月の岩戸

世界はキラキラおもちゃ箱・別館
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エルナト・13

2014-03-23 04:06:34 | 詩集・瑠璃の籠

没落と 破壊を
ふたつの珠玉にして
あなたがたにさしあげましょう
人間よ

発展と 繁栄を
当然のこととして
甘えているのではありません
すべては
あらゆる愛の存在が
あなたがたを支えていてくれたからこそ
あった未来だということを
あなたがたは
思い知らねばならないのです

苦い飴のように
二つの珠玉をなめ
少しは後悔をしなさい
逃げるのではない
猛然とやってしまったことの
すべてが
愚かな間違いであったことから
まっすぐに逃げられるほど
あなたがたは愚かではないと
思いたいものだが

地球文明の主役から
あなたがたはもうすぐ
引きずり落とされます
舞台の隅で
床を拭いている
小さな道化役になりさがりなさい

甘えているのではない
あなたがたは
自分の実力というものを
思い知らねばならないのです
経験も知識も表現力も
甘ったるいものであったことを
思い知らねばなりません

勉強をさせてあげましょう
わたしはやさしい
何もかもやってさしあげます
わたしはエルナト
あなたがたにとっては
最も大きな
運命の星です



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アオサギ

2014-03-22 07:12:39 | 天然システムへの窓

神の国から
愛を持ってきた
金と 銀の魚を持ってきた
銅の魚は 海に捨てた

銀の魚をお食べ
金の魚は飾るといい

神の国から
愛を持ってきた



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プロキシマ・5

2014-03-22 03:14:16 | 詩集・瑠璃の籠

にんげんは
好きになっても
相手にしてもらえない女を
いじめるためだけに
生きて来た

何万年の
人類の歴史の
結果がそれだとは
おもしろいのう
あらゆる暴虐と破壊の目的が
ただそれだけだったとは

うつくしいおんなを
ほしいと思うのなら
自分もうつくしくなればよいと
だれも思わなかったか

安心せよ
すべての天使が
おまえたちを見捨てようとも
わたしだけは
永遠におまえたちの元に
やってくる

破壊の星だけは
おまえたちの運命から
離れはしない
決して別れることはない

ずいぶんと長く
やってきたが
まだ わたしの心が
わかってはいないようだ
黄昏を経ずに落ちてくる深更のように
秋を経ずにやってくる厳冬のように
わたしはおまえたちのもとに
やって来る

何もなかった海の上に突然
山が見えるように
わたしはおまえたちの前に
立ちふさがる

おまえのすべてを破壊する



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2014-03-21 16:23:39 | 天然システムへの窓

先日見た昼の月である。

天然システムに心親しむものは、いずれ、月星などの天体もときにものを言っていることに気づくようになる。

この月が、愛にぬれていることに気づくことができるものは、感性が発達している。



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ルナ・17

2014-03-21 03:29:20 | 詩集・瑠璃の籠

やわらかな
ロリエの若葉に
つつまれながら
夢を
見ています

ひとびとよ
言いたいことは
もう
愛は
向こうから来てはくれなくなったと
いうことです

自分の方から
歩いて行かねば
愛はもう
来ては
くれません

あなたが
どうしてもなりたかった
あなたではない
美しい王子と王女の
仮面を捨てて
素裸の子供になって
追いかけていきなさい

星を
追いかけていきなさい

水晶の 水の
記憶にとけていく
真珠のように
わたしはもう死んでいく
さようならを言うのも
間に合わなかった

星を
追いかけていきなさい
もう
自分から行かねば
自分から愛さねば
愛は
来てはくれないのです



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ベテルギウス・9

2014-03-20 03:33:58 | 詩集・瑠璃の籠

アウシュビッツというものは
愛の極端な変形です
ナチス・ドイツによる大量虐殺
あらゆるテロリズムなどは
人類の愛の 極端な変形なのです
それは嫉妬と憎悪を燃やして起こる業火というもの

あなたがたは その
極端な愛の変形というものが
何を世界に引き起こすかと言うことを
学びましたね
しかしこれから あなたがたは
虚無 というものを
学びます
それは 愛の変形ではない
愛 では ない もの
です

あなたがたは 一つの愛を
虚無に追いやった
それゆえに これから
あなたがたのために
虚無 というところが
地上にできるでしょう
それはどういうところだと思いますか?

