バーノ・フィリップス対ポール・ウイリアムス(2008/11/29)

WBOスーパーウェルター級暫定王座決定戦

IBFスーパーウェルター級王者のバーノ・フィリップス選手(Verno Phillips)と前WBOウェルター級王者のポール・ウイリアムス選手(Paul Williams)が空位のWBO暫定スーパーウェルター級王座を争う、ちとややこしい一戦は米カリフォルニア州で行われ、ウイリアムス選手が8回終了TKOで勝利して2階級制覇に成功した一戦でした。

ウイリアムス選手の圧勝でした。
前ウェルター級王者のウイリアムス選手とスーパーウェルター級王者のフィリップス選手との対戦ですが、体格では下のクラスのウイリアムス選手が圧倒的に優位。さらに体格というか体力を生かしたパワフルな攻撃で圧倒する試合内容で、どちらが上のクラスなんだか下のクラスなんだかわからなくなるほどでした。
以前のウイリアムス選手は手数は物凄くよく出るものの、1発のパワーを感じさせない選手、ペチペチペチペチとにかくしつこくやりずらい選手、との印象が強かったのですが、キンタナ選手に初回KO勝ちした試合以降そのパワフルさに驚かされます。
この日も長いジャブ、左ストレートでフィリップス選手を弾き返し後退させ、相手をロープに詰めると強烈な左右のボディブローで攻め立てる攻撃からは迫力が感じられました。
フィリップス選手もウイリアムス選手のアタックを上手くブロッキング等で殺しながら右ストレートのカウンターなどで対抗するのですが、パワー・体力の差でじりじりと追い詰められていきます。
フィリップス選手がバランスを崩すほどに強振していた場面が再三見られたのですが、これも体力差を感じたがゆえなのでしょう。
中盤以降はボディのダメージと疲れからフィリップス選手の手数が落ちて、ペースは一方的なものになり、8回終了後にフィリップス選手がドクターの助言を受けてギブアップして試合は終わっています。

手数も多く、また打ち抜く強烈なブローを使い、密着戦も戦えて、打たれてもタフ。ウイリアムス選手のここ最近のパフォーマンスは見事です。敗戦後一皮向けてさらに強い選手になったような気がします。
CompuBox Stats: Paul Williams Beats Down Verno Phillips

ウイリアムス選手は36勝(27KO)1敗。フィリップス選手は42勝(21KO)11敗1分。

試合動画(dailymotion)

Williams punishes Phillips!
Williams Batters Phillips On Boxing After Dark
Paul Williams Forces Verno Phillips To Call Surrender
WILLIAMS DOMINATES PHILLIPS; ARREOLA CRUSHES WALKER
写真
Williams TKO's Phillips
Photos: Paul Williams vs. Verno Phillips, Arreola vs. Walker
Williams defeats Phillips

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