雨の日にはJAZZを聴きながら

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南 佳孝 『 夏の終わりに僕は君を失う 』

2008年01月01日 12時02分58秒 | Around JAZZ
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明けまあしておめでとうございます。本年もお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。

さて、昨夜は遅ればせながら年賀状書きをしながらNHKの紅白歌合戦を観るとはなしに見ていましたら、なんと寺尾聰が出演していたので、嬉しくなり見入ってしまいました。曲は当然≪ルビーの指輪≫。そして更にびっくりしたことにバックバンドが超一流スタジオ・ミュージシャンがずらりと勢揃い。

井上鑑(kb)、高水健司(b)、山木秀夫(ds)、今剛(g)、クリストファー・ハーディー(per)、菅坂雅彦(tp)、村田陽一(tb)、近藤和彦(as)と、よくも大みそかの生番組にこれだけの面々を集められたもんだと感心してしまいました。

≪ルビーの指輪≫を収めた81年のアルバム『 Reflections 』は当時バカ売れした名盤ですが、そこには伝説のバンド、PARACHUTE(パラシュート)が全面サポートしていましたからね。寺尾聰にはそのあたりのこだわりがあるのでしょうか。今回の紅白歌合戦にも当時と同じく井上鑑(kb)と今剛(g)が参加していたのがその手のファンには涙悶!です。25年という月日の間に、林立夫が山木秀夫に、土岐英治が近藤和彦に、向井滋春が近藤和彦に交代していますが、今剛が今も第一線で活躍していることは嬉しい限りです。欲を言えば、盟友である松原正樹とのツイン・ギターで復活してもらえれば言うことなしだったのですが。

ところで、松原正樹が多くの自己リーダー作品を制作しているのに対して今剛はたった一枚しかリーダー作を出していません。その唯一のリーダー作『 Studio Cat 』(1980 AGHARTA ポニー・キャニオン)は昨年8月に紙ジャケ仕様で再発になっています。以前にもCD再発された作品ですが、一度店頭から姿を消すとなかなか手に入らないレア盤ですから、興味のある方は今のうちに手に入れておいた方がよいかも。

で、日付もかわって元日の深夜に、80年代に浴びるように聴きまくったジャパニーズ・ポップス、AORがムショウに聴きたくなって、レコード棚からパラシュートの『 HAERE MAI 』やら松田聖子の『 Pineapple 』 、松原正樹の『 SPINER 』 、それから、さだまさしの『 夢供養 』(この中の≪サナトリウム)という曲での松原のソロは名演です)などなど、きりがないくらい次々と思い浮かぶまま聴いて夜を明かしてしまいました。

ということで、これから、家族で栃木県の実家に車で帰省するのですが、この70~80年代郷愁路線の熱き思いを引きずって、まずは南佳孝の『 夏の終わりに僕は君を失う 』をCDチェンジャーに挿入して行くことにしました。本作は76年から93年までのバラード・セレクションです。「バラード」というキー・ワードで彼の曲を“抽出”すると、結構ジャズ風のコンピレーション作品に仕上がるんですね。なかなか素敵なアルバムです。

ドラムでは石川雅春、林立夫、渡嘉敷祐一、高橋幸宏。ギターでは鈴木茂、松原正樹、故・大村憲司。ベースでは細野晴家臣、岡沢章。キーボードでは久米大作、坂本龍一などなど。超豪華メンバーのサポートによる珠玉のバラード集です。