自転車乗りの自転車屋です β版

新潟県新発田市でサイクルショップ27(CS27)という自転車店を営んでいます。

時代はオーバーホール

2019-12-17 01:51:00 | CS27のブログ
タイトル書いて、なんのこっちゃと思う。

昨日1台納車して1台入庫。

さらに今日も1台入庫。

その他、ホイールのみとか、BBのみとかも預かっているところです。

来年の1月まで埋まっているので、2月以降でしたらご予約受付ております。



さて、昨日入庫したロードレーサー。見た目は綺麗だったのですが、所々にダメージが。
BBが逝っちゃってたのはお伝えしたのですが、リムサイドが荒れてました。

ブレーキシューに異物が食い込んだまま気付かずにブレーキをかけていると、リムがどんどん削れてしまいます。


荒れたブレーキ面。


マヴィックのアブラシブラバーでちょっと磨いてみました。
違いが判るかな?


摩耗インジケーター付近。
この特徴のある削れ方は、アルミ片のせいですね。


施工前後の違いを見てもらうために一部分だけ軽く磨いてみました。この後タイヤを外してもうちょっと磨きます。

アブラシブラバーは、簡単に言うと砂消しゴムみたいな構造ですが成分が違います。以前砂消しで試してみましたが中々綺麗にはなりませんでした。
専用品は力を入れなくても綺麗になるのでとても重宝します。


では、リムの相手のブレーキシューは?





予想通り、アルミ片が食い込んでいます。
このアルミ片はブレーキをかけたときにリムから剥離した物体です。
シマノはMシステム以降、雨天での制動力の低下を防げるようになったのですが、リムへの攻撃性が強く摩耗させてしまうのが難点です。


上は綺麗にしたシュー。
下は大きなアルミ片をピックで取り除いたところ。
表面がテカっているのは摩擦で焼けた跡。この後グラインダーで磨きます。


グラインダーで削ったら小さなアルミ片が判りやすくなりました。この後もう一度ピックを使ってアルミ片を取り除きます。

ブレーキシューの寿命は溝がなくなるまでを設定しているメーカーが多いようですが、溝が半分以上減ってしまうとレバーを握った時のフィーリングが悪くなるので、半分から三分の二を超えたら交換するのをお勧めします。
フィーリングを気にせず握力で止まれる方はメーカー設定の位置まで使ってもいいけどね。

ブレーキシューは古くなると硬くなるから交換した方がいいのかって聞かれますが、今のブレーキシューは最初から硬いです。
ママチャリのブレーキシューとは別物なのでかなり持ちます。保管状態にもよるでしょうが10年から20年は使えちゃいますね。



ヘッドベアリング上部。
綺麗に汚れています。ベアリングはよどみなく回ります。


ヘッドベアリング下部。
まったく浸水の後もなく綺麗です。この訳の解らない不思議なグリスは利いてるようです。



現状。




年末進行です。



あしたもきっと、がんばるぞい。
コメント
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