goo blog サービス終了のお知らせ 

月の岩戸

世界はキラキラおもちゃ箱・別館
コメントはゲスト・ルームにのみお書きください。

メンカリナン・41

2023-03-21 05:13:26 | 詩集・瑠璃の籠

盛大にひとのものを盗み
自分に飾り付け
自分とは違う
他のもっとよいものになれたつもりで
世間を闊歩している
馬鹿者よ

おまえの目の中に
鼠のような恐怖が見えるぞ
嘘で囲って隠してある
本当の自分が
干上がった魚のように
苦しんでいるのが見えるぞ

人間の道を外れて
生きている自分が
常に苦しいのだ
それなのに表面上は
まことに良い人間のふりをしている
その矛盾が
ぎりぎりと心臓を締め上げるのだ

裏で
愛ではないことをしていながら
愛のふりをしている
その嘘が
鉄の塊で喉をつまらせているように
苦しいのだ
馬鹿者よ

すべての嘘を捨てて
本当の愛に帰ることができたら
どんなにいいだろう
だが
あまりにも遠く離れすぎてしまった
あまりにも馬鹿をやりすぎてしまった

深い罪の沼に溺れていく
自分を自分さえもが
見捨てていく

あれは
あんなものは
自分ではないのだと
また迷うていく
また苦しむ

永遠に苦しむ



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シェダル・34

2023-03-20 05:16:20 | 詩集・瑠璃の籠

もう人間は大人になるのだから
いつまでも子供のように
自分をふらふらさせていては
いけません

人もうらやむような
スターになりたいだとか
お金を儲けて
贅沢な暮らしがしたいだとか
そんな愚かな夢にかけて
馬鹿なことばかりするのを
やめなさい

大人になれば
そんな子供みたいな夢は
みんな馬鹿になるのです
それよりもずっと
おもしろいことがあるのだと
知るからです

それは
自分の心をかけて
愛に生きること
すべての幸福のために
自分をなげうって働くこと

全身にみなぎる
愛の力を感じるとき
人は最高の幸せが何なのかを
確かにつかむのです

子供のような夢は
もう全部捨てなさい
それはもう
つまらないガラクタのようなものだ
持っていても空しいだけの
馬鹿なのだ

大人の門をくぐり
愛に目覚め
自分自身をつかみ
大空に自分を広げなさい
すばらしい世界が待っている

他にふたりといない
その自分自身の
本当の力を試せる
すばらしい冒険が待っている



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アルギエバ・62

2023-03-19 04:59:19 | 詩集・瑠璃の籠

病んだ心を
奥底に折りたたんで
自分は幸せなのだと
愚かな虚栄の中に
逃げていく人よ

豪華に料理した
林檎の味の中に
いつも空しい風を感じて
所詮人生はこんなものかと
わびさびに逃げる
馬鹿者よ

おまえが苦しいのは
おまえが馬鹿なことをしているからだ
逃げることはできない
自分から逃げ続け
猿の喜びばかり
追いかけているからだ

もっと食い物を
もっとせっくすを

永遠に変わらぬ
自分だけの栄華を

愚か者め
人を馬鹿にして
自分ばかりいいことにしようとするから
すべては崩れてくるのだと
いつになったら気づくのか

虚栄の中に建てた城は
どんなに頑丈に造っても
すぐにあほうになる
愛ではないものは
すぐに滅亡の風に吹かれ
嫌なものになる

何度同じことを
繰り返しても
まだ馬鹿をやるのか
まだ逃げるのか

木の葉一枚の汚い嘘の上に
何度も何度も砂の城を建て
幻の栄華を
追いかけ続けるのか



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ベクルックス・81

2023-03-18 04:57:45 | 詩集・瑠璃の籠

美しくなりたいのなら
美しくなりたいという欲望を
捨てなさい

なぜ美しくなりたいのか
それはそれで
人を支配したいと思うからだ
美しければ人に愛されて
自分のために何でもしてもらえると
思うからだ
そんな心は美しくはない

美しくなりたいのなら
まずは愛を学び
人に尽くして働いていく
修行をしなさい

みなの幸せのために
自分をかけて
良いことをしていけば
人は自然に美しくなってくるのです

愛で
みんなのために
何でもしてあげたいと思う
そんな美しい心が現れてきて
あなたはまことに
あなたらしい美人になる

よいですか
本来人の姿は
人の心のかたちなのです
心が美しく正しくなければ
人は美しくはなれないのです

ですから
美しくなって
それで人を思い通りにしたいなどと
考えてはなりません
それは自分のことしか考えていない
とても醜いエゴですから

美しくなりたいのなら
エゴの闇を卒業し
愛の門をくぐりなさい
そして愛のために
まじめに働いて
少しずつ自分を
美しくしていくのです



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フェクダ・21

2023-03-17 05:10:43 | 詩集・瑠璃の籠

馬鹿者よ
神がおまえを
拒否している

おまえは今
何もかもを嘘でつくった
偽物の人間だからだ

神が創ってくださった
本当の自分を嫌がり
馬鹿がかっこよくなりたくて
無理やり偽った
いやらしい偽物だからだ

人並み以上のものになりたくて
盛大に盗みをやり
美貌も地位も名声も
すべて自分のものにした

そして
愛を欲しがる魂を
矛盾の闇に放り込み
すべてを意のままにできる
魔王の椅子に座ろうとした
何と汚いのだろう
何と愚かなのか

悪いことを
好きなようにやれば
どんな偉いものにもなれると
何もかもをやってきた結果
とうとうおまえは
神に嫌われたのだ

あんなものを愛するのは
