この間のブログに「執事の名前といえばセバスチャン」を書きました。
では、メイドの名前といえば?
メアリー? ベッキー?(あ、これは「小公女」)
とにかく短い名前でしょう。呼びやすいように。
とまあ、あれこれ思いをはせていたところ、こんなのを見つけました。
19世紀英国のサーヴァントservantの生活ついて書かれた、
Frank Dawes著 Not in Front of the Servant . . . 本文を読む
召使いの魅力がひと目で解かる、そんなグラフがあったらなぁ…
というわけで、作りました。「召使評価グラフ」です。
評価項目は五つ。それぞれ5段階評価。
ひかえめ
己の分をわきまえる。でしゃばらない。know one's place. これぞ召使の美徳。
機転召使にいちばん求められる能力。
身体は三歩うしろに控えていても、頭はつねに主人より三歩先に進んでなければならない。
主人への献身貴方さまにお仕 . . . 本文を読む
「ハイジ」のセバスチャン、その2です。
ゼーゼマン家(クララの邸宅)に着いたハイジに、
家政婦ロッテンマイアさんがいちばん最初に与えた戒めは、次のことでした。
まず気をつけてほしいのは、お食事ちゅうはゼバスチャンとお話ししないこと。ふだんでも、何か用事のときとか、どうしてもきかなくてはならないときのほかは、いけません。それから、あの人を呼ぶときは、あなた、とか、ゼバスチャン、とかおっしゃいね。 . . . 本文を読む
「執事の名前といえばセバスチャン、というイメージがあるのですが、
これって元ネタがあるのでしょうか?」
はてな質問にこのような質問&回答がありました。(現在は終了)
回答での有力候補は、やはり「ハイジ」(アニメ含む)登場のセバスチャン、のようです。
しかし、物語上の実際の執事は、セバスチャンではなく、ロッテンマイアさんです。
ロッテンマイアさんは、ここの奥さんがなくなってからですが、長年 . . . 本文を読む
本日の召使 : パスパルトゥー(侍従) 小説「八十日間世界一周」より
「よろしい。ところで、いま何時かな」
「十一時二十二分です」とパスパルトゥーはチョッキのポケットから大きな銀の時計をだして、答えた。
「おまえの時計はおくれているぞ」とフォッグ氏がいった。
「失礼ですが、そんなはずはありません」
「いや、四分おくれている。だが、それはどうでもいい。四分のおくれを確認しておけばいいのだ。では、い . . . 本文を読む
本日の召使 : グリート(メイド) 映画「真珠の耳飾りの少女」より
―あらすじ―
17世紀オランダ、バロック時代。
少女グリートは貧しさから画家フェルメールの家に奉公に出る。
天性の色彩感覚が主人フェルメールの目に止まり、やがて主人の仕事を手伝うことに。
主従の関係を保ちながら、しだいに心を通わせてゆくふたり。
そしてグリートは絵画「ターバンの娘」(「真珠の耳飾りの少女)のモデルとなる―
. . . 本文を読む
ちょうど桜の季節ですので、桜にまつわる召使の小噺をひとつ。
頃は江戸時代。とある武家屋敷。
殿様が夕餉の座に着くと、今晩のおかずはお頭つきの鯛の塩焼き。
「魚の王様・鯛」
といったって、口の肥えてる殿様にとっては食べ慣れたもの。
それに上つ方ってぇのは、ガツガツ喰ったりしないもんなんですな。
庶民のように骨までしゃぶったりせず、
たいてい魚の片側に箸を二三くち付けて、
おっとりと「もぉ、よい」 . . . 本文を読む
「かしこまりました、ご主人様」
小さい頃、いつも言いたくてウズウズしていた、このセリフ。
(現在も言いたい)
バビル二世の忠実なるしもべ、ロデムだ。
が、今回レンタルビデオで改めて観なおしたら、
「バビル二世さま!」
と呼びかけてはいても、
「ご主人さま!」
とは言っていない。
…思い込みでセリフを変えていたんだねぇ。
動きはあくまでしなやかに。
冷静沈着、うっとりするよな大人声。
つ . . . 本文を読む
*ごあいさつ*
「偉大な主人に仕える喜びは、
優秀なしもべにならなければ味わえない」
…いま2秒で作った格言。
でも、このブログで書くテーマのひとつでもあります。
すばらしい従者は、ヒーローとは違ったべつの「美学」を持っています。
彼らや彼女らは、
「従者の立場に甘んじる」のではなく
「従者の役割を担っている」からです。
執事、メイド、従僕、使用人、付き人…etc.
ひとに「仕える . . . 本文を読む