発明

家具専門店時代のかなり昔の話です。

４０～５０代ほどの男性の方が『ベッドのフレームに取り付ける事ができて、本を開いたまま固定して、寝ながら本を見るスタンド、、、』というお話をされたので、用途は違うけど文具メーカーにそんなのがあったなと、カタログをお見せいたしました。すると『クッソーあったのか、、、』という返事。　『あれぇ？？？？』今度は『足腰が不自由な老人が、立ち上がるのがラクな様に、手前に傾斜するイス、、、、』とおっしゃったので『アメリカ製で少々高額ですが』とまたカタログをお見せすると、うかない表情。話をお聞きすると『自分のアイディアを当社で商品化しないか』という事だったのですが、どれも既にある商品だったのです。

この話を思い出したのは、笑っていいともで発明家の主婦の方が出演していました。どれもすごいアイディア商品でしたが、会社内での開発だったり、インセンティブをいただいているだけで、アイディアの対価はそれ程でも無い様でした。

以前テレビで見たアイディア商品で年収何千万円、、、と言う方は特許申請をした上で商品の開発、製造までやっていました。通販会社や雑貨店に売り込んで卸すまでしないと、本当に大ヒット商品でない限りアイディアだけで一儲けとはいかないと思います。

一時期注目されたビジネスモデル特許も当たれば儲かる様ですが、ひらめきだけでなく頭が必要です。弁理士の友人がいるのですが、やはりネット系のビジネスモデル特許の相談が多いと言っていました。でも特許申請まで出来るモノもほんの一部という事です。そこから更に儲かるモノと言ったら、本当に大変な事だと思います。一攫千金は運やヒラメキもそうですが、能力も無いとダメなようです。

ちなみに先述の方から『１人麻雀用卓ってのはどうだ？』とも言われました。一箇所に座って、卓をグルグル回転して遊ぶモノだそうです。今でこそ、一人でもゲームやオンラインで麻雀を楽しむ事ができますが、私も大学時代にアパートでよく一人麻雀をしていました。ちょっと共感してしまいました、、、、