知らない世界へ帰りたい(日本探求)

自分の祖先はどんなことを考えていたのか・・・日本人の来し方、行く末を読み解く試み(本棚10)。

2011年、初詣風景

2011年01月16日 08時23分34秒 | 神社・神道
 私自身の初詣のお話です。

 歩いて行ける距離に「元三大師」があり、毎年そこへ初詣に出かけることが習慣になっています。
 数年前にはカウントダウンの時刻に行ったら、すでに100人近くが並んでいてビックリ。みんな元気あるなあ。

 今年は家族とともに3日に訪れ、雰囲気を味わってきました。たくさんの人出で、門前の出店も賑わっていました。チョコバナナの好きな長女は2本も食べ、長男は友達と会って話し込んでいました。
 おみくじを引くと「末吉」。最近、「吉」「中吉」「末吉」のローテーションですねえ。どれが一番よいのか今ひとつわからない・・・「コツコツ努力すればいずれよいことがある」と書いてあるのは共通していますが(苦笑)。

 このお寺は長らく住職さんが不在で、私の子どもの頃は廃寺のイメージがあり、境内には”メジヤン”という名の乞食さんが住んでいました。なんだか昔話のよう。
 メジヤンもいつの間にかいなくなった数十年前、地域住民により復興し、現在は賑わいを取り戻しています。
 ただ、有名になるにつれ、里山にいたカブトムシやクワガタが姿を消し、少々寂しい気もします。

 先日、比叡山の特集番組をTVで見ていたら、そこに元三大師の名が出てきました。”源信”という高僧の尊称なのですね。

 さて、昨年は近隣の神社巡りをしたので、気になる神社にも参拝してきました。
 
八幡八幡宮(別称:下野国一社八幡宮、栃木県足利市)
 天に昇るアカマツの巨樹のある神社。社務所もあります。3日というのに10台スペースの駐車場はいっぱいで、それなりに賑わいがありました。鳥居の奥に縄の輪があり、そこを抜けるとよいことがあると記してありました。夏に来たときに工事中だった建物が完成していました。真新しい「神楽殿」です。
 東隣には住居跡の遺跡もあります。昔から生活の中心だったのですね。

樺崎八幡宮(栃木県足利市)
 足利氏や足利市内の鑁阿寺(大日様)とも関連のある山裾の神社です。樹齢600年のスギの巨樹があります。しばらく前に宮司さんがいなくなってしまったと聞き、そういう神社のお正月はどうなっているんだろう、という興味もあり覗いてみました。すると、氏子さん達がちゃんと準備してお札も配っていて、何となくホッとしました。
 御神木のスギの巨樹は健在で、相変わらず枝振りが見事。
 ちょっと気になったのは、ひっそりした境内に不釣り合いなアニメ・キャラの看板があったこと(以前はありませんでした)。そういえば、「らき☆すた」という人気アニメのモデルになった埼玉県久喜市の鷲宮神社ではファン中心に27万人の初詣があったらしく、そんな流れなのかなあ。
 神社の手前に工事をしている区域がありましたが、寺院の発掘調査中のようです。やはり足利氏にゆかりのお寺らしい。まもなくこの近くに北関東自動車道のインターができる予定であり、観光化する気配を察知しました。静かなのは今のうちでしょうか・・・。

 以前から、社務所のない小さな神社でも”紙垂”はいつも白くて新しそうに見えるので不思議に思っていましたが、氏子さん達が定期的に替えているのでしょうね。ここが廃寺になると荒れ地化するお寺と違うところです。
 
人丸神社(栃木県佐野市)
 お話好きの宮司さんと湧泉池のイメージが残る神社です。住居跡の遺跡が児童公園となっており、いつも人の気配がする地域に愛された神社。狛犬はその目に青いガラス玉がはめ込んである珍しいタイプ。
 お正月が終わる頃に行きましたが、やはり数グループが参拝していました。
 透明度の高い湧泉池に泳ぐコイの魚影を眺めていると、気持ちが落ち着いてリフレッシュされます。

 考えてみると、元三大師はお寺、他は神社とごっちゃで節操がないですね。神仏習合の日本らしい。

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