押しても駄目なら

風が吹けば、と共に非線型現象の第二例でしょう。

弥生文明と南インド 大野晋著 岩波書店

2005-06-22 16:23:23 | 気になる本
著者の熱意が充分伝わってくる面白い本。今問題になっている東アジアの稲作文化の創世期のお話の具体的根拠を提供した、と言う意味で画期的なものだと思う。しかし、世の中、学会で受け容れられるにはまだまだ時間が掛かりそう。
この学説を足掛かりに東アジアの時間的空間的な文化の相互依存、相互流通について研究が進むことが大変望ましい。

最近のほんの百年足らずのギクシャクした関係は私は多分に政治的な要素があると思う。これは決して日本の侵略行為、植民地政策を正当化するものではない。しかし、今後の東アジア経済圏の構築構想などを長期的に想定した主導権争いの一面があるような気がする。

欧州の単一化構想は百年近くの歴史があるようだが、それにもかかわらず、5月末から6月初めのオランダ、フランスでの統一憲法の否定、その後の仏、独、英首脳の相互批判、などなど道はなかなか険しい、と感ずる。

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