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セバスチャン・シルベスター対ダニエル・ゲール(2011/05/07)

2011-05-18 14:22:06 | ボクシング

IBFミドル級タイトルマッチ

IBF王者セバスチャン・シルベスター選手(Sebastian Sylvester)にオーストラリアからの指名挑戦者ダニエル・ゲール選手(Daniel Geale)が挑んだミドル級戦は王者の地元ドイツで行われ、挑戦者ゲール選手が12回2-1の判定を制して新王者の座に就いた一戦でした。

互いに両ガードを高く掲げながら左ジャブを伸ばしていく立ち上がり。
ゲール選手のほうがやや手数に勝りますが、シルベスター選手はタイトなブロッキングと上半身と膝の動きによるダックでクリーンなヒットを許しません。
ゲール選手のショートの右ストレートや左フック、左アッパーが入る場面もあったのですが、挑戦者の攻撃の多くは王者のブロックに阻まれ、逆に王者がしっかりと相手の様子を見て放つ正確なジャブがリードしていたように見えた序盤戦の攻防でした。
腰を据えてのジャブの刺し合いを分が悪いと感じたのか、ゲール選手は5回からはフットワークを使いつつ攻撃を3発4発のコンビネーションで繰り出すボクシングに変えていきます。自らのリズムを作り出そうとの意識が見られる動きで、テンポよく先に先にゲール選手が仕掛けていきます。
しかしここでも王者の固いディフェンスとジャブや右ストレート、右のボディブローなどの正確な攻撃がヒットする状況は同じ。
ゲール選手のコンビネーションブローの3発目4発目の左フックや左アッパーが良い感じでシルベスター選手をキャッチする場面も度々あって、特に試合最終盤はシルベスター選手がちょっと効いた?様子も見せて失速してしまったものの、最後まで正確にヒットしていた王者の左ジャブが試合を制したように私には見えた12ラウンズでした。

しかし公式のスコアは118-110、118-112で2人がゲール選手、1人が118-110シルベスターという極端に分かれた2-1で王座交代を支持していました。シロート採点は118-110シルベスター。

両者がやろうとしていることを互いに出し合う攻防で、クロスしたラウンドの連続だったのは確か。ただ、この判定結果には正直驚きました。会場はドイツだったこともあって観衆から不満の声が聞こえましたが、海外記事をみるとそんなにおかしな判定だったという声はあがっていない感じ?
試合後のシルベスター選手も落胆をにじませながらも謙虚にゲール選手の勝利を祝福していて、私の見方は少数派だったということなのでしょうか。
もう1度最初から見直したい、と感じた一戦でした。

ゲール選手は25勝(15KO)1敗。シルベスター選手は34勝(16KO)4敗。

Geale dethrones Sylvester(Fightnews)
Daniel Geale Decisions Sebastian Sylvester, Wins IBF Crown(Alexey Sukachev/Boxing Scene)
Daniel Geale Australia's new world champion!(Tony Nobbs/East Side Boxing)
写真
Harrington Park boxer Daniel Geale new world champion(Macarthur Chronicle Camden)

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2 コメント

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Unknown (ぱたお)
2011-05-18 16:43:11
私の採点では116-112シルベスターでした。

まあ見方によればゲールノ勝ちにも見えたのかもしれませんが(笑)

再戦すればシルベスター勝つと思います!
返信する
Unknown (管理人)
2011-05-18 21:43:37
>ぱたおさん
シルベスターはいつもスコアがクロスしてて、かつ恵まれない気がします。
返信する

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