12月4日に行われた落語会なので、今さらながらの落語鑑賞記です。
岩手県花巻市で行われた「ぎんどろ寄席 笑いの忘年会」に行ってまいりました。
以下は、演者、ネタとワタクシの拙い感想。
それとおことわり。
ワタクシ、当日はメモをとっておりません。
このため、この鑑賞記は、ワタクシの記憶をたどり、書いております。なので、ここで書かれていることは一字一句正確なものではなく、「まあ、こういうニュアンスのことを言っていたのだな」という感じでとらえていただけると幸いです。
①瀧川鯉ちゃ 「金明竹」
瀧川鯉昇師匠のお弟子さん。今回は鯉昇師匠は出演しておりませんが、おそらくは、この後出られる桂枝太郎師匠が声をかけたせいかと・・・(不確かですが、芸協つながりなので)。
鯉昇師匠から教わったのでしょうか。ワタクシがこれまで聞いてきた「金明竹」は、「松公」が店番をしますが、ここでは「与太郎」が出てきます。
で、ご主人に目利きをしてほしい、と頼みに来るのを、貸し猫の断りのセリフで断っちゃった、というところでサゲ。
「金明竹」の出てこない「金明竹」でした(笑)。
②古今亭菊之丞 「町内の若い衆」
意外にも、ここで古今亭菊之丞師匠の登場。
奥様が岩手県盛岡市出身、ということで「いわて文化大使」という肩書をもつ菊之丞師匠。
まくらでは、そういう縁もあり、東北からもお声をかけていただいている、という話を。
那須塩原で落語会に呼ばれるものの、その落語会の名前が「足湯寄席」。
「このへんで、いやな予感がしたんですけど・・・(笑)、
温泉に日本最大級の足湯があるんだそうで、お客様は、その足湯につかりながら噺を聞く・・・、
そこに間欠泉があって、定期的に『しゃーー!!』と吹き出てくるんです。噺の間は止めておいて下さいね、とお願いしていたんですが、忘れてたんですね(笑)。噺の途中で『しゃーー!!』(笑)。
この落語会が昼夜2回あるんですが、夜になると照明のないところなので、お客様がいるかどうか暗くて見えない(笑)。係の方がスポット・ライトをあたくしに当ててくれたんですが、夜ですから、その明かりをめざして虫が・・・(笑)。
そこに比べると、まあ・・・、ここは演りいいですね(笑)。
で、「町内の若い衆」。
菊之丞師匠が、こういう滑稽噺をするのは、なんか意外な感じでした。早い出番だったせいでしょうね。でも、しっかりと会場をあたためて、次の演者へとひきつぎます。
まくらで携帯の呼び出し音が鳴り、やんわりと電源を切るように話していたにもかかわらず、噺に入ってまた鳴りだしたのが残念でした。なんだかなあ・・・。
③桂枝太郎 「お菊の皿」
岩手県出身の枝太郎師匠が高座に上がります。
会場には、ご両親もきているそうで。
「順番からすると、最初に出るはずなんですが、菊之丞師匠が、この後、東京で、もっといい仕事があるということで(笑)、先に上がられました」
「でも、すごいメンバーですね。そんな中に私が入って本当にいいんですか、と、花巻市の方に聞いたら、
『いいんですよ!これが東京だったら三三師匠になりますから』(笑)」
岩手の落語会ということで、地元枠としての参加となりました。
それと、まくらでは、学校寄席の仕事で、小学校に行った話を。
「なんの話がいいかな~?『寿限無』かな?『饅頭こわい』かな?
