続きです。
④柳家喬太郎 「転宅」
本日のお目当てのお一人ですが、喬太郎師匠も東京でのお仕事があるようで、はやばやと噺に入ります。
とはいえ、そこは喬太郎師匠、はやばや、とはいえ、決して手を抜いているわけではありません。
泥棒が妾宅に忍び込み、残り物の料理を食べるしぐさは見事です。
で、このお妾さんの名前が「お菊」というところで、ふと気がついた様子、
「さっきもお菊・・・(笑)。つながるもんだねえ・・・(笑)」
先ほどの枝太郎師匠の「お菊の皿」とつながったことに気がついて、素早く反応していました。
一夜明けて、お菊さんのいない妾宅にのこのこと現れる泥棒と隣宅とのやり取りも素晴らしいですね。
この日は、落語初体験という同行者がいたのですが、喬太郎師匠の噺が一番おもしろかった、と言っていました。やっぱりね・・・。
(仲入り)
⑤桃月庵白酒 「替わり目」
まくらでは、客いじり。
「今日のお客様は、レベルが高いですね(笑)。もうね、着ているものを見ても、高そうだな、という感じがしますよ。
千円以上しそうだな・・・とか(笑)」
「あたくしの時はかまわないんですが、他の師匠がたの時は、携帯の電源をお切りになりますよう・・・、この・・・(といって扇子を携帯に見立てて話をします)、このへんの電話のマークの所を押すと切れますから。
で、どうしても切り方がわからない、という時は、携帯を反対側に折って、ピキッと・・・(笑)、こうすると、二度とならなくなりますから(笑)」
噺は「替わり目」でした。いいですね、白酒師匠の「替わり目」好きです。
家へ戻り、どうしても一杯飲みたい夫に対し、「飲めない」を繰り返すおかみさん、
でしまいに「お前は俺か!」と突っ込むところが好きなんですよね・・・。
何度か聞いたことのある師匠の「替わり目」でしたが、この日も満足でした。
⑥柳貴家小雪 太神楽
⑦立川志らく 「死神」
志らく師匠は、ワタクシ、かなり以前に一度だけ噺を聞いたきりです。
なので、かなり久々な再会、以前はジェットコースター落語と言われていましたが、さて最近はどうなのでしょうか。
「袖のほうから見ていましたが、前のほうはお客さまもびっしりで、しかもよく受けているもんですから、期待してあがってみたら(笑)、ずいぶん後ろの方は空いてますね・・・(笑)
(すみません・・・)
菊之丞師匠、喬太郎師匠と違って、「たまたま」きょうは他に仕事がない(笑)という志らく師匠、トリにふさわしく「死神」を話し始めます。
死神を追いだす呪文が
「あじゃらかもくれん、市川海老蔵、歌舞伎座を直す前に自分の顔を治せ」(笑)。
タイムリーな呪文で笑いました。
ワタクシ、以前、志らく師匠の「文七元結」を聞いたことがありますが、その当時は、ジェットコースター落語と言われ、あまりの展開の早さに、ややついていけないものを感じたことがありました。
が、この日の落語は、いくぶん展開は早いものの、要所要所はきちんとおさえています。
いわば、ジェットコースターの速度を落とし、時折見える景色をきちんと見せる、そんな落語に変わったような気がします。
(すみません、あまり志らく師匠の落語に接していないので、的外れなのは承知です)
ただ、出囃子が鳴り、高座に上がる姿は、談志師匠そっくり・・・。
岩手では、なかなか立川一門の落語に接する機会は多くありませんが、立川談志のDNAを一番色濃く持つ弟子が、志らく師匠ではないか、と感じた次第です。
サゲは「お誕生日おめでとう」というものでした。
東京ならいざ知らず。岩手で、このような素晴らしいメンツで落語会が見られるとは思いませんでした。
非常に残念なことに、後ろの方には空席も見られます。もう、もったいないこと、この上ない・・・。
とはいえ、このような落語会を催して下さった花巻市文化会館には、心から感謝。
機会があれば、ぜひ、また同じようなメンツで落語会を催して下さいますように!
