高いポテンシャルを感じさせるのですが、ボクサーとしてはメンタル面での問題を抱えているように感じます。

ホルト選手は23勝(12KO)2敗。タッキー選手は29勝(17KO)9敗1分。

Holt tops Tackie!
Kendall Holt Decisions Ben Tackie, Vanes Wins
Holt Plays it Safe in Vegas; Martirosyan Shines

リカルド・トーレス対ケンドール・ホルト(2007/09/01)
マイク・アルヌーティス対ケンドール・ホルト(2007/04/20)
ケンドール・ホルト対アイザック・ラツシュワヨ(2006/11/03)