本日の召使 : ジーヴス(「比類なきジーヴス」国書刊行会より)
比類なきジーヴス
「なんで翻訳が出てないのだろう?」
つねづね思っていたシリーズだった。それがやっと…!
いや、いけない。ミエをはった。やっと…なんて知ったふうに。
でも知っている人は知ってるけど、知らない人は…(以下略)という作品だと思う。
私がこのP・G・ウッドハウスの「ジーヴス」(Jeeves)を知ったのはつい二年前。 . . . 本文を読む
前回の映画「ゴスフォード・パーク」につづいて、
登場するメイドについて、すこし。
ゴスフォード・パークを訪れたトレンサム伯爵夫人の侍女(lady’s maid)
メアリーは、屋敷のメイド頭のエルシーと同室となります。
身支度を終えたメアリーの姿を見て、エルシーが訊きます。
「エプロンを着けるの?」
メアリーは、こう答えます。
「奥様が “以前使ってたフランス人メイドのように” と」
19世紀イ . . . 本文を読む
本日の召使 : ミセス・ウィルソン(ハウス・キーパー)
映画「ゴスフォード・パーク」より
「ゴスフォード・パーク」
召使い好きなら、この映画は避けて通れないでしょう。
階上(upstairs)の貴族たちと、階下(below stairs)の使用人たち。
この両極の社会がひとつ屋根のもと、
イギリス郊外のカントリー・ハウス「ゴスフォード・パーク」を舞台に
きめ細やかに描かれています。
監督 . . . 本文を読む
本日の召使 : セバスチャン(執事) アニメ「ペリーヌ物語」より
この執事も名前が「セバスチャン」ですね。
こちらのセバスチャンは、
フランスで一、二を争う繊維工場の持ち主である
盲目の老人ビルフラン(主人公ペリーヌの祖父)の屋敷に仕えています。
ある日、工場から屋敷へ戻ってきたビルフランを迎えたセバスチャンは
おどろきます。
頑固で有名な主人ビルフランが、
13歳ほどの年若い娘とともに、馬車 . . . 本文を読む
本日の召使 : ロビタ 漫画「火の鳥」より
「火の鳥 復活編」で手塚治虫はロビタの特徴をこう書いています。ロボットとロビタのちがいは たとえばこういう点だ ロボットの召使は 主人の命令にこう答える 「はい だんなさま」/しかしロビタは ときによって こう反発する 「しかし だんなさま」/それが ある主人にとっては/がまんのならない反抗に聞こえ ある主人にとっては 人間くさい親しみに聞こえるのだ/ . . . 本文を読む
この前のブログメイドの名前の定番で、メイドたちの名前は
受け持つ仕事によって決められていた、と書きました。
では、男性の召使の場合はどうでしょう。
なんと、男性にもありました。
フットマンの、ジョンとジェイムスです。
以下は、Staley Ager著 The Butler's Guide からの引用です。
(著者のStaley Agerさんは14歳で召使のなかでは一番地位の低い
ホール・ボーイ . . . 本文を読む
本日の召使 : 森蘭丸(小姓)
わが家にある「教訓例話辞典」(東京堂出版・S43) 、
“森蘭丸”の項からの引用です。またある時、信長は自分で手の爪を切っていたが、畳の上に散らかった爪を蘭丸に拾わせた。蘭丸はそれを拾い集めていたが、いつまでたってもまだ捜しているようである。信長が「どうしたのだ」と聞くと、「九つまで見つかりましたが、一つ足りませぬ」というと、信長は「それはここにある」と、手を開い . . . 本文を読む