なんとなくはじめました(つれづれなるままに)

日々のよしなしごとをそこはかとなく書きつくります。

小三治師匠@前進座劇場 2007.12.8

2010年08月01日 12時06分23秒 | なんとなくの落語
昔、ミクシィにせっせと落語鑑賞記を書いていたことがありました。

ミクシィの日記だと、ジャンルごとにまとめられないこともあり、こちらに転記してみます。


古いものもあるので、ここに書かれていることは、現在の印象とは違っているかもしれませんが、まあ、そこはお許しを願って・・・。



本日、12月8日に、吉祥寺の前進座劇場で催された

「前進座劇場プロデュース 寄席を楽しむ・その30」

に行ってまいりました。

昼席、夜席とありましたが、私が申し込んだ時には、昼席はほば完売、ということで夜席へ。

以下は、演者と演目と私の拙い感想。


①柳家ごん坊 「動物園」


柳家権太楼師匠のお弟子さん、前座さんです。

何度か見たことがありますが、見るたびに上手くなっていますね。今日の高座では、短いですが、小噺のまくらもあり、堂々としたものでした。


②桂才紫 「悋気の独楽」


色気のある噺家さんですね。初めて見ました。

お店の旦那が浮気をする、という噺ですが、お妾さんが艶があっていいですね。


③古今亭志ん輔 「二番煎じ」


中トリで登場。いやあ、上手いです!

寒い日に、こごえながら火鉢にあたる様子。

鍋の具のあつあつの猪肉を口にほおばり、息を吸い吸い、さましながら食べる様子。

見回りの役人に、酔いながら説明する様子。

どれもが、いかにも寒そうに、熱そうに、酔っているように見えて、素晴らしいものでした。


④柳家三三 「五目講釈」


私の知っている「五目講釈」は、講釈師が、船の上で行うものでしたが、三三師匠の演じる「五目・・・」は、居候の若旦那が、近所の講釈好きを集めて行うものでした。

いい雰囲気を持つ噺家さんですね。講釈の内容も、今の時事ネタも取り入れられていて、大笑いでした(福田首相、小沢党首、赤福、オシムに岡ちゃん・・・)。


⑤柳家小三治 「出来心」


楽しみの「ま・く・ら」は・・・、

師走を迎えたが、どうも年末という気がしない。

夏が過ぎて、いきなり冬を迎えたような気がする。そのせいで、体調がガタガタだ。私も6月から風邪をひいたきり。

でも、今どき、体がどこも悪くない、という人はいないのではないか。もし、「俺はどこも悪くない」、という人がいたのなら・・・、

「病院に行ったほうがいいです(笑)」

で、親友の入船亭扇橋師匠の話。

扇橋師匠が、桂三木助師匠のお弟子さん時代に、前座修行をしていた時期にもかかわらず、なぜか結婚し、しかも師匠がそれを許していた、という不思議。

俳句の句会で、長野と中国に行った時の扇橋師匠の逸話。

扇橋師匠のとぼけたお人柄がわかって大笑いでした。

さて、噺のほうは「出来心」。

ワタクシ、残念ながら、この前の「東京かわら版落語会」で聞いたばかりの噺でした。

でも、そう思っても、笑わずにいられないのが、師匠の芸ですね。

(「さいごべえ」さんのくだりは端折っておられました)


今日は、どの演者もレベルが高くて、楽しめました。

三三師匠、志ん輔師匠の好演も嬉しかったですね。


※お客さんの中に、スタジオ・ジブリの鈴木敏夫さんをお見かけしました。落語、お好きなんですね。
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