BES大山(鳥取)

鳥取県大山周辺に関する日々の情報、お知らせなどを載せています

大山の標高

2006-07-31 11:40:02 | その他
2000年にあった西部地震以前の標高は1,711mでした。
しかし、現在の大山の標高は1,709m(弥山)です。
時々、ガイドブックなどには大山の標高は「1,729m」と出てきます。

今でも、「弥山(1,709m)」よりも「剣ヶ峰(1,729m)」の方が標高が高いですが、
剣ヶ峰へは道が崩落しているため、登山で行けるのは弥山までです。
そのため、実質的に「弥山」が大山の頂上とされています。

本当は、標高は毎年変わっていて1,709m ではないらしいですが、
そうすると、毎年標高が変わってしまうため
1,709m という高さに固定されているとか。

高さが違えば地図も変わると…

中国地方

2006-07-29 08:21:45 | 歴史・文化
日本は、
北海道・東北、関東、信越・北陸、東海、近畿、中国、四国、九州、沖縄
…と分かれています。

鳥取県は【中国地方】に分類されています。

この「中国地方」というのは、
10世紀ごろ、「律・令・格・式」という法体系がありました。
その中の「延喜式」という法律で、全国の国を都からの距離に応じて畿内、
近国、中国、遠国に分け、公文書の提出期限などを分けていました。

中国とは、「都から程度離れている」という意味である。
との説があります。

「律・令・格・式」を具体的に言うと、
刑法にあたる「律」
行政法その他にあたる「令」
令の追加にあたる「格」
法律の施行細則にあたる「式」(律令格式)

延喜式とは、平安時代の康保4年(西暦867年)に施行された三大式の一つで、
現在でいう処の、法律、法規のようなものです。

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今日は、9時ぐらいから、雨の予報。
頂上の方も雲に隠れて殆ど見えません。
まだ通行止めにはなっていませんが、
雨が強くなると環状道路が通れなくなるかも…

鳥取と呼ばれる所以

2006-07-28 08:48:10 | 歴史・文化
まずはお知らせ。
道路規制は、大山周辺では現在ありません
登山道に関しては以前と変わりありません。

夏山登山道 … 登山可能
ユートピアコース … 登山可能(一部崩落箇所あり)
川床・大休峠~振子山 … 崩落のため進入不可
中国自然遊歩道(一向平~つり橋/大山滝) … 崩落のため進入不可

自然遊歩道の復旧は未定です。(迂回路はありません)

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【とっとり】と言う時、音から見ると、
【取鳥】と書くほうが音的には正しいような気がします。

では、何故「取鳥」と書かず、「鳥取」と書くのか?


古代の大和朝廷に属していた職業の一つに、
「鳥取部(ととりべ)」と言うものがありました。

鳥取部(部というのは役目という意味)とは、
湖や沼で水鳥を捕獲して朝廷に献上していた職業集団と伝えられています。

水鳥を取ることを仕事にしていた鳥取部が住んでいたことから、
このあたりを鳥取と呼ぶようになったのではないかと言われています。


江戸時代に因幡国と伯耆国を鳥取藩を治めていた池田氏は、
鳥取城に住んでいました。
そして、明治4年の廃藩置県により鳥取藩が鳥取県になりました。

その後、明治9年から5年間は隣りの島根県に合併されましたが、
もう一度鳥取県を置こうという声が大きかったことから、
明治14年9月にいまの鳥取県が生まれ、現在に至っています。

自然観察会

2006-07-27 08:26:45 | 自然情報
昨日は自然歴史館が主催する自然観察会に参加してきました。
そこで見つけた変わった植物を紹介。


※クリックすると花が咲いている状態に…
1.これが何か分かりますか?
葉っぱの上にちょこんと実が乗ったこの植物
天ぷらにすると美味しい…とか。


※クリックすると葉が伸びている状態に…
2.これが何か分かりますか?
ちょっぴり見た目が変わった草。
もう少しするとそれ(?)らしく見えてきます。

▼正解はこちら(反転)

1.ハナイカダ
これはまだ、実で
5~6月頃に花が咲きます。
葉っぱの上に花が咲いている様子から
「イカダ(海に浮かべる乗り物)」の上の「花」
つまり、「ハナイカダ」と言われるそうです。

