知らない世界へ帰りたい(日本探求)

自分の祖先はどんなことを考えていたのか・・・日本人の来し方、行く末を読み解く試み(本棚10)。

日本の縄文時代 〜定住し奇跡の大集落を形成〜

2018年02月16日 08時14分59秒 | 歴史
アジア巨大遺跡 第4集「縄文 奇跡の大集落」~1万年 持続の秘密~
2015年11月8日:NHK

 昔々、私の世代が学校で教えられた“縄文時代”は、狩猟採集生活で、人々は定住せずに不安定な流浪の生活をしていた、その後稲作が大陸から伝わり、弥生時代を迎えた・・・というイメージです。

 しかし近年、発掘調査が進むとともに、専門家の間で縄文時代のイメージ・捉え方が激変してきました。
 番組の中でジャレド・ダイアモンド博士も登場。
 稲作が入ってきても、それになびかず狩猟採集生活を続けた。
 「狩猟採集生活をしながら定住し、文化的にも豊かだった」という、世界規模で考えても稀な生活様式を達成していたらしいのです。
 ある集落は1000年も続いていたらしい。

 それを支えたのは、日本の自然です。
 氷河期を終えつつある時代に、木の実が豊富な照葉樹林の森が日本列島を覆い、“縄文時代”を可能にしたというのです。

 スリリングな内容で、久しぶりに日本の歴史にドキドキワクワクしました。




<内容>
シリーズ最終回は、日本人の原点とも言われる、縄文文化。その象徴が、青森県にある巨大遺跡、三内丸山である。巨大な6本の柱が並ぶ木造建造物や長さ32メートルもの大型住居など、20年を超える発掘から浮かび上がってきたのは、従来の縄文のイメージを覆す、巨大で豊かな集落の姿だった。
この縄文文化に、今、世界の注目が集まっている。芸術性の高い土器や神秘的な土偶、数千年の時を経ても色あせぬ漆製品。その暮らしぶりは、世界のどの地域でも見られない、洗練されたものとして、欧米の専門家から高い評価を獲得している。さらに、世界を驚かせているのが、その持続性。縄文人は、本格的な農耕を行わず、狩猟採集を生活の基盤としながら、1万年もの長期にわたって持続可能な社会を作りあげていた。こうした事実は、農耕を主軸に据えた、従来の文明論を根底から揺さぶっている。
なぜ、縄文は、独自の繁栄を達成し、1万年も持続できたのか。自然科学の手法を用いた最新の研究成果や、長年の発掘調査から明らかになってきたのは、日本列島の豊かな自然を巧みに活用する、独特の姿だった。さらに、縄文とのつながりを求めて、取材班が訪れたのは、ロシアの巨木の森。そして、地球最後の秘境とも言われるパプアニューギニアで進められている、縄文土器の謎を探る調査にも密着。時空を超えながら、世界に類のない縄文文化の真実に迫っていく。
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