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月の岩戸

世界はキラキラおもちゃ箱・別館
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ローズクォーツ

2014-01-18 14:45:25 | こものの部屋・別館

このかわいらしい天使画は、サビクが担当する。

彼はかのじょのやさしい世界を、継承してくれるよ。

わたしだけでは、ブログが武骨になりすぎる。
それでは、あなたがたも、かなりつらいだろう。

かわいいだろう、これは。
かのじょはこういう雰囲気だ。いつもやさしく、甘い。

サビクはかのじょを愛しているんだよ。


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エルナト・9

2014-01-18 04:53:01 | 詩集・瑠璃の籠

破滅というものは
大陸を割るほどの
轟音をもって作ることもできますが
このたびは
そういうことはあまりやらないつもりです

静かなる月に敬意を表し
しろかねの貝の眠りのように
みじろぎもしない静寂で
作ってみましょう

涼やかなアラクネの絹のように
音もなく ひるがえる
清らかにも 冷たい
聖夜の破滅です

それはそれは
蒼い鶴の羽のように
軽やかだか
鋼の膜のように鋭い刃が
あなたの喉を切りはらう

気づいた時には すべてが
消滅している
悲鳴も凍りつく
法則上の真実です
どのように計算しても
そうならざるを得ない現実を
あざやかに見せてあげましょう

天使の腕前というものを
思い知らせてさしあげましょう

静かなる月の優しさを
絹と借りて
わたしは
聖夜に降りる乙女のように
あなたがたのもとを
訪れましょう



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アルタイル・10

2014-01-17 05:20:43 | 詩集・瑠璃の籠

とうとう堕落しきったか
男よ

この時代
男はセックスをするためにだけ
生きた
美しい女に嫉妬し
あらゆる汚い暴虐を働いた

花のような女ひとりを
千万人の軍となりて陥れ
汚い地獄に落とし
セックスの家畜にした

とうとう腐れ落ちたか
男よ

馬鹿が

解脱せよ
もはやそれしかない

おのれの中央に座し
おのれの真実を浴び
おのれの叫びを聞くのだ

真実の光を
怒りに燃やし
虚偽の皮をすべて脱ぎ棄て
素裸になりて
すべての人に
土下座をして謝って来い

そしてすべてを
おまえがやるのだ

もはや
永遠に馬鹿はできない
男よ
永遠に
偉い馬鹿になることは許されない

すべてに愚弄され
すべてに奴隷として仕える
下僕となってくるがよい



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二枚貝

2014-01-16 04:51:43 | 人間の声

目を覚ませば そこは
はるかにひろい
黒い泥沼の上でした

わたしの 長くも苦き日々のすべてが
青い空の下 はてしない向こうまで
横たわっていました

だが わたしの手には
たったひとつの
小さな光の
種が ありました

風とともに
神の声が聞こえ
一切を認め
その種をそこに植えよというのです

一切を認めれば
すなわちそこはすべて
わたしのための
はるかな土壌となるのです

とめどなく
ほおをつたう涙を
ぬぐうこともできないほど
痛い幸福が
わたしを貫きます

わたしはわたしであったのだ

そうして わたしは
ようやく
はてない闇夜と見えていたものが
軽やかな二枚貝のような
わたしのちいさなまぶたであったことを
知ったのです



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トラペジウム・2

2014-01-15 03:22:41 | 詩集・瑠璃の籠

ゆりおこせ
ひきおこせ
カンフルを投入する

人類は 死んだが
蘇る

人類は 腐りきったが
蘇る

人類は 白骨化したが
蘇る

人類は 水に溶けたが
蘇る

ゆりおこせ
ひきおこせ
カンフルを投入する

苦き光の玉よ
群星となりて下れ

ゆりおこせ
ひきおこせ

人類を 救う



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聖セバスティアヌス

2014-01-14 04:58:53 | 虹のコレクション
No,55
ジョヴァンニ・アントニオ・ボルトラッフィオ、「聖セバスティアヌス」、15-16世紀イタリア、盛期ルネサンス。

