なんとなくはじめました(つれづれなるままに)

日々のよしなしごとをそこはかとなく書きつくります。

ビクター落語会 2007.7.28 その1

2010年07月31日 09時59分30秒 | なんとなくの落語
昔、ミクシィにせっせと落語鑑賞記を書いていたことがありました。

ミクシィの日記だと、ジャンルごとにまとめられないこともあり、こちらに転記してみます。


古いものもあるので、ここに書かれていることは、現在の印象とは違っているかもしれませんが、まあ、そこはお許しを願って・・・。



ビクター落語会に行ってきました。

7月28日の夜席です。

以下は当夜のプログラムと私のつたない感想です。



①春風亭一左 「開口一番」


「つる」でした。

肝心の部分でしくじっておりました。

『首長鳥が松の枝に「つー」と来て「る」と留まった』

と話し、つじつまが合わなくなって、ご隠居にもう一度聞きなおしにいくはずが・・・

『首長鳥が松の枝に「つー」と来て「ぽい」と留まった』

あれ?合ってる・・・。

なのに、「間違えた」と、再びご隠居のところへ行ってしまいます。

この落語会に来るのは3回目ですが、開口一番の前座さん、みんな間違えますねえ・・・。

今日のこの前座さんは極め付き。オチにつながるところでしくじっては噺が台無しです。間違えたところで、なんとなくお客さんの反応もとまどいがあったように感じました。


②柳家三三 「夏泥」


今日はこの人がお目当て。

折りしもこの日は隅田川の花火大会当日。まくらではそのことに触れます。
「隅田川の花火大会というので、浴衣姿の人を多く見かけました。女性はいいんですが、男の方が、なんか病院から出てきたようで・・・。

もう、呼んできて着付けを手伝おうかと思ったぐらい・・・」

で、師匠ご本人はというと、両国で仕事のかけもちがあり、着物のまま行ったところ、そばにいたおばさんに

「あれじゃ、勝ち越せないわよねえ・・・」

相撲取りと間違われたそうで・・・。

夏泥、素晴らしい出来でした。次第に立場の逆転していく泥棒と泥棒に入られた長屋の住人がくっきりと演じ分けられていて楽しく聞けました。


③古今亭志ん輔 「宿屋の富」


私の中では、実はあまり高く評価していなかった噺家さんでした。

以前、テレビで見た「紙屑屋」があまりに型破りで、「ああ、これがこの人の芸風なのか」と、勝手に思い込んでおりました。なんか、芸のまずいところを派手な立ち回りでカバーしているような感じがしましてね・・・。

座布団の下から笛を取り出したり、踊りを踊り出したり・・・、若旦那を追いかける旦那との追いかけっこが急にスローモーションになったりと・・・。

ところが、いざ聞いてみるとなかなかどうして(失礼)、上手いですね。さすが故・志ん朝師匠のお弟子さんです。

正直、あまり好きな噺家さんではありませんが(失礼)、思い違いをしていたのに気づくことができました。

(長くなってしまいました。この日記も仲入りです)
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