残像モノクローム

遠い記憶の彼方にある故郷。
そして今、こころに渦巻く断片の想いを。
と、思い始めたのですが・・・。

詩を一編

2009年02月04日 09時47分55秒 | Weblog
そうか、もう君はいないのか
城山三郎

「愛」

深夜
おまえの寝息を聞いていると
宇宙創造以来の歴史が
ふとんを着て
そこにいる気がする

生きていることの
奇怪さ
美しさ
あわれさ

おまえの寝息がやむと
大地に穴があいたように
寒くなる

さて
おまえの乳房をつかんで眠れば
地球ははじまり
地球はおわり