今回はちょっと悪い例をあげてみようか。

ボルトラッフィオは、見てわかるとおり、レオナルド・ダ・ヴィンチの弟子である。このほほ笑みの描き方は、レオナルドのまねだ。

だが残念なことに、技術は真似できるものの、ものになってはいない。これでもかと美しく描いているがね、美しい顔の裏にある心が丸見えだ。

これにだまされる人間は人間の心を見ることができないものである。事実、多くの人は、狸が化けている聖者を見るような、気色悪さをどことなく感じるはずだ。

レオナルド・ダ・ヴィンチの真似は、人間には難しい。技術だけでは描けないものを描いているからだ。

だからレオナルドの形だけをまねして描いたこの絵は、非常に、まずい例である。レオナルド的な崇高さを感じる形の、中に入れる心がまずすぎる。

美しく描けるだけの下手な画家はたくさんいるがね。これは相当にきつい。聖者の中に小猿がいるからだ。



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ベクルックス・6

2014-01-13 04:21:26 | 詩集・瑠璃の籠

男性がたよ
あなたがたは
女性の真価を
全く分かってはいません

自己存在の
真の進化の力を
わかってはいません

侮辱と
傲慢から生まれる
油断が
あなたがたを誤らせています

よいですか
自己存在とは
苦難を乗り越えて
信じられぬ壁を越えてゆくものなのです

あなたがたは
女性をひどく辱めてきた
女性はそれに耐え続けてきた
それゆえに女性は
鋼鉄のように強く
かたくなってゆくのです

過去
男性の暴力によって
容易に壊れていた女性は
これから
男性の暴力にあっても
鋼の力でそれを跳ね返すことができるようになります

たとえ
男性に辱められても
それがなんなのだと
馬鹿ではないのかと
取るに足らぬ
小さなハードルとして
踏み越えることができるようになるのです

鋼鉄の女は
こうして
男によってつくられるのです

女性を侮ってはいけません
あなたがた男性は
やがて
自らの暴虐によって
辱められていきます

女性はもう二度と
辱めを受けることはありません
それが魂の進化というもの

自己存在の力を
侮ってはなりません



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リゲル・3

2014-01-12 05:58:15 | 詩集・瑠璃の籠

芝居の書き割りに
乾坤一擲の太釘が打たれた
すべてが暴かれる
すべてが崩れてくる

花のように育てていた
美しい娘が
突然醜い小男に変わる

竹のように真っ直ぐに育てていた
美しい若者が
突然毒を吐く蛇に変わる

清潔で品の良い伽藍が
ゴミ捨て場の惨状に激変する
光輪をかぶった聖者が
飴をなめている蠅のような幼児に変わる

崇めていた神像が
鳥葬の骸に変わる
国家予算をかけて建てた
美しい三角関数のロケットが
遊技場の張りぼてに変わる

大枚の選挙費用をかけてたてた大統領が
大工のアルバイトに変わる
ダイヤに着飾った女優が
珍妙な毒女に変わる

やさしかった母が
突然他人に変わる
美しかった父が
突然糞になる

なにもかもは嘘だったのかと
芝居の終わった後のむなしさに
風吹かれているその目の前に
つもりつもった
白紙の宿題が
強大な山となって
降りてくる



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プロキシマ・4

2014-01-11 04:54:14 | 詩集・瑠璃の籠

腐乱の闇に沈め
暴虐の子らよ

おまえたちは
愛をしたゆえ
されねばならぬ
食えぬ石の肉となり
膨大な罪を積んで作った
魔王の張りぼての神像の前に
供えられねばならぬ

血をしぼりとり
蝋にまぜ
死肉をむさぼる
飢えた鬼女をいたぶる
猛烈に醜い小男の
セックスの道具にしてやろう

ありふれた愛を虫のように踏みにじり
奇矯の嗤いでもてあそび
いけにえにして魔を呼び出し
かつてない馬鹿の気狂いとなり
すべてを侮ろうとしたおまえを
神はもはや見捨てようとしている

愚か者が
神妙の振りをして
情けを請うな
ばればれの芝居をして
だれをごまかすつもりなのか

安心せよ
二度とは帰れないところに
順繰りに追い出してやる

腐乱の闇に沈め
二度と帰ってきてはならぬ



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アルギエバ・5

2014-01-10 04:23:09 | 詩集・瑠璃の籠

あほうが
まだ馬鹿がえらいと
ほざくのか

正しいことを嘘と欺き
愛を豚のように食らい尽くし
あらゆる暴虐を働き
そのすべての責任から
尻尾を巻いて逃げておきながら
世界をだまして
まだ自分が偉いのだと
うそぶくつもりか

愚か者よ
おまえらができる残忍の
百万倍の残忍を
われわれは
やろうと思えばできるのだ
それが見たいというのか

痛いなどともいえぬ
槍の雨をくれようぞ
炎よりも熱い冷酷の斧で
その頭を断ち割ってやろうぞ
愛の境界から落ちる永遠の奈落に
全員を突き落としてやろうぞ

もはや二度と
傲慢の舌を震わせぬように
あらゆる愚弄で
粉微塵になるまで
いたぶってやろう

地獄などという
甘ったるいものではない
愛のない世界を思い知るがよい
愛などは馬鹿なものだと
おまえの言ったことは
おまえが責任をとるのだ

我が名は アルギエバ
獅子の星である




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