なんとなくはじめました(つれづれなるままに)

日々のよしなしごとをそこはかとなく書きつくります。

12・13柳家小三治独演会@笹川記念会館 2008.12.13 その1

2010年08月09日 21時46分18秒 | なんとなくの落語
昔、ミクシィにせっせと落語鑑賞記を書いていたことがありました。

ミクシィの日記だと、ジャンルごとにまとめられないこともあり、こちらに転記してみます。


古いものもあるので、ここに書かれていることは、現在の印象とは違っているかもしれませんが、まあ、そこはお許しを願って・・・。



12月13日、三田の笹川記念会館(!)で行われた「第15回らくだ亭・柳家小三治独演会」に行ってきました。

以下はネタ、演者とワタクシの拙い感想。


今回は、開演前にいただいたプログラムには当日のネタが一切書かれておりませんでした。

つまりオール「お楽しみ」。

とりわけ小三治師匠は独演会だけあって、この日は2席、ワタクシ、勝手に「睨み返し」「二番煎じ」の2席を思い浮かべました。

さて、結果は・・・。


①柳家ろべえ 「元犬」


二つ目です。柳家喜多八師匠の弟子で、小三治師匠からすると、孫弟子ですね。

「携帯電話の電源をお切りください」

後から出演される小三治師匠を気遣ってのことでしょうか。一言ではすまさず、高座からしきりにお願いをしていました。

「こうして見ると、前のほうのお客様は携帯の電源を切って下さるんですが、後ろのほうのお客様があまり携帯を取り出してくれませんね」

「(扇子を半分開いて)これが携帯だとしますと、このへんに電源がありますから、ここを長押ししますと切れます・・・」

しきりにお願いしたせいで、この日は、噺の間、一度も携帯が鳴ることはありませんでした。


さて、噺は元犬でした。

元気のいい元犬ですね。

人間になった裸のシロに羽織を着せようとする口入屋さんが、

「なに?羽織を着たことがない?」

「前座さんみたいな人だな・・・」

笑った・・・。

それと、犬の鳴き声が見事でした。


②柳家三之助 「棒鱈」


「落語は200年からの伝統がありますが、その伝統の一つに『お目当ては最初から出てこない』というのがありまして・・・」

どうもこの日のお客さんは(もちろんワタクシもその一人ですが・・・)、笑いが固いように感じました。

そうした雰囲気をほぐそうということなのでしょうが、三之助さんのまくらも、お上品な感じがして、なかなか笑いにつながりません。

さて、ちと固い雰囲気のまま、噺は棒鱈。

演じ分けの難しい噺ですが、素晴らしい出来でした。

得意な噺なのでしょうか。熱演でしたね。

噺が終わり、ワタクシの周囲のお客さんからも「うまくなったね」という言葉も聞かれました。同感ですね。


(さて、相も変わらず長くなったので次回へ続きます)
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