ヘビー級10回戦
2月に熱戦を繰り広げた両者の再戦。ポーランドのアーサー・スピルカ選手(Artur Szpilka)とシカゴのローカルヒーロー、マイク・モロ選手(Mike Mollo)
とのリマッチはシカゴで行われ、スピルカ選手が5回TKOで勝利しています。
2月の第1戦は、初回にスリップ気味ながらもノックダウンを奪われたスピルカ選手がサウスポースタイルからの右フック・右ジャブのリードと左ストレートとでモロ選手の前進をコントロールしていった試合。初回と2回に負ったカットから激しく流血するモロ選手をスキルに勝るポーランド人が痛めつける展開が続いた試合でした。両者のテクニックの差が明白に現れる展開の中、モロ選手が4回に起死回生の左フックを決めてノックダウンを奪いますが、スピルカ選手の正確なショットを浴び続ける展開は変えられず、6回にポーランド人の左ストレートを浴びて力尽きたように大の字に伸びたモロ選手がストップされた一戦でした。
さて、実力差は示された第1戦だったもののモロ選手のガッツと強打に対するご褒美として与えられたリマッチでしたが、今回も同じような展開の末のスピルカ選手の鮮烈なKOフィニッシュでした。
初回スタートはお互いに慎重に見えましたが、スピルカ選手のスキルが上回るのは前戦同様。左ストレートリードや右フックを数は少ないものの決めていて、また効果も生んでいたように見えます。2回終了間際には左ストレートを連続でクリーンヒットさせてモロ選手を棒立ちにさせるなど、前戦で示された両者の実力差はこの試合でも同様のように見えます。
しかしモロ選手の強打もまた同様に前戦で見せた通りの威力を見せます。3回にスピルカ選手が正確な左右を集めて大きなチャンスを掴んだ場面でコーナーに追い詰められたモロ選手が放った左フックでスピルカ選手がノックダウンを喫してしまいます。
それでも何度も言うように両者のスキル差は明白で、右ジャブ左ストレートでのボクシングで再びペースを掴んだスピルカ選手が5回に強烈な左フックを決めてモロ選手を倒した後にレフェリーが試合を止めた返り討ち劇でした。
スピルカ選手は16勝(12KO)。モロ選手は20勝(12KO)5敗1分。
Report/gallery: Fonfara vs. Campillo(Sam Geraci Photos by Tom Barnes/Fightnews)
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