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クリエイト速読スクールブログ
国立ロー合格体験記(上)
神戸大の法科大学院に合格した新司法受験生Mさんに、ロースクール合格体験記をお願いしました。Mさんとは、12月22日で紹介した方です。
まだ司法試験に最終合格したわけではないので匿名のままの掲載となります。
gooブログの文字数の関係で、3つ(3日)に分けての連続投稿となります。
私のクリエイト体験(上)M
・2007年度 法科大学院 既習者コース受験
・神戸正規合格 同志社補欠繰上げ合格 学習院正規合格 慶應補欠
2006年に行われた第1回新司法試験の結果、合格者数・合格率供に上位10位以内に入った法科大学院は、東大 京大 一橋 慶應 神戸の5校だけだった。そのため、とにかくこの中のどれかに合格したいと思っていた。
法科大学院に合格するためには、適性試験と法律試験両方の能力が必要になる。
<クリエイトとの出会い>
私は適性試験がひどく苦手だった。適性試験とは、法科大学院受験をするために必ず受けなければならない試験であり、論理パズルや大量の長文読解を限られた時間で解かせることで事務処理能力や理解力を試すものだ。
2006年度法科大学院受験のため適性模試を初めて受けた際、なんと100点中16点しかとれず呆然とした私は、予備校で設置している適性試験講座を受講し、模試も10回受けて訓練した。しかし、本試験結果は42点で、平均点より14点も低かった。
幼い頃からこのような知能テストの類は大嫌いで、できる限りそういうものから逃げてきたというのに、今さらなぜこのような目にあわなければならないのかと世を恨んだ。教わったからといって出来るようになるものでもなく、自分の知能にかかっている問題なのだから伸ばしようがない、もうどうしようもできないと思った。
家族との夕飯時に、「こんなのできないよ!!!!!」と泣きわめきながら問題を破り捨てた。母と祖母が目に涙を浮かべて、苦しそうに私を見ていた。家族全員を真っ暗な雰囲気にしてしまった。
途方にくれながらも、私には法律家に求められている能力の一つが、法律家を目指す人達の中でも相当劣っていることを自覚せざるをえなかった。
この成績では書類審査(一次試験で適性試験の成績等を審査して、法律試験を受けさせる前に足きりをするタイプの審査)で落とされると確信し、書類審査をしない大学院(慶應、中央、上智)だけを受けたが、すべて落ちた。
もっとも慶應には、私と同じ適性試験の点数でも法律の実力がついていた友達は合格したので、私は法律もできなかったために落ちたことが分かった。このまま入試を続けるより2007年度入試に向けて適性試験の勉強と法律の勉強とをしようと考え、2006年度受験はここで終わらせた。
自分には適性試験に必要な事務処理の能力と法律とが足りないことは明白だが、どちらがどれくらい足りないのか分からなかった。井戸の底の底まで突き落とされたような、先の見えない暗く重い心中で大型書店へ行き、何か糸口を見つけようと目についた本をひたすら買物カゴに放り込んでいった。
帰宅して一冊一冊見てみると、その中にクリエイト速読スクールの黄色い本『速読らくらくエクササイズ』があった。そこには司法試験合格者の体験記が載っていた。……おっ!?
体験受講をしてみることにした。体験受講したあと、松田先生に『体験の数値を見る限り、平均よりはずっとできているから情報処理能力はこちらで磨けばよいと思います。専門の法律の勉強をもっとがんばってみてください』と言われた。
その言葉を聞いたとき、井戸の底からうっすらと光が見えたような気がした。どちらも全くできないわけではないようだ。「情報処理能力」はクリエイトで伸ばし、私個人としては法律をもっときちんと勉強すればよいのだ!
その後1年間、クリエイトで速読トレーニングと文章演習講座の両方を受講した。
その結果、2007年度入試適性試験で70点とれ、平均点を6点超すことができた。法律家を目指すみんなに並ぶという目標を達することができた! そして、必死に勉強した法律も実り、神戸大学に正規合格できた。
私のクリエイト体験は受験生活と一心同体であったため、受験生活の経過と供に書いていこうと思う。-続く-
人は見かけだけではわかりません。
「井戸の底の底」で苦しんでいたとは想像もつきませんでした。 真
※2010-09-13「今年一番のサプライズ」の皆川佳代さんがMさんです。
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同感です。