残像モノクローム

遠い記憶の彼方にある故郷。
そして今、こころに渦巻く断片の想いを。
と、思い始めたのですが・・・。

北帰航の大切なひととき

2016年04月25日 12時07分06秒 | Weblog
前回マナー違反のことを書きましたが
その後もマナー違反者が続出しているようです。

http://blog.goo.ne.jp/miyajimanuma

ラムサール条約登録湿地「宮島沼」宮島沼水鳥・湿地センターから「早朝のマガンのねぐら立ち観察」についてのお願いが、とうとう発せられてしまいました、とても残念なことです・・・。

さて4/16日、朝2時に起きて向かった宮島沼。



湖面はビッシリとマガンたちでいっぱいです。
その数61,000、白鳥5,000羽の発表でした。



奥の方から寝ぐら立ちが始まりました!



そして、広がります!



美唄方面へ。






次は第2弾!





今回は数回に別れての寝ぐら立ちでしたが
天気も良く、朝焼けです。





雲間から朝日が顔を出します。



キレイなシルエット!



そして朝日を浴びる鳥たち。







今回は時間をかけた寝ぐら立ちを楽しめました。

大勢の方がこのわずかな時間を愉しみに、味わいにやって来るのです。

自分のわがままだけで
大切な時間を壊して欲しくないと願うものであります。

マナー違反

2016年04月22日 16時30分29秒 | Weblog


4月になってガンの渡りが始まりました。

先週の16日、午前2時起きで美唄の宮島沼へ向かいました。

こんな早朝にもかかわらず大勢のマガンファンの方が
寝ぐら立ちを見ようと集まっていました。

そこで、こんなシーンに!



マガンを驚かしたりしないよう、
また環境保全のため、私有地の畑に入らぬよう
ロープで進入禁止指示が出ているのですが
こんなマナーの悪い輩がおりました。

先頃、撮り鉄のマナーの悪さから
私鉄の方から
「マナーの悪い方には来て欲しくない、来ないで下さい」
というニュースがありました。

また、桜の枝を折ったり登ったりする
中国人観光客のマナーにはあきれるというニュースも。

美唄周辺の農家からはマガン類による被害よりも
ウォッチャーによる畑被害の方が大きいという声もあるほどです。

渡り鳥の聖地、宮島沼存続のためにも
こんなマナー違反は、ぜひやめましょうよ!

3月の読書

2016年04月05日 16時46分26秒 | Weblog



● ミツハの一族 乾 ルカ/著 東京創元社

未練を残して死んだ者は鬼となって井戸の水を濁す。
鬼となった者の未練を解消し常世に送れるのは、ミツハの一族の「烏目役」と「水守」だけ…。
大正時代の北海道を抒情豊かに描くミステリ。『ミステリーズ!』掲載を単行本化。
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★★★☆☆

物語の設定はとってもおもしろいのですが、
小編ごとの謎を解決に至る箇所がなんとも物足りない感で・・・。

全編を通す「烏目役」と「水守」の間柄だけが
救いのネタです。










● 砂の王国 上 荻原 浩/[著] 講談社

大手証券会社勤務からホームレスに転落した男。
段ボールハウスの設置場所を求めて辿りついた公園で出会ったのは、
怪しい辻占い師と、若い美形のホームレス。
世間の端に追いやられた3人が手を組み、究極の逆襲が始まる…。
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★★★☆☆


上巻だけの読後ではなんとも・・・。
ただ、前半のホームレス部分は果たしてこんな感じで良かったのか、
グチとぼやきのような、投げやり感がちょっと長いと感じてしまった。


下巻の展開に期待!







● ライアの祈り 森沢 明夫/著 小学館

弘前市の老舗そば店の一人娘の桃子は、35歳バツイチ。
恋に臆病な桃子の前に現れたのは、不器用な考古学者の五朗だった。
遙かな時を超えて愛の絆が甦る。
「津軽百年食堂」「青森ドロップキッカーズ」に続く青森三部作完結編。
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★★★★☆


太古と現代の二つのストーリーを通して描かれる、ひとつの物語としてはとっても良い小説だと思います。

ただ青森三部作完結編としてとらえた場合、果たしてこの登場人物で良かったのか疑問が残ります。

三部作を通して登場する意味があったのでしょうか?














● わたし、型屋の社長になります  上野 歩/著   小学館文庫

OLだった明希子は、脳出血で復帰できなくなった父親に替わって花丘製作所の社長になった。
銀行からは借入金の返済を求められ、社員は同業社の引き抜きに。
そんなとき、大手自動車メーカーから仕事が入り…。製造業応援小説。
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★★★★☆


ビジネスエンターテイメントとして、とっても面白いです。

現実の世界でも苦労しながらでも、こううまく仕事が進んでくれると良いのになぁ!、と
個人事業主としてうらやましく読ませていただきました。










● 霧(ウラル) 桜木 紫乃/著 小学館

国境の街・北海道根室。
有力者の娘・珠生が恋に落ちたのは、北の海の汚れ仕事を牛耳る相羽組の組長だった…。
昭和30年代の根室を舞台に描く、桜木紫乃の記念碑的作品。
『STORY BOX』掲載を加筆修正し単行本化。
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★★★★★


久々に面白い一冊に出会えました。

やっぱり、紫乃さんの文章は面白いなぁ。
なんだろう、淡々としていながら色気があるのかなぁ。

こういう話は、この桜木紫乃さんしか書けないという気がしてしまします。