『虚栄の市』 その2・盗みをはたらく召使いたち

前のブログで、俳優ロバート・デニーロ家のメイドが、 デニーロ夫人の宝石を盗んで解雇された記事を紹介しました。 その記事はこちら。 俳優ロバート・デニーロの執事、解雇される この事件を知ったとき、とっても不謹慎なのですが、 ワクワクしてしまいました。 「へぇー、21世紀の現在でも、召使いって盗みをするんだなー!」 というのも、いまから200年ほど前、 19世紀が舞台の小説には 主人の持ち物を . . . 本文を読む
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『虚栄の市』 その1・元執事が就く職業は…

執事が「執事の職」を退いたら、次はどんな職業を選ぶのだろう? 庭師になった元執事もいますが(『シシリーは消えた』) これは例外でしょう。 イギリスが舞台の小説や映画などでは、執事に限らず、 使用人たちはまた同じ職業に就くことが多い。 というのもイギリスでは“経験”が重視されるからです。 また面接の前に必要不可欠なものがあります。 前の雇用主の推薦状(reference)です。  イギリスの . . . 本文を読む
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『エロイカより愛をこめて』 優秀なるボーナム君

本日の召使 : ボーナム君(“エロイカ”こと伯爵の部下) 『エロイカより愛をこめて』 秋田文庫より 前回のブログではエーベルバッハ少佐の執事を取り上げました。 「名前のない執事」と題しましたが、その後コメントを頂きまして、 “31巻でこの執事の名前が「コンラート・ヒンケル」であることが明かされた”と教えてもらいました。 (コメントをくれた“執事さん”ありがとう!) さて、今回はボーナム君を取り . . . 本文を読む
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『エロイカより愛をこめて』 名前のない執事

本日の召使 : エーベルバッハ少佐の執事(名前???) 『エロイカより愛をこめて』秋田文庫より 世の中に、エーベルハッハ少佐(以下、少佐)に仕える執事ほど、 “名前はないけど、キャラが立っている”執事はいないでしょう。 少佐に呼ばれるときも「執事!」「おい執事!」 といっこうに名前が出てこない。愛が足りない。 「こんなにもご主人への愛情に満ちあふれ、忠義に徹した執事なのに…」 と思わずわたく . . . 本文を読む
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従僕ふくらはぎシリーズ その1

従僕のふくらはぎよ、美しくあれ ― 従僕ふくらはぎシリーズ ―このシリーズでは“従僕の理想的なふくらはぎの形”を探求をしています。 19世紀イギリスの従僕は「ふくらはぎが命」でした。 ブリーチズの裾からのびる脚線美が、従僕の価値を左右していたのです。 「なぜ美しくなければならないのか?」詳しい記事はこちらをどうぞ。 『シシリーは消えた』・従僕の美しいふくらはぎ 「では、理想的なふくらはぎとは?」詳 . . . 本文を読む
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ついに執事ロボットの登場? 三菱重工のwakamaru

本日の召使 : wakamaru(三菱重工業の家庭用ロボット) 来ましたね。とうとう。召使いにロボットが登場する時代が。 SF小説でも漫画でもありません。 三菱重工が開発してしまったんです。 「コミュニケーション能力を持つ家庭用ロボット」 その名は、wakamaru。 wakamaruってどんなロボット?と思った方はこちらへ。 三菱重工の家庭用ロボット「wakamaru」(2)(nikkeib . . . 本文を読む
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俳優ロバート・デニーロの執事、解雇される。

本日の召使 : フレデリックさん(俳優ロバート・デニーロ家の執事) 俳優ロバート・デニーロ宅の使用人が、全員解雇されてしまったそうです。 そもそものきっかけは、 あるメイドがデニーロの奥さんの宝石を盗んだことに始まったようですが… 詳細はこちら。 大俳優ロバート・デニーロ「家政婦が見つからない!」と悩みの種 〔ABS(アメリカン・バカコメディ)振興会より〕 「デニーロに長年仕えてきた執事の . . . 本文を読む
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執事になってほしい人 その1 ミシェル・ブラン

テレビや映画を観ていて、 「この人、執事の顔してるなー」 もしくは、 「この人が執事だったらいいなー」 そう思わせる出演者の方々がときどきいらっしゃいます。 共通点はだいだい、 ①品がある。 ②笑顔より黙っているときの顔がステキだ。 ③頭の毛が、少々さみしい。 (こういうことを日常つねにから公言していると、友人から「あれ見た? 執事っぽい人出てたよ」と薦められたりします。) わたくしが昔っ . . . 本文を読む
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『レベッカ』 召使いをつかう能力

今回は、召使いを雇う側、女主人の視点を語ります。 取り上げる作品は『レベッカ』です。 ヒッチコック監督で映画化もされてますね。  郊外の カントリー・ハウス、マンダレイ館を舞台にしたサスペンス・ドラマ。  モンテカルロである夫人に仕えていた若い娘“わたし”は、英国紳士デ・ウィンター氏に見初められ、後妻としてマンダレイ館に入った。  優雅な生活を夢見ていた“わたし”であったが、美貌と才智で人々を魅 . . . 本文を読む
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