そうなると,彼のリーダー・アルバムを聴いてみたくなるというもの。そこで,今日は彼のアルバムを引っ張り出して聴いております。彼は知るかぎり2枚アルバムを出しています。2004年のnight & dayから出た『 Daniele Scannapieco 』と,Via Veneto Jazz から出た『 Never More 』です。『 Daniele Scannapieco 』はウマチェカやバティスタさまが入ってます。で,今日聴いているのは『 Never More 』の方。
このアルバムではボッソが2曲参加して,その他の8曲はカルテットの演奏です。M-1からミディアム・テンポのビ・バップっぽいテーマをボッソとスカナピエコの2管で吹き,そのままスカナピエコ~ボッソ~モロニのソロ連携。ハード・バップの王道ともいえる構成,楽曲でぐっと聴き手の心を掴みます。M-2はスカナピエコのオリジナルでタイトル曲の<Never More>。美メロ・バラードです。バックでストリングスが優しく歌います。もう最近,歳のせいか,こういう美メロ・バラードに一番弱いです。酒だ,酒~。ちょっとウイスキー取ってきま~す。 で,次はM-3<God Will Provide>。これ,ボナフェーデの曲ですわ。この人,前にも言ったけど,ピアノ弾くより作曲,編曲に興味があるみたいです。この曲も凄くイイ。哀愁賛歌。僕の人生まんざら捨てたモンじゃない。と,思っちゃう楽曲。ボナフェーデ~。え~で~。M-4<After The Rain>。おー,コルトレーンの登場です。彼にもコルトレーンへのオマージュがあるんですね。意外です。研ぎ澄まされた緊張感。漆黒の闇。まさにコルトレーン・ワールド。M-5<Nose Off>で再びボッソ登場。ハーフ・バルブがカッコイイー。M-8<Fast mood>はHigh Fiveの『 Jazz For More 』でボッソとの2管で演ってましたね。なんか,スカナピエコ一人でテーマ吹くと寂しい感じです。ラストM-10<…is good …>は短尺な8 ビート・ブルースで明るく終わります。
これからも少しづつ,ボッソ関連CDを集めていきたいのですが,最近は<ボッソ参加アルバム>というのが,ひとつのブランドになってしまって,なかなか安く手に入らないのが残念です。
Daniele Scannapieco 『 Never More 』 2004 Via Veneto Jazz VVJ054
Daniele Scannapieco(ts)
Fabrizio Bosso(tp)
Dado Moroni(p)
Ira Coleman(b)
Gregory Hutchinson(ds)