④柳家喬太郎 「転宅」
本日のお目当てのお一人ですが、喬太郎師匠も東京でのお仕事があるようで、はやばやと噺に入ります。
とはいえ、そこは喬太郎師匠、はやばや、とはいえ、決して手を抜いているわけではありません。
泥棒が妾宅に忍び込み、残り物の料理を食べるしぐさは見事です。
で、このお妾さんの名前が「お菊」というところで、ふと気がついた様子、
「さっきもお菊・・・(笑)。つながるもんだねえ・・・(笑)」
先ほどの枝太郎師匠の「お菊の皿」とつながったことに気がついて、素早く反応していました。
一夜明けて、お菊さんのいない妾宅にのこのこと現れる泥棒と隣宅とのやり取りも素晴らしいですね。
この日は、落語初体験という同行者がいたのですが、喬太郎師匠の噺が一番おもしろかった、と言っていました。やっぱりね・・・。
(仲入り)
⑤桃月庵白酒 「替わり目」
まくらでは、客いじり。
「今日のお客様は、レベルが高いですね(笑)。もうね、着ているものを見ても、高そうだな、という感じがしますよ。
千円以上しそうだな・・・とか(笑)」
「あたくしの時はかまわないんですが、他の師匠がたの時は、携帯の電源をお切りになりますよう・・・、この・・・(といって扇子を携帯に見立てて話をします)、このへんの電話のマークの所を押すと切れますから。
で、どうしても切り方がわからない、という時は、携帯を反対側に折って、ピキッと・・・(笑)、こうすると、二度とならなくなりますから(笑)」
噺は「替わり目」でした。いいですね、白酒師匠の「替わり目」好きです。
家へ戻り、どうしても一杯飲みたい夫に対し、「飲めない」を繰り返すおかみさん、
でしまいに「お前は俺か!」と突っ込むところが好きなんですよね・・・。
何度か聞いたことのある師匠の「替わり目」でしたが、この日も満足でした。
⑥柳貴家小雪 太神楽
⑦立川志らく 「死神」
志らく師匠は、ワタクシ、かなり以前に一度だけ噺を聞いたきりです。
なので、かなり久々な再会、以前はジェットコースター落語と言われていましたが、さて最近はどうなのでしょうか。
「袖のほうから見ていましたが、前のほうはお客さまもびっしりで、しかもよく受けているもんですから、期待してあがってみたら(笑)、ずいぶん後ろの方は空いてますね・・・(笑)
(すみません・・・)
菊之丞師匠、喬太郎師匠と違って、「たまたま」きょうは他に仕事がない(笑)という志らく師匠、トリにふさわしく「死神」を話し始めます。
死神を追いだす呪文が
「あじゃらかもくれん、市川海老蔵、歌舞伎座を直す前に自分の顔を治せ」(笑)。
タイムリーな呪文で笑いました。
ワタクシ、以前、志らく師匠の「文七元結」を聞いたことがありますが、その当時は、ジェットコースター落語と言われ、あまりの展開の早さに、ややついていけないものを感じたことがありました。
が、この日の落語は、いくぶん展開は早いものの、要所要所はきちんとおさえています。
いわば、ジェットコースターの速度を落とし、時折見える景色をきちんと見せる、そんな落語に変わったような気がします。
(すみません、あまり志らく師匠の落語に接していないので、的外れなのは承知です)
ただ、出囃子が鳴り、高座に上がる姿は、談志師匠そっくり・・・。
岩手では、なかなか立川一門の落語に接する機会は多くありませんが、立川談志のDNAを一番色濃く持つ弟子が、志らく師匠ではないか、と感じた次第です。
サゲは「お誕生日おめでとう」というものでした。
東京ならいざ知らず。岩手で、このような素晴らしいメンツで落語会が見られるとは思いませんでした。
非常に残念なことに、後ろの方には空席も見られます。もう、もったいないこと、この上ない・・・。
とはいえ、このような落語会を催して下さった花巻市文化会館には、心から感謝。
機会があれば、ぜひ、また同じようなメンツで落語会を催して下さいますように!