残像モノクローム

遠い記憶の彼方にある故郷。
そして今、こころに渦巻く断片の想いを。
と、思い始めたのですが・・・。

6月の読書

2013年07月02日 13時15分38秒 | Weblog
早いもので、もう1年の半分が過ぎてしまった。






海岸列車 上 宮本 輝/著
海岸列車 下 宮本 輝/著

幼い日、母に捨てられた兄と妹。愛を求めてさまよう二人の青春、そして青春との訣別をえがく物語は、人生の意味を深く問いかける
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★★★★★

なんか深いです。
読んだ感想を書けと言われても・・・・、
なんて書いたらよいのだろう。

自分もきっと、海岸列車に乗っていたんだろうなぁ。









● あと少し、もう少し 瀬尾 まいこ/著 新潮社

あの手に襷をつないで、力を振りしぼって、ゴールまであと少し。
寄せ集めメンバーと頼りない先生の元で、最後の駅伝にのぞむ中学生たちの夏を描く青春小説。
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★★★☆☆

三浦しおんの「風が強く吹いている」の中学生版なのかなぁ、と思いつつ読み進めました。

でも、若干「違うな。」と。

中学生ならではの、純粋な心のひだが
若かりし頃を思い出させます。

さして弱々しく見守る女性教師、かと思いきや
どっこい、しっかりと生徒を見守る芯の太さ。

「風が強く吹いている」よりも軽く爽やかな文章ですが
とても優しくなれる一冊です。









●僕のお父さんは東電の社員です
 小中学生たちの白熱議論!3・11と働くことの意味 毎日小学生新聞/編

「僕のお父さんは東電の社員です」 悪いのは東電だけ? 
子どもはどんな責任を持つの? 
全国の小中学生が参加した白熱議論から、日本人の責任と課題、可能性を模索する。
『毎日小学生新聞』の読者投稿に解説を付け単行本化。
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★★★☆☆

約2/3が小学生たちからの意見です。

小学生たちなりの意見、反省、希望が綴られ
ここまで考えている子らがいることがすばらしいと思う反面、
みごとにマスメディアの伝えたとおりを準えていることにも
ちょっとビックリしました。
当然の事ながら、自分のことでもあるのですが。







● 道頓堀川 宮本 輝/著

両親を亡くした大学生の邦彦は、生活の糧を求めて道頓堀の喫茶店に住み込んだ。
邦彦に優しい目を向ける店主の武内は、かつて玉突きに命をかけ、妻に去られた無頼の過去をもっていた。
――夜は華やかなネオンの光に染まり、昼は街の汚濁を川面に浮かべて流れる道頓堀川。
その歓楽の街に生きる男と女たちの人情の機微、秘めた情熱と屈折した思いを、青年の真率な視線でとらえた秀作。
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★★★★☆

「青が散る」の裏バージョンと言われているこの物語、
裏というのは当てはまらない。
全く別の物語です。当然のことですが。

戦後を生き抜く青春物ではなく、交差するそれぞれの人間ドラマが
この本にはあふれていると思うなぁ。






● 福島原発人災記 安全神話を騙った人々 川村 湊/著 現代書館

2011年3月11日、東日本大地震が起き、大津波が福島原発の発電設備を根こそぎ攫っていった。
その後も続く異常事態は誰が引き起こしたのか? 
東電・政府・専門家らの発言を交え、日本の原子力行政の破綻を明らかにする。
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★★☆☆☆

仰々しいタイトルながら
裏付けの薄い本でした。

よくこんな中身で出版したものだと・・・・。

ただ、知らないことも多々あり勉強にはなりました。

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