残像モノクローム

遠い記憶の彼方にある故郷。
そして今、こころに渦巻く断片の想いを。
と、思い始めたのですが・・・。

5月の読書

2015年06月02日 10時41分30秒 | Weblog



● 天皇の料理番 (上/下) 杉森 久英/著

小さいときから強情でいたずらっこだった篤蔵は、福井の大庄屋の次男坊。
高等小学校の時、ひょんなことから鯖江連隊の田辺軍曹からご馳走になった“カツレツ”の味に仰天。
彼の運命が大きく変わることに―。
その後、家出同然に東京へ行き、西洋料理の世界に裸一貫で飛び込んでいく。
明治生まれの若者が、日露戦争以降の東京で、激動の時代と共に、力強く成長していく立身出世の物語。
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★★★☆☆

現在TVドラマとして放映中です。

大正天皇、昭和天皇の料理番として腕を振るった料理人 秋山篤蔵の伝記小説。

伝記なのでしかたがありませんが、ドラマのようなワクワク感があまり感じられませんが
料理人としての成長物語としてはおもしろいです。








●しあわせのパン 三島 有紀子/[著]

北海道洞爺湖畔の静かな町・月浦に、りえさんと水縞くんの営むパンカフェ「マーニ」があった。
実らぬ恋に未練する女性・香織、
出ていった母への思慕から父親を避けるようになった少女・未久、
生きる希望を失った老夫婦・史生とアヤ……
さまざまな悩みを抱えた人たちが、「マーニ」を訪れる。
彼らを優しく迎えるのは、りえさんと水縞くんが心を込めて作る温かなパンと手料理、そして一杯の珈琲だった。
映画界の俊英・三島有紀子による初の小説執筆作品。
映画「しあわせのパン」から生まれた、とびっきり香ばしくて温かい物語。
特別付録として絵本「月とマーニ」を巻末に収録。

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★★★★★

このお話はとっても大好きで、今回古本屋さんで見つけて再読しました。
(映画はまだ見ていませんが・・・)

やっぱり、いいです。
これを読むと洞爺の月浦で暮らしてみたくなってしまいます。








●隣人 永井 するみ/著

優しい夫に白い猫。満ち足りた女の生活に忍び寄る殺意の予感。
ありふれた日常を狂わすものは嫉妬か、憎悪か?
予測のつかない結末の6篇を収める。

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★★★☆☆

日常の些細な想いが起因として生み出していく短編ミステリーですね。

読んでいるときは、以外と引き込まれていくんですが
読後にはふわぁーと消えて行ってしまう、
なんとなく・・・・。