さて、続きです。
③柳家小三治
高座に上がる前に足を止め、天井を見回しております。
座ってからの第一声、
「不思議な所へようこそ(笑)」
確かに落語会の会場として、笹川記念会館はあまり馴染みがありません。
「本日の議題は・・・、
来年のモーターボート協会はどうあるべきか(笑)」
ここで、脇にある湯呑の漢方薬を一口すすります。
と、途端に吹き出す師匠。
「いえ、そちらからどう見えるのかわかりませんが、こちらから見るとですね・・・、
お客様の席がすごく区切られていて・・・、
こういう駅弁があったような・・・(笑)」
「入口もですね・・・、入口らしくないんですよ。
怪しいですね・・・。
どうします?(笑)」
さて、ここから「『小児は白き糸の如し』と申します・・・」と、噺に入ります。
「初天神」でした。
何度か聴いたことがあるのに、師匠は決して同じようには演じませんね。
この日も発見がありました。
この日の初天神は、
「かかあが悪いんだ。俺が羽織を出せと言ったらすぐに出さねえから・・・」
金坊に何かねだられるたびに、このセリフを反復するお父つぁん、
そのセリフが効果的で笑ってしまいます。
蜜のだんごを持って、
「あ・あ・あ・あ・・・。水みてえな蜜だな・・・。『情けねえ蜜』だ・・・」
「情けねえ蜜」という言い回しがおかしかった・・・。
「こんなことならお父つぁんを連れてくるんじゃなかった」で、サゲでした。
(続きます)
③柳家小三治
高座に上がる前に足を止め、天井を見回しております。
座ってからの第一声、
「不思議な所へようこそ(笑)」
確かに落語会の会場として、笹川記念会館はあまり馴染みがありません。
「本日の議題は・・・、
来年のモーターボート協会はどうあるべきか(笑)」
ここで、脇にある湯呑の漢方薬を一口すすります。
と、途端に吹き出す師匠。
「いえ、そちらからどう見えるのかわかりませんが、こちらから見るとですね・・・、
お客様の席がすごく区切られていて・・・、
こういう駅弁があったような・・・(笑)」
「入口もですね・・・、入口らしくないんですよ。
怪しいですね・・・。
どうします?(笑)」
さて、ここから「『小児は白き糸の如し』と申します・・・」と、噺に入ります。
「初天神」でした。
何度か聴いたことがあるのに、師匠は決して同じようには演じませんね。
この日も発見がありました。
この日の初天神は、
「かかあが悪いんだ。俺が羽織を出せと言ったらすぐに出さねえから・・・」
金坊に何かねだられるたびに、このセリフを反復するお父つぁん、
そのセリフが効果的で笑ってしまいます。
蜜のだんごを持って、
「あ・あ・あ・あ・・・。水みてえな蜜だな・・・。『情けねえ蜜』だ・・・」
「情けねえ蜜」という言い回しがおかしかった・・・。
「こんなことならお父つぁんを連れてくるんじゃなかった」で、サゲでした。
(続きます)