雨の日にはJAZZを聴きながら

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Giovanni Mirabassi 『 Prima O Poi 』

2005年11月25日 21時51分04秒 | JAZZ

今年のアトリエ澤野コンサート2005がまもなく開かれますね。僕は123日の東京すみだトリフォニー・ホール(錦糸町)に観に行く予定でいます。昨年のアトリエ澤野コンサート2004には何だかんだと忙しくて,観にいけなかったので,今年こそはと今からすごく楽しみにしてるんです。出演は昨年も出演したジョバンニ・ミラバッシ・トリオと,北川潔トリオ(ピアノ:ケニー・バロン)です。

というわけで,今からミラバッシのアルバムを聴いて気分を高めようと,以前から所有していたアルバム『 Architectures (1999),『 Dal Vivo! (2001)と最近買った最新作の『 Prima O Poi (2005)を取り出してきて,聴いています。

  
Dal Vivo! 』はライブ盤ですが,観客も静かで,演奏もあまりライブ感がないため,ちょっと物足りないアルバムです。しかもベースとドラムの音がすごく小さい。3者のバランスが悪いため聴いてて気持ち悪いんですよね。楽曲もあまりにも叙情的,感傷的すぎるように感じました。

それに対して『 Architectures 』はベースの音も,もの凄く大きく,輪郭の立った極太硬質な素晴らしい音で記録されています。こういうベースの音が僕は大好きです。そして三位一体のドライブ感も爽快で愛聴していました。むしろこちらのアルバムの方がライブのようです。 

さて,最新作『 Prima O Poi 』を聴いてみましょう。1曲目から嫌な予感です。ミラバッシのアルペジオをバックにベースのアルコでテーマが奏でられます。こーいうの苦手なんです。テーマが終わるとすぐベースソロ。だれもベースソロなんか聴きたくないんだよと言いたくなります。2曲目は比較的オーソドックスな叙情的な曲でほっとします。この人はあまり左手でたくさんの音を出さない方がJazzyに聴こえます。あまりにも上手すぎてクラシック的な盛り上げ方をすればするほど,醒めてしまいます。3曲目にフラヴィオ・ボルトロが激しくブローして雰囲気が一変します。なかなか良い選曲です。リリカル一辺倒では飽きてしまいますから。フラヴィオ・ボルトロの後のミラバッシのソロも冴えています。で,ここで気がついたのですが,ベースの音がもこもこして聴こえません。ベース音のレベルを上げてくれー。5曲目は美しいテーマを持ったミディアム・テンポの曲です。おー,良いじゃないですか。ソロもシングル・トーン主体で,特にハイ・トーンでのソロはキラキラしていて美しさこの上ない。なんて曲? <Theme From Howl’s Moving Castle>ですって。ふーん。え?<ハウルの動く城のテーマ>? あの宮崎駿のアニメの曲なの~。ホント? びっくりしました。何でこんな曲が入っているの。ミラバッシのアルバムは日本では澤野工房が輸入発売していますが,原盤はフランスのSketchのはずです。澤野さんがSketchサイドのプロデュースに注文つけているんですね。びっくりしました。Sketchもそれだけ日本市場を重要視しているということなんですね。6曲目はエグベルト・ジスモンティの名曲<loro>です。ペトっぽい雰囲気のソロを聴かせてくれます。以下,ブログの字数制限のため書けず省略。

ミラバッシのアトリエ澤野コンサート2004DVDが出るようです。これは買わなきゃ。