● ひとり農業日誌2008‐2010 僕が歩んだ1021日の軌跡 渡辺 ヘルムート直道 (著)
● ひとり農業日誌2011-2012 「絆」を感じた1752日の軌跡
著者渡辺ヘルムート直道氏が悪戦苦闘しながら取り組んだ農作業や新居建築の話、
金スマメンバーや地域の人々との心温まる交流の話などが著者自身の言葉で書かれており、
その懸命に生き抜いた様子に必ずや感動と共感が得られます。
渡辺氏の「絆」を感じた1752日の軌跡を、本書でぜひとも一緒に辿ってみてください。
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★★☆☆☆
あのスマップの「金スマ」のコーナーのひとつ、「ひとり農業日誌」。
主人公のヘルムートさんの日記です。
さすがに日記だけあって淡々と日々の出来事や感想が綴られます。
あの番組を見ている人で無ければ理解は難しいかも・・・。
自分は後半の途中からだから、そこそこ話は繋がりましたが・・・。
● 幻想探偵社 堀川 アサコ/著 講談社
中学2年生の中井海彦は、楠本ユカリが落とした生徒手帳を拾い、本人の姿を発見して跡を追う。
ユカリが向かった雑居ビルの6階は、幽霊専門の探偵社で…。
『東奥日報』夕刊連載を加筆修正し、単行本化。
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★★★☆☆
幻想シリーズの最新作ですが、ちょっと無理に幻想シリーズの登場人物を絡めているのかなぁ、って気がします。
ストーリーは面白いので、このシリーズの人物の絡め方を
一捻りしたらもっとのめり込めると思うのですが・・・。
● 夕張再生、俺が引き受けた 財政破たんの故郷で市長になった男 藤倉 肇/著 北海道新聞社
タイヤ販売会社社長に上り詰めた男は、
財政再建団体に転落した故郷・夕張に市長として帰って来た-。
“行政の素人”を標榜しながら総務大臣と渡り合い、
夕張に新たな再生の道筋を敷いた第7代夕張市長の4年間の軌跡。
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★★★★★
夕張北高の大先輩、元藤倉市長の奮闘記です。
現職の時、大したことしない市長だなぁ なんて、離れた場所から見ていたのですが
実は見えないところで四苦八苦し現在の土台をしっかり作った方なのだと理解しました。
そして何より感嘆したのは「文章力」です。
さすがは夕張北高 新聞部であります!
現市長の鈴木直道市長の本も全部読みましたが
一冊の本としての読み応えが違う。
実に面白かったです。
執筆時はガンに冒されていたとのこと、なんとかお元気になられることを願います。
● 月光の東 宮本 輝/著 中央公論社
私の結婚式の当日、奇妙な電報が届きました。
“ワタシヲオイカケテ”。
まさかとは思いながら、私の頭には、中学一年の秋に転校して以来消息の途絶えた、塔屋米花の名が浮かびました。
凛冽な一人の女と彼女を愛した男達の末路。
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★★★★★
物語のキーワードとなる「月光の東」って、何なのだろうか?
この意味を追って、主人公 塔屋米花の人物像に引き込まれ
分厚いページをいつまでも追いかけてしまう。
この小説には明確な答えは記されていない。
でも、なんとなく分かる(分かりそうな気がする)。
他の読者の読後感想では、回答がないために書評は大きく別れる。
答えがないから、読者の判断で「月光の東」の意味を決めて良いのだろう。