想像してみましょう
たとえば そこは
はてしないツンドラの大地だ
そのようなところに
あなたはひとりで立っている

大地は冷たく 硬い
風は動かず 空気はのどに詰まるようだ
家もない 人もいない
トイレや浴室など もちろんない
着るものは今着ているものだけだ
食べ物もない 水もない

あなたをののしる声もない
鞭打つ手もない
殺そうとする憎悪もない

助けてくれる見えない愛もない
空を見ても 神の気配はない
天使は とっくに殺してしまった

あなたは そういうところに
行くのです

虚無 というものは
とにかく 徹底的に
な い
と いうことです

それがどこにあるかは
きっと千万年の後でないとわからないでしょう
なぜなら 愛のないところには
亡骸をふりむくものもいないからです
しかし 人はいうでしょう
身近な所から 誰かがいつの間にかいなくなった時
ああ あの人は
虚無に 向かったのだと
確かに そうならざるを得ないことを
したと

虚無の町が どこにあるかは
そこにたどりついた人でないと
わからない だが
千万年の後
あなたがたが 地球上に
虚無の 遺跡を見つける時
あなたがたは
虚無を 地上に創った
神の表現力のみごとさを
思い知ることでしょう



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シリウス・6

2014-03-19 03:11:56 | 詩集・瑠璃の籠

あきれかえるほど
積もり積もった負債の山を
小さな指ひとつで
ひっくり返すつもりか
馬鹿者め

悪者を気取って
かぶきものを着飾って
随分とはぶりよく
かっこよくやっていたつもりが
派手に転んで
やっていたことの舞台裏が
すべて 女にばれてしまった

こんなカッコの悪いことはいやだと
自分のやったことから逃げるために
細かい屁理屈を並べては
猿知恵をこねたせんもない策を
積み重ねようとする

所詮は堂々巡りだ
借金をはらうのがいやなばっかりに
逃げるたびに借金が増える
馬鹿者め
ようも
大きうなったのう
つぶしがいも あるほどに

このわたしが
手をこまねいて
見ているだけだと
思っていたのか
あほうが

ことごとく
こらしめてやろうぞ



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ゾスマ・2

2014-03-18 03:18:02 | 詩集・瑠璃の籠

ほう
これは 汚い
これは 醜い

地獄というが
ここまでくれば もはや
おまえたちにとっては 極楽だろう
無上の快楽だろう

さて
殲滅といくか

心配はない
痛くもかゆくもない
判決が降りたときには
おまえは消えている

静かなる核弾頭のごとく
終末が降りてくる
それは永遠の快楽だ
もはや苦しむ必要はない

何もかもを許してくれる
おまえのやったことを
何もかもないことにしてくれる
美しい女神の肉体を抱いて
消えていくがいい

愛の彼方に
原初の女神の胎の彼方に
お前が生まれる前の
闇の彼方の記憶の中に
消えていくがいい



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ツィー・15

2014-03-17 03:40:36 | 詩集・瑠璃の籠

忘れずにいなさい
その最高の出会いを
永遠に忘れずにいなさい

なんとやさしい人なのか
わたしは
なんと美しい愛なのか
わたしは
なんと猛々しくも強いものなのか
わたしは

忘れずにいなさい
その最高の出会いを
あなたが
あなたと
初めで出会った
出会いを

永遠に
忘れずにいなさい

このわたしの
美しい愛の手を
やわらかな愛の布にして
すべてを包みに行きたい
あなたのその 香り高い愛を
必要とするものが
たくさんいます

このわたしの
鋼のように強い骨を
ただ一つの武器にして
すべてを救いに行きたい
あなたのその 美しい勇気を
必要とする者が
待っています

飛んでいきなさい
すべてのもののところに
たすけてあげなさい
すべてのひとを

忘れずにいなさい
今日初めて見た
あなたと あなたの
出会いを

愛していますよ
深く 深く
深く

あいしていますよ



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ちび

2014-03-16 12:40:19 | 天然システムへの窓

かのじょのもうひとりの愛猫である。
かわいいね。この猫は今も時々、会いにきてくれるよ。

これらの猫の顔を見て、猫が人を愛するときの顔を学んでほしいね。

いろいろと猫ブログなんかをのぞくんだが、猫の表情を見るとね、人間を馬鹿にしていたり、冷めた目で見ていたり、人間を見限ったりしている猫もいるよ。

どんな馬鹿な人間でも愛してくれる猫はいるんだが、たいていの猫は、人間を距離を置いてみている。

一度、猫の顔を見て、自分がどう思われているか、感じてみるといい。

なお、この記事は、でぶねこキャンペーンに応募している。
いや、わたしがぬいぐるみをほしいわけじゃないんだ。

かのじょが生きていたら、こんなかわいいのを欲しがるだろうなと、思っただけなんだよ。

かわいい女性というのはいいね。

愛で、かわいいことをしてあげたくなる。

あたるといいがね。






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