ひとりごと

ほっとひと息、心がなごむひとりごと

映画「新・あつい壁」!

2009-03-21 21:53:04 | Weblog
ふじみの市で開かれた映画「新・あつい壁」の上映会に行ってきました。

55年前、実際に熊本で起きた殺人事件とその裁判を再現した映画・・・
ある日突然、ハンセン病とされて強制隔離された若い農民の男性が、殺人事件の容疑者にされて、10年にもわたって「無実」を訴えながらも処刑されたという(・・・しかも、刑の執行さえも人間として扱われなかった)信じられないような事実をもとに作られた映画です。

こんな不条理な、理不尽な裁判が行われ、差別と偏見によってまさに「ボロ雑巾のように」死に追いやられたFさんの無念さ、怒り、痛み、悲しみは、どれほどであったのかと、涙がこぼれました。
ハンセン病に対する差別の存在を、私はただの知識として知っていたという程度のことだったのだということ、ショックでした。

そして、これは決して過去のことではなくて、いつでも起こりうることではないかと・・・。「人」の心の中にある「差別と偏見」の根の深さを改めて考えさせられました。
上映後、短い時間でしたが中山節夫監督のお話も聴くことができ、一貫して「差別」という問題を、人に寄り添った目線で問い続けていらっしゃることに感銘を受けました。

会場で、フランクさんご夫妻とご一緒できて嬉しかったです!
素晴らしい映画、教えていただいて本当にありがとうございました!

玄関先の沈丁花が、ようやく咲いて、甘い香りを運んでくれます・・・