子供たちにきいていると、どこで覚えたんですかね、『芝浜』、『芝浜』(笑)。
できねえよ~~!(笑)
俺にふるなよ~~!(笑)」
さて、噺は、冬だというのに「お菊の皿」を。
誰から教わったんでしょうね。かなりアレンジのほどこされた「お菊の皿」でした。
麹町の青山鉄山の屋敷に伝わる怪談話を話すご隠居の話が、変な抑揚がついて話されるのが気になりました。
好奇心で青山の御屋敷に行き、初めてお菊さんを目にした一行が、
「やっべ!」「マジ?」
というセリフを使うものの、なんか空回りな感が・・・。
鳴り物も入り、熱演でしたが、この日のメンツだとちょっと苦しいかな、という印象でした。
ただ、岩手県出身の唯一の真打の噺家さんです。今後も応援していきたいです。
(長くなったので続きます)
岩手県花巻市で行われた「ぎんどろ寄席 笑いの忘年会」に行ってまいりました。
以下は、演者、ネタとワタクシの拙い感想。
それとおことわり。
ワタクシ、当日はメモをとっておりません。
このため、この鑑賞記は、ワタクシの記憶をたどり、書いております。なので、ここで書かれていることは一字一句正確なものではなく、「まあ、こういうニュアンスのことを言っていたのだな」という感じでとらえていただけると幸いです。
①瀧川鯉ちゃ 「金明竹」
瀧川鯉昇師匠のお弟子さん。今回は鯉昇師匠は出演しておりませんが、おそらくは、この後出られる桂枝太郎師匠が声をかけたせいかと・・・(不確かですが、芸協つながりなので)。
鯉昇師匠から教わったのでしょうか。ワタクシがこれまで聞いてきた「金明竹」は、「松公」が店番をしますが、ここでは「与太郎」が出てきます。
で、ご主人に目利きをしてほしい、と頼みに来るのを、貸し猫の断りのセリフで断っちゃった、というところでサゲ。
「金明竹」の出てこない「金明竹」でした(笑)。
②古今亭菊之丞 「町内の若い衆」
意外にも、ここで古今亭菊之丞師匠の登場。
奥様が岩手県盛岡市出身、ということで「いわて文化大使」という肩書をもつ菊之丞師匠。
まくらでは、そういう縁もあり、東北からもお声をかけていただいている、という話を。
那須塩原で落語会に呼ばれるものの、その落語会の名前が「足湯寄席」。
「このへんで、いやな予感がしたんですけど・・・(笑)、
温泉に日本最大級の足湯があるんだそうで、お客様は、その足湯につかりながら噺を聞く・・・、
そこに間欠泉があって、定期的に『しゃーー!!』と吹き出てくるんです。噺の間は止めておいて下さいね、とお願いしていたんですが、忘れてたんですね(笑)。噺の途中で『しゃーー!!』(笑)。
この落語会が昼夜2回あるんですが、夜になると照明のないところなので、お客様がいるかどうか暗くて見えない(笑)。係の方がスポット・ライトをあたくしに当ててくれたんですが、夜ですから、その明かりをめざして虫が・・・(笑)。
そこに比べると、まあ・・・、ここは演りいいですね(笑)。
で、「町内の若い衆」。
菊之丞師匠が、こういう滑稽噺をするのは、なんか意外な感じでした。早い出番だったせいでしょうね。でも、しっかりと会場をあたためて、次の演者へとひきつぎます。
まくらで携帯の呼び出し音が鳴り、やんわりと電源を切るように話していたにもかかわらず、噺に入ってまた鳴りだしたのが残念でした。なんだかなあ・・・。
③桂枝太郎 「お菊の皿」
岩手県出身の枝太郎師匠が高座に上がります。
会場には、ご両親もきているそうで。
「順番からすると、最初に出るはずなんですが、菊之丞師匠が、この後、東京で、もっといい仕事があるということで(笑)、先に上がられました」
「でも、すごいメンバーですね。そんな中に私が入って本当にいいんですか、と、花巻市の方に聞いたら、
『いいんですよ!これが東京だったら三三師匠になりますから』(笑)」
岩手の落語会ということで、地元枠としての参加となりました。
それと、まくらでは、学校寄席の仕事で、小学校に行った話を。
「なんの話がいいかな~?『寿限無』かな?『饅頭こわい』かな?
子供たちにきいていると、どこで覚えたんですかね、『芝浜』、『芝浜』(笑)。
できねえよ~~!(笑)
俺にふるなよ~~!(笑)」
さて、噺は、冬だというのに「お菊の皿」を。
誰から教わったんでしょうね。かなりアレンジのほどこされた「お菊の皿」でした。
麹町の青山鉄山の屋敷に伝わる怪談話を話すご隠居の話が、変な抑揚がついて話されるのが気になりました。
好奇心で青山の御屋敷に行き、初めてお菊さんを目にした一行が、
「やっべ!」「マジ?」
というセリフを使うものの、なんか空回りな感が・・・。
鳴り物も入り、熱演でしたが、この日のメンツだとちょっと苦しいかな、という印象でした。
ただ、岩手県出身の唯一の真打の噺家さんです。今後も応援していきたいです。
(長くなったので続きます)