● キネマの神様 文春文庫 は40-1 原田 マハ/著 文藝春秋
40歳を前に、突然会社を辞めた娘。
映画とギャンブルに依存するダメな父。
2人に舞い降りた奇跡とは-?
映画を媒介として壊れかけた家族が再生していく様を描く、切なくも心温まる長篇。
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★★★★★
いや~、どストライク!な一冊です。
トントントンと進むテンポの良いストーリー、いつの間にか主人公の父にハマり
好きな映画のお話しも。
原田マハ、バンザーイの一冊です。
特に懐かしの映画、「フィールド・オブ・ドリームス」と「ニューシネマパラダイス」ファンの方、
是非読んでみて下さい。
● 愛を積むひと 小学館文庫 と8-2 朝原 雄三/脚本 小学館
第二の人生を過ごそうと、篤史と良子の夫婦は北海道にやってきた。
良子は篤史に家を囲む石塀作りを頼むが、帰らぬ人になる。
ある日、篤史は良子からの手紙を受け取り…。
2015年6月公開映画の脚本をもとにノベライズ。
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★★☆☆☆
大好きな美瑛の風景の中で
新名所になるかも知れない赤い屋根のログハウス。
訪ねる前に映画の脚本版の小説を読んでおこうと借りた一冊。
原作本を読んでいないので
脚本版の感想は・・・・。
悪くはありません、でも、何か足りません。
きっと映画としてスクリーンで見た場合は
余分なところがそがれた脚本として良いのかも知れません。(映画も見ていませんが)
グッときたところが一箇所、紗英の義父のシーンです。
ここは秀逸だなぁ。
● ひとりぼっちを笑うな 蛭子 能収/[著] KADOKAWA
友だちはいらない、贅沢品・高級品で自己表現しない、
コツコツやれば誰かが見ている、心細ければ他人に甘える…。
ひとりの楽しみ方や、子どものころから一貫して考えていることなどを綴る。
蛭子流・内向的人間のための幸福論。
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★☆☆☆☆
蛭子さんファンが読む本ですね。
● 砂の王国 下 荻原 浩/[著] 講談社
3人が立ち上げた新興宗教は、設計図どおりに順調に発展する。ホームレス生活からの劇的な生還。だが多くを手に入れ、ふと振り返るとそこにあるのは空虚な祝祭、そして不協和音だった…。壮大な賭けが迎える、慟哭の結末とは?
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★★★★☆
下巻はわりとテンポ良く物語は進み、
この後は一帯どうなるのだろう?と、期待感が盛り上がります。
まぁ、ある程度の予想がつく部分もあるのですが
ラストの結末に結びつく主人公の言動が・・・、
もう少し分かり易くても良かったのでは、
もう少しページを割いてくれても良かったのでは、と
残念感があります。
でも、全体を通してなかなか味のある面白い小鉄ではありました。