残像モノクローム

遠い記憶の彼方にある故郷。
そして今、こころに渦巻く断片の想いを。
と、思い始めたのですが・・・。

来年もよろしく & 12月の読書

2011年12月30日 10時47分29秒 | Weblog


28日で仕事納め。
そしてススキノで忘年会。

今年1年いろんな事がありました。

心がしぼむこともあったし、
顔の知らなかった後輩にも会えたし。

何とか健康で1年を過ごせました。

また来年も
よろしくお願いします。


そして師走の読書は



●てふてふ荘へようこそ 乾 ルカ/著

敷金礼金なし、家賃は月13000円…。
破格の条件に隠された理由とは? 
特異な事情を抱えた6人の住人たちの、笑いあり涙ありのおんぼろアパート物語。
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舞台はおそらく小樽。(本の中には地名は記されていませんが)

それぞれが抱える悩みや苦悩を[とある]事とともに解決してゆきます。

読み始めから引き込まれるストーリー展開で
読み終わると心がホンワカになれるオススメの一冊です。






●三十光年の星たち (下) 宮本 輝/著

佐伯から事業の後継者に指名された仁志。
悪戦苦闘の日々を過ごす中、仁志が経営を託された「ツッキッコ」の開店日が近づき…。
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30年後の自分の姿、100年後の森の姿。
そして30光年先・・・。

そのどちらもまったく想像できません。
でも、その先のために新しい種を蒔く、意志を引き継ぎその先を目指す。

人と人、そして未来を繋ぐ、紡ぐ物語です。

良かったぁ!





●ゆくとしくるとし 大沼 紀子/著

神様、私はなにを祈ればいいでしょう? 
年末、久しぶりに帰省すると、そこには母と、明るくたくましいオカマのお姉さんがいた。
ヘッポコ助産所で育まれる、母とオカマと私の物語。
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「ゆくとしくるとし」と「僕らのパレード」の2話収録されてます。

どちらもけっこう地味な感じで話は進みます。

「ゆくとしくるとし」はコミカルに。
でも大晦日の夜に起こる事件によって
母との心の絆を取りもどし、他の人たちとの心の交流をも結び直します。

「僕らのパレード」は、小学生の僕が主人公。
彼もまた、心の中に「ある蓋」をしていたんだけれど
そんなことは後半になるまでストーリーの中には出てきません。

「ある蓋」のために彼はとても心の中に「優しさ」を育んでいたのです。

物語に出てくる「心の森」の話は後をひくいい言葉でした。





●まひるの月を追いかけて 恩田 陸/著

失踪した一人の男を探して、奈良を旅する二人の女。
それぞれの過去と現在を手探りしながら続く、奇妙な旅の行き着く先は? 
夢と現実が交錯する旅物語。
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所々に挿入される寓話、おとぎ話。

それが登場人物の心の中を、物語全体を暗示しています。

淡々と進んでいるかのように見える旅の行程(物語)なのに
それぞれの心の動きがドラマチックに綴られていきます。

なぜかテレビでドラマを見ているかのように、
なんななくナレーションまでもが頭の中にひびいてくる、
そんな表現力がこの作家にはあるようです。




●猫鳴り 沼田 まほかる/著

ままならぬ人生の途に「奇跡」は訪れた-。
宿した命を喪った夫婦。闇にとらわれた少年。愛猫の最期を見守る老人。
濃密な文体で、人間の心の襞に分け入ってゆく長編小説。
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解説のように「濃密」で、濃密すぎるかも知れないほど。

3つの章になっていますが、最初から心情の表現がものすごく
途中で退散しようかと思うほどです。

でもこの表現の濃密さを耐えながら読み進むと
最終章で「ほわっ」とした安堵感に包まれるような
読後感に浸ります。

時間をおいてから、もう一度読み直した方がいいかなと思ってます。

訃報

2011年12月28日 12時00分00秒 | Weblog
清水沢中学校2年、僕らの担任として新卒の新米教師のマキオちゃんがやって来た。

がっしりとした肩とめちゃくちゃ細い眼が第一印象だった。


(1971年航空写真)


(1976年航空写真)

当時僕らは14才、マキオちゃんは新卒だから22か23才(確か一浪したと言っていたような気がする)。
10才くらいしか年の差のぺーぺー教師だ。
教師と言うよりもちょっと年の離れた「兄貴」に近い。

だから、速攻で「マキオちゃん」と呼ばれることとなった。

ヒロシ君のLPレコードを抱えてキヨスケと3人、
清水沢西川町の下宿先に何度か遊びにも行った。

吉田拓郎の「元気ですか」というアルバムだったと思う。

夏の海浜学校でのカツノリとの出来事

国語の時間をつぶして、びっちりと怒られたり

嫁さんをもらって新婚旅行中の合唱コンクール

旅行後に聞かせた合唱コンクール1位の歌

細い眼からの涙

そして昭和48年僕らはマキオちゃん初の卒業生となった。



マキオちゃんはその後
教頭、校長となり空知管内の学校を歩き回る

大人になってからも
クラス会ではいっしょに飲んだ。

マキオちゃんは定年後息子の近くの埼玉へ引っ越した

3年前に同期会があったけれど自分は行かなかった。
きっと僕らにとって最後に会えた機会だったろう。

もう一度あの細い眼に会いたかった


(2007年 ズリ山から)


ご冥福を心からお祈りします

マキオ先生へ

長沼から

2011年12月26日 12時09分03秒 | Weblog
大雪が降ると天気予報に脅かされた連休3日間でしたが
意外と好天続き。



25日、マオイの水を汲みに出かけたついでに
栗山で、廬山の夕張版あんかけ焼そばをいただき
小林酒造の酒粕を買いに出かけました。
残念ながら、早くも完売とのこと・・・泣

来年年明け分に期待です。





長沼の農道より。

通勤風景

2011年12月09日 14時59分53秒 | Weblog
朝のすすきの駅。

ほとんど目につかなくなってしまった公衆電話。



こんなにあります。



ススキノからポールタウンへの入り口。
もう40年経つんですね、地下鉄開通、そして札幌冬季オリンピックから。

トワエモアの虹と雪のバラード、中学の授業でも歌いました。



そして大通り駅へ。



今日も超冷えてます。

昼過ぎ札幌駅側から帰る時の風景です。



外人さん?



大通公園の鳩。



マネキンでもちょっと、ドキドキ・・・です。



創成川。



ナナカマドの葉もすっかり落ち
赤が空に映える季節となってしまいました。

12/09 15時で 7,340歩

うひょー、ツルツルだべさ

2011年12月09日 12時55分08秒 | Weblog
今週は最高気温が氷点下という日が何日かありました。

こんなにツルツルなのに



自転車、大丈夫でか?



こちらはしっかりと手を繋ぎあってゆっくりと歩いています。



ほんと、歩きづらいです・・・。

お昼過ぎにお客さんのところへ行く途中、



可愛いので、激写。



ホテルのエントランス横にこんなだるまストーブの像がありましたよ。


12.08 11,324歩

師走~ツルツルで走れない

2011年12月02日 13時05分59秒 | Weblog
昨日から師走に突入。
仕事の原稿も入稿が遅れがちだし、税金も上がることが決定。
そして消費税も上がりそう・・・。

このまま、暗い気持ちで景気回復なんてが出来るのだろうか?

・・・なんて、師走です。



12月に入って、いきなり気温も一気に下がり
交差点はツルツルのアイスバーン。



歩く歩幅も短くなり、万歩計の歩数カウンターだけが増えていきます。



一駅手前下車も、地上を避けて
もっぱら地下歩道、なんとなく退屈なもんです。