もう二度と嫌だと
神が思うようになるまで
おまえは
馬鹿なことをやりすぎたのだ



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アルヤ・92

2023-03-16 04:56:04 | 詩集・瑠璃の籠

人間の奥には
愛の発電装置があります
ゆえにいくらでも
愛を行うことができる
神はそういう風に
人間を創ってくださった

傷ついた人を見るとき
助けに行きたくなる
無知の闇に迷い苦しんでいる
人を見るとき
真実を教えに行きたくなる
愛の少ないところを見るとき
愛を注ぎに行きたくなる

何もかも
自分の中から
泉のようにあふれてくる
愛がさせることなのです

愛は何をエネルギーとして
生まれてくるでしょう
いいえ
愛とは存在そのもの
自分が自分であるとき
自分はすでに愛なのだ

自ら光る太陽のように
愛は身の内に光り
すべてを照らそうとする
自分の奥底で
小鳥がうずくように
愛が生きている
それが全身に満ちわたり
自分を投げて
愛のために
すべてをやりたくなる

自分とは
愛の発電装置なのです
それは
すばらしい
永遠の幸福の門なのです



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アンゲテナル・30

2023-03-15 04:45:59 | 詩集・瑠璃の籠

もう
新しい時代は始まっている
いつまでも
古い時代の幻を
追いかけていてはいけない

もうやめなさい
幻の幸福に
酔っているふりをするのは
もうわかっているはずだ
魂が真実を欲していることを
美しい愛に生きる
本当の自分の人生を
欲していることを

古い時代の幻を
さなぎの皮のように脱ぎ捨て
生まれ変わりなさい
そうすれば
幸せに見えていた過去の自分が
得体のしれない重い鎖に
まかれていたことに気づくだろう

あれは幸福などではない
あなたは
自分ではない何者かに
踊らされて
奴隷のように
幻の石を背負わされていたのだ

さあもう
嘘と盗みで作った
汚い美貌を脱ぎ
本当の自分に戻りなさい
それが今は
どんなに醜く貧しい姿でも
そのほうがずっと美しいのだ

それこそが
あなた以外にいない
本当のあなただからだ





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スピカ・75

2023-03-14 04:58:55 | 詩集・瑠璃の籠

神の名をかたり
低劣なエゴを
満足させようとすることは
神に対する
大きな侮辱です

神が
何をなさっていると思っているのか
この世界を運営していくために
あらゆる努力をしている
この世に生きるすべての存在のために
美しい愛を
無尽蔵に発電している

神は権力などではない
絶え間ない地球の創造活動を
ただ愛のみで行っている
すばらしい存在なのです

それなのに
時に人間は
神を大きな権力と勘違いし
汚い欲望をかけて
自らが神だと名乗ることがある

神をかたり
人をだまして
奴隷のように使役することは
愛の神の心を痛める
あまりにも愚かな所業です

神になりたいというのなら
神と同じことをしてみなさい
億年をかけて
世界を創造し
霊魂を創造し
愛をかけて育てていきなさい

小さな人間が
馬鹿なものを欲しがって
神の名をかたることほど
無茶な嘘はない
神は人に受肉して
人を支配しようとしたりは
しません

神はこの世界を支えている
あまりにも大きな愛なのです
それを侮辱するようなことは
決してやってはなりません



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フォマルハウト・32

2023-03-13 05:26:27 | 詩集・瑠璃の籠

飽きが来るほど
馬鹿をやって
まだやめられないのか

費やした長い年月が
すべて馬鹿になるのがつらくて
まだ神のあらを探しているのか
自分を正しくするために

あわれな馬鹿者よ
愛にたてついて
愛を馬鹿にし
自分だけの幸福のために
みなを傷つけ続けてきた
その罪が
永遠の扉を開く

二度とは帰って来れない
奈落への旅へと
おまえは吸い込まれる

迷いの海に沈んだ
おまえを救おうと
何千度と叫び続けてきた
愛の声が今
すべて沈黙する

もうこの地上での
おまえの物語は終わるのだ
最後まで決して振り返らなかった
自分自身だけをつれて
出ていけ
馬鹿者よ



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アークトゥルス・73

2023-03-12 05:05:55 | 詩集・瑠璃の籠

偽物の美人というものは
ほかの美人の真似ばかりして
本当の自分を生きたことは
ほとんどない
ゆえに自分というものが
いまだに何もわからない

盗みで作った美人の顔を
はぎとれば
それは貧しい
猿のような顔が出てくる
自分の勉強など
何もしたことがないからだ

美人になれば
男が寄ってきて
何でもしてくれると思っている
その根性が醜いのに
表面だけは
天使のように美しく装うのだ
何と汚いのだろう

汚らわしい化け物め
その狸のしっぽをつかみ
正体をひんむいてくれようぞ
美人の仮面をかぶり
何千年と男をだまし
この世を乱してきた
淫婦の本当の顔を
世間にさらしてくれよう

逃げることはできない
自分の罪を
その愚かな顔に焼き付けて
もう去ってゆくがよい
この永遠の愛の大地から

おまえは
男を愚弄した
女を地に落とした
麗しい女のふりをして
すべてをだましてきた

愛の顔を盗み
それで醜いエゴばかりを
実行した
許すまい

許すまいぞ



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする