なんとなくはじめました(つれづれなるままに)

日々のよしなしごとをそこはかとなく書きつくります。

10・11「第13回らくだ亭」@内幸町ホール 2008.10.11 その2

2010年08月07日 10時40分52秒 | なんとなくの落語
さて続きです。


③古今亭菊之丞 「素人鰻(士族の商法)」


まくらでは噺の稽古のしかたについて。

「落語は三遍稽古といって、師匠が一対一で同じ噺を三回演ってくれますが、最近は師匠方もお忙しいので、テープに録音して、それで稽古するようになりました。

今でもビデオの撮影はだめで・・・、著作権とか、そういうのがありますから・・・、ただ、音の録音は許されております。

で、そのあとで、その師匠の前で同じ噺を演るわけですが、これが緊張します。

いろんな所で稽古をしてもらったことがありますが、この前はカラオケボックスで稽古しました(笑)。さすがにカラオケボックスで稽古してもらうのは初めてで・・・。

誰とは言いませんが、歌の好きな・・・(一部のお客様が市馬師匠と気づいて笑っています)。

『その前に俵星玄蕃を歌おうか』なんて言われて・・・(笑)


うちの(師匠の)円菊の稽古が変わっていまして・・・、普通は通しで演ってから「ここはこうして、とか、ここはこういう心持ちで・・・」とか言われるんですが、円菊はいちいち止めるんです。

(円菊師匠の真似で)そこ、違うン・・・(笑)

そこでの『こんちは』はそうじゃないン・・・。も一回演ってみて!

『こんちは』

『違うン』

『こんちは』

『違うン』

『こんちは』

『違うン』

『こんちは』

『それだ!』

もう、どの『こんちは』だかわからなくなっちゃってる・・・(笑)

で、15分の噺の稽古に3時間もかかって・・・、で、ようやくお終いまで演って、やれやれ、やっと終わりかと思ったら・・・、

『じゃ、それ、最初から(爆笑)』」


噺のほうは「素人鰻」でした。

もう、素晴らしいですね。鰻職人の金がすすめられて酒を飲むうちに次第に酔っていく仕草がとてもいいです。

この噺、後で調べたら「士族の商法」とも言うのですね。私が聴いたことのある素人鰻は、端折ってあるのか、素人が鰻をさばく、というところだけが演じられていますので、こうしてきちんとした形で噺を聴くのは初めてでした。


「大政奉還ですることがなくなった士族が、何か商売でも、と、始めてみますが、たいていは騙されたりなんかして、うまくいったという方はほとんどいなかったそうで・・・」


「士族の商法」。昔、学校の歴史の授業で習った気がします。ちょっとしたお勉強になりました。落語ってためになりますねえ・・・。


(ここでお仲入りです)



ちと長くなったので続きます。
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