雨の日にはJAZZを聴きながら

FC2 に引越しました。http://jazzlab.blog67.fc2.com/

V.A. 『 This Is Discotheque 』

2008年01月13日 23時22分00秒 | Around JAZZ

ブログもご覧ください。

Blue Note Tokyo のライブをピックアップして放映する音楽番組『 Speak Iin Music 』が昨年の10月からBSフジで始まっています。毎週土曜日の23時30分からの30分間番組で、少々物足りないのですが、毎週ジャズのライブ映像、しかもBlue Note Tokyoの映像がみれるのですから、それだけで感謝です。スポンサーのパイオニアさん、どうもありがとうございます。で、昨夜のプログラムは Average White Band (アヴェレージ・ホワイト・バンド)でした。11月のこのライブも観に行きたかったのですが、仕事の都合がつかず涙をのんだライブだったので、こうして映像が観れるなんてホント嬉しい限りです。もう、テレビに噛り付いて深夜にも関わらず大音量で観てしまいました。

この番組は5.1ハイビジョン放送であり、かなり本気になって制作されていることは事前に知っていたのでですが、実際に観てみて驚いたのは、ライブ会場内になんとクレーンカメラを持ち込んで撮影されていることなのです。ステージ向って右側のちょうどサイド自由席あたりを取っ払ってクレーンカメラを設置していると思われる映像です。上下左右、遠景近景を舐めるように移動するクレーンカメラ独特の動きにより、かなり高級感があるライブ映像が撮れています。

で、このAWBですが、72年にスコットランドで結成され、74年には渡米し、セカンド・アルバム『 AWB 』から≪Pick Up The Pieses ≫が大ヒットして一躍有名になっった白人バンドです。ホーン(テナーとアルト)を加え、リズムギターがツイン(ひとりがカッティング・ギターで、もうひとりが単音リフ)を特徴とするバンドで、70年代~80年代の米国ブラス・ロック界の一翼を担う存在でした。個人的にはTower of Power、Chicago、BS&T、Chase などとともに、最も好んで聴いたブラス・ロック(ほかのバンドほど、ブラス的ではなかったけど)でした。

僕がAWBを聴いたのはほとんどが70年代のAtlantic時代のもので、徐々にAOR風の軽いサウンドに変化していってからは自然と聴かなくなってしまいましたが、聴かなくなったのは僕だけではなかったようで、80年代に入ると人気に陰りが見え始め、82年には解散してしまいました。しかし、90年代に入り黒人2人を加え再結成され、何度か来日も果たしているようです。

思い出の作品としては、≪Pick Up The Pieses ≫が収録されている74年のセカンド・アルバム『 AWB 』や、≪ Cut The Cake ≫75年の『 Cut The Cake 』あたりですが、今でも大事に手元に置いてあるアルバムが写真の『 This is Discotheque 』 なのです。これは、75年にAtlantic から発売されたオムニバスで、ハービー・マンをはじめ、スピナーズ、ベンE・キング、メジャー・ハリス、シスター・スレッジ、ジーン・ペイジなどなど、Atlantic専属のアーティストのヒット曲を寄せ集めた作品なのですが、この中にAWBの最大のヒット曲であるこの≪Pick Up The Pieses ≫と≪ Cut The Cake ≫が収録されています。この屑盤とも言える誰にも語られることのないLPですが、当時の心情、風景などとあまりにも強くリンクしていて、30年近く経った今でも捨てられずにいる思い出のアルバムです。

とまあ、今日はどうでもいい話になってしまいましたが、そう言えば、昨年の今日、1月13日に惜しくも亡くなられたマイケル・ブレッカーも、AWBの70年代Atlanticの作品に何度も参加してたんですよね。知ってました?