押しても駄目なら

風が吹けば、と共に非線型現象の第二例でしょう。

ソフト・パワー ジョセフ・ネイ著山岡洋一訳 日本経済新聞社 ¥2100-

2006-03-28 00:11:39 | 気になる本
田中康夫vs岡留安則対談の紹介が書きかけのままだが、田中康夫が引用していた表題の本を図書館で借りて読み始めた。
面白い。買っても良いと思っている。「はじめに」という導入部にソフト・パワーの定義ある。それは、矯正や報酬ではなく、魅力によって望む結果を得る能力である。ソフト・パワーは国の文化、政治的な理想、政策の魅力によって生まれる。アメリカの政策が他国からみて正当性のあるものであれば、ソフト・パワーは強まる。

以下第一章力の性格の変化、第二章アメリカのソフト・パワーの源泉、第三章他の国や組織のソフト・パワー、第四章ソフト・パワーの活用、第五章ソフト・パワーとアメリカの外交政策、と続いている。

そもそもソフト・パワーの概念はアメリカの実情を省みて生まれてきた概念であるから、解説もアメリカの題材を用いた説明になっている。それはそれで良いのだが、日本に適用したらどうなるのだろう、と言う疑問が読んでいる内にふつふつと湧いて来た。現在だけでなく、過去、60年、100年、400年、800年、1200年と言うスパンで考えてみたらどうだろう。

そう考えたら、買って、手元において、日本の歴史を省みる、省みてみたい。


最新の画像もっと見る