2.これは、マムシ草とかいうもの、
今はまだ分かりづらいですが、
草が開いて来るとマムシ(蛇)そっくりに見えることから
この名前が付いたとか。


ちなみに、自然観察会は歴史館主催で、現在夏休み期間中
と言うことで、7/27,30,31 8/1~15 の間、
毎日行われています。
9時20分までに、大山自然歴史館前に集合、予約、料金等は必要ありません。

地形の成り立ち

2006-07-26 08:11:41 | 歴史・文化
まずはお知らせ。
鍵掛峠の通行止め解除について
7/26日現在、倉吉江府溝口線(桝水~御机/鍵掛峠)
が通行可能(7/25 10:30解除)になりました。

登山道に関しては以前と変わりありません。
夏山・ユートピア … 登山可能
大休峠~振子山 … 登山不可
中国自然遊歩道(一向平~つり橋) … 進入不可

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地形の成り立ち
出雲国風土記によると、昔「八束水臣津野命(やつかみずおみつのみこと)」が
隠岐島や能登半島の一部を引き寄せて島根半島を形づくりました。
その時、これを引っ張った綱が弓ヶ浜半島で、
繋ぎ止めた杭が大神嶽だとされています。
この大神嶽が今の大山で、古代の人々は
大山を神の宿る神聖な山として崇めていました。

風土記とは、中国の書籍の名で、著者は晋の平西将軍の周処。
辺境生活の見聞をまとめたものであろうといわれるが、詳細は不明。

日本では、奈良時代に地方の文化風土や地勢などを国ごとに記録
されたもの。(国、郡、郷の名前、その国の産物、山や川の由来、古い伝承など)

正式名称ではなく、ほかの風土記と区別して「古風土記」とも呼ばれています。

幾つかの風土記が律令制度の国別で記された形跡があり、
完全に近い形で現存するのは出雲風土記(出雲国風土記)のみとなっています。

「播磨国」、「豊後国」、「肥前国」、「常陸国」の4カ国の風土記は、
完本ではありませんが、一部を失った形で残っています。

登山道情報

2006-07-23 08:24:00 | 遊歩道・登山道
ユートピア(三鈷峰)コース
上宝珠~三鈷峰までの区間(ケルン付近)で
侵食により道が不安定な箇所があります。
通行は可能。

大休峠~振子山
大休峠~振子山までの区間(親指ピーク付近)で
法面の崩壊・土砂流出等があり、危険な為
通行不可。

大雨のピークは過ぎたようですが、
台風の接近等もありますので、
もし、登山をされる方は十分な注意をして下さい

天気

2006-07-22 10:18:19 | その他
今日は昨日とは打って変わって、晴々とした天気です。
降水確率も10%前後、
気温は今現在、博労座で20度、湿度56% と
比較的登りやすくなっています

ただし、先日から降り続いた雨で地盤の緩み等が
ありますので、登られる方は十分な注意を!

▼昨日の風景                ▼今日の風景   
  

午後からは気温が上がって暑くなっているかも知れませんが…
日射病・熱中症に注意が必要。

登山道点検(夏山登山道)&自然遊歩道

2006-07-21 08:17:56 | 遊歩道・登山道
■夏山登山道
しばらく続いた雨で登山道がえぐれている
場所が数ヶ所かあります。
6合目から上の方(避難小屋前)で階段のボルトがむき出しに
木道の一部にポールの変形や外れ・ロープが切れた箇所が数ヶ所

登山自体には問題ないですが、
段差が 20cm(春先) → 30cm(現在) 程度になっているため、
普段よりも登る(降りる)のに時間がかかるかもしれません。

大雨のピークは過ぎたようですが、
台風の接近等もありますので、登山をされる方は十分な注意を

7/20 16:00 時点
(夏頃に登山道の保全作業を行う予定/日程未定)

■中国自然遊歩道
中国自然遊歩道の一向平~つり橋に至るまでの歩道に亀裂を発見
付近の崩落等の危険性もあるため、現在通行止めです

川床、大休峠方面からの通行にも影響があると
思われますので、付近には近寄らないようお願いします。

7/20 時点(天候が落ち着き次第再度調査を行う予定)


大山寺僧兵の争い

2006-07-20 08:16:49 | 歴史・文化
古くから大山は山岳信仰の聖地として人々から崇敬されてきました。
さらに平安時代中期から地蔵信仰の地としても栄え、
大山寺周辺の寺院は急速に力を付けていきます。土地の寄進も盛んに行われ、
鎌倉時代には寺院の総数が一時100を越え、
僧兵3千人を擁する勢力を持つまでになりました。

