―前回その3の続き―
今シリーズでご紹介する、最後の1枚です。
エマニュエル・デ・ウィッテ ≪ヴァージナルを弾く女≫ 1665年頃
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レレレのおじさん(古い)を思い出したのは私だけではない…はず。
わたし、この絵、好きだなぁ。
召使いの立ち位置が、いい。
画面中央に居ながら、奥にいるので、小さくて控えめな存在。(召使いらしさ満点)
しかし、その小ささ、 . . . 本文を読む
―前回その2の続き―
今回の1枚も、ピーテル・デ・ホーホの作品です。
ピーテル・デ・ホーホ
≪女と子供と召使い≫
1663-1665年頃
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さて、みなさん。
この絵をぱっと見て、どちらの女性が「召使い」だと思いますか?
(A)赤ん坊に乳を授ける女性 (右側)
(B)子供と手をつなぐ女性 (左側)
わたしは(A)だと思いました。違いました。不正解。ブッブー。 . . . 本文を読む
さて、前回ブログの続きです。
前回ブログはこちらです。
フェルメール展で召使い絵画ポストカードをゲットしました―その1
今回は以前に当ブログでも取り上げたことのある(※注1)、
ピーテル・デ・ホーホの召使い絵画を二枚、ご紹介します。
召使いが差し出す瓶の中身は? 「17世紀オランダの美徳」
ピーテル・デ・ホーホ
≪食糧貯蔵庫の女と子供≫
1658年頃
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. . . 本文を読む
「召使い絵画」とは何ぞや?
召使い絵画とは、画面に登場する召使いが、
「主題として描かれている」
もしくは、
「主題ではないが、画面の中央あたりの位置にいて、目立っている」
もしくは、
「主題じゃないけど、画面のはしっこだけど、ポイントついてて良い脇役」
以上のいづれかの条件を備えた絵画のことである。
…とたった今わたくしが、わたくし独自で決めた、主観バリバリだぜイェーのカテ . . . 本文を読む
最初、題名を聞いただけで観ようと決めたこの映画。
だって英国王だもん、給仕人だもの、と。
あとで〈チェコ映画〉と聞いて「ん?」
さらに〈監督は『スイート・スイート・ビレッジ』の…〉と知って「んん?」
脳内シナプスがつながって、過去に観たフィルムが蘇った。
『スイート・スイート・ビレッジ』の、あの監督(※イジー・メンツェル)かぁー!
あー、観る観る! 観にいく!
20年くらい前にビデオで観た『 . . . 本文を読む
皆さま、おひさしぶりでございます。
「執事たちの足音」再開です。
とつぜんブログ更新を止めてしまいまして…
国書刊行会ジーヴス本の訳者、森村たまき様からは年賀状にて
「心配しております」と書かれてしまったりして、いやはや、恐縮です。
更新がストップしていたのは、身体を壊していたのでも何でもありません。
引越しで、2ヶ月ほどネットがつながらない環境にいたのです。
で、今回やっとつながったワケで . . . 本文を読む
前回のつづきです。
さて、映画「グーグーだって猫である」を観に行きました。
翌日、職場の映画好きの子から「どうでした?」と訊かれて答えたのは「映画館を出てすぐ、大島弓子作品をまた買い直そうと本屋をまわった」
また買い直そう、というのは、ン十年前に「大島弓子全集」を持っていて、愛読していたんですねワタシ。ところが長年の間に「この作品いいよ~、あ、こっちもいいよ~」といろんな人に薦めているうちに . . . 本文を読む
わたしは猫が好きである。
しょっぱなからなんの話だ、執事や召使いの話ではないのかと疑問を持たれたお方、まあお聴きなさい。
先日、喫茶店で友人とよもやま話をしていると、友人が訊くのだ。
「ねえ、犬と猫、どっちが好き?」
すでに用意している答えと理由を言いたそうなウズウズ顔で。
コーヒーを一口すする間に考えたこと――
どうして「犬 vs 猫」設問はどうして犬と猫なのかしら。同じようにペットで . . . 本文を読む
映画『アマデウス』の「ディレクターズ・カット版」をご覧になった方はいらっしゃるでしょうか? 「劇場公開版」でカットされた20分ぶんのシーンを復活させ、再編集されたものです。
数ヶ月前、夜中にテレビでやっていたのをたまたま見かけて「ほほう、どんな風に違うのかしらん」とそのまま最後まで見入ってしまいました。
というのも、もともと私はこの映画が好きで、「劇場公開版」DVDも持っていて、何回か観 . . . 本文を読む
仕える主人が料理にこだわるグルメだったら、使用人はどんなハメに陥るか?
それも、ものすごく突飛なアイデアで食卓の演出を司る「美食のエンターテイナー」だったら―
そんな夢想に応えてくれる人物がいます。
グリモ・ド・ラ・レニエール。
18世紀後半、奇想天外なる午餐会でパリの人々を仰天させたフランス人です。
澁澤龍彦「グリモの午餐会」を読んで、この奇人を知りました。
どんな奇想天外な午餐会だったかと . . . 本文を読む
ロミの『悪食大全』を読んでいて、召使いが脇役の良いエピソード(?)があったのでご紹介。
17世紀の大画家レンブラントは辛子(マスタード)が大好きだったそうで、
ある日彼は田舎の友人の家でお昼を食べることになった。ところが席につくなり、食卓に好物の辛子がないことに気がついてこう叫んだのである。
「辛子がないじゃないか。さあ、すぐに隣の村まで辛子を買いにやってくれたまえ」。
「しかし君、召使いが戻 . . . 本文を読む
〔下記よりご希望の時間をお選び下さい。〕
6:00~6:15 6:15~6:30 6:30~6:45 6:45~7:00 7:00~7:15 ………
これ、何のタイムテーブルだと思いますか?
答えは帝国ホテルのルームサービス・朝食ご注文カードに記載されている「朝食お届け希望時間」です。
時刻は、15分刻み…。
この15分ごとのタイムテーブルが10:00まで続きます。
希望の時間帯にチ . . . 本文を読む
今日は母の日です。
このまえ小手鞠萌さんから、こんなコメントを頂きました。>そういえば、そろそろ母の日ですね。
シムネルケーキの話はどーでしょーか?「しむねるけーき…?」
浅学にして初耳のわたくしは、さっそくネットで検索。カチャカチャ。
(あー、怖いくらい便利な時代だ…)
ヒットしたこちらの記事 (a+ discovery vol.2) で、シムネルケーキと母の日をつなぐエピソード読んで、すっ . . . 本文を読む
記念写真をパチリ。
さて、帝国ホテル・クリーニング・シリーズのミッション、無事に終了いたしました。
今回は「番外編」として、帝国ホテルでわたしが出会ったスタッフの方々の
「姿勢、お辞儀の美しさ」について語ろうと思います。
美しい姿勢は、見ていても気持ちがいい
スタッフの方々の働く姿を眺めて感嘆したのは、どの方も「姿勢が美しい」こと。
「美しい姿勢は接客の基本なんじゃないの?」
そう . . . 本文を読む
皆さま、お待たせいたしました。
ついに、手元に戻ってまいりました。
帝国ホテルのクリーニング室で、職人さんの手によって仕上げられた、我がワイシャツが。
ここまでの経緯をご存じない方は、過去記事をどうぞ↓
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帝国ホテルに宿泊してクリーニングを頼んだのが27日の夕方。
その明けて28日。
わたしは正午12時に帝国ホテルをチェック・アウトしました。
クリ . . . 本文を読む