仁安3年(1168)に高倉天皇即位後初の大嘗会の祭りの際に、
費用の一部を大山寺にも割り当ててきました。

大山寺には「南光院」、「中門院」、「西明門」の三院がありました。
南光院は受け入れを示しましたが、他の二院はそれを拒絶しました。

そこで国衛の役人は大山寺に兵を差し向けてきたため、戦となり、
国衛に味方する南光院と他の二院との間に合戦が始まり、
大山寺の仏閣や僧房は、全て炎上してしまいます。

この時、美徳山三仏寺の法師が南光院に味方したため、
二院の僧兵が報復のため美徳山に押し掛け本堂や
講堂等を焼き払ってしまった事件など、
山岳仏教寺院の衝突や寺院内部の紛争などが数多く見られます。

そのため、この時代は勢力争いによる火事も多く、
古い文書や寺宝の殆どが焼失しています。

僧兵同士の戦いも次第に過熱していった結果…

一夜明けて

2006-07-19 08:45:37 | 道路情報
現在も、通行止めが続いています。

県道45号(倉吉江府溝口線)全面通行止
(大山町大山~伯耆町桝水 間)


大山環状道路一の沢、二の沢土砂崩れにより通行止
復旧未定。

雨は現在次第に治まっているようです。
大雨 洪水 の警報は解除されましたが、まだ注意報が出ています。
これからも土砂災害等の被害が予想されますので、
十分に警戒を怠らないようにしてください。


台風が来た…と言っても全く疑わないぐらいの暴風雨。
環状道路は強い雨が少し降るとすぐ通行止めになることで有名(?)ですが…

博労座とは

2006-07-17 08:16:43 | 歴史・文化
大山寺がある周辺の番地は「大山町大山」です。

他にある地名としてある大山は名前の通り、
大きな山だから「大山」だと思いますが、

此処は、大山(おおやま)と書いて大山(だいせん)と読みます。
これについては、7/16に紹介した「大山(だいせん)と大山(おおやま)」
に載っていますので、そちらをご覧ください。

大山寺周辺は【大山寺】もしくは【博労座】と呼ばれています。
ここでは、【博労座】と呼ばれる由来について。

ばくろう【博労・伯楽・馬喰】とは、以前あった職業の一つで
馬の善悪を鑑定する人、馬の病を治す人、馬を売買・周旋する人とされ、
馬の鑑定が巧みであったという中国の人、
伯楽はくらくの転化であるとされています。

ちなみに、「ばくる」は「交換する」と言う意味があります。

交換する場所から…ばくる→ばくろ→ばくろう
座って売り買いで、ばくろう座・・・?

大山(だいせん)と大山(おおやま)

2006-07-16 08:08:32 | 歴史・文化
夏の観光シーズンに入り、大山に来られる方が増えています。

さて、大山と書いて何と読むのでしょうか?

全国には青森から沖縄まで111ヶ所ばかりに「大山」と書く地名があります。
その読みは【おおやま】と呼ばれる所が圧倒的に多いです。

「大山」を【だいせん】と読まれるのはここ鳥取県だけです。

では、何故【だいせん】と呼ばれるようになったのか

【だいせん】と言う読みは、呉音(ごおん)から来るものです。
呉音とは、日本に古く伝来し、仏教関係の語に多い漢字の音で、
大山の古い歴史を伝えています。


大山と入力すると、よく大仙と…

鳥取の地名 (伯耆国)

2006-07-13 08:04:04 | 歴史・文化
伯耆国の【伯耆(古事記には伯岐国と記載)】とは、

・伯耆地方の産物に砂鉄・綿・木綿があり、砂鉄を溶かすふいごの古名「はふき」に由来。

・出雲国風土記の島根郡(しまねのこほり)法吉郷(ほほきのさと)の郷
 「法吉」(現代の読みは「ほっき」、古代は「ほほき」)
 「伯岐」(現代の読みは「ほうき」、古代は「ほほき」)
 ある姫が、元住んでいた場所(法吉)をしのび、伯岐と名付けたのではないか?

  との説もあります。 (出雲風土記:鳥になった貝の姫)

合併により、年号が変わって(平成)から新しくなった地名も
多数あり、古来からある地名が廃れていってしまっています。
古い時代の名称になるものも若干ありますが…