nachtmusik

♪andante...im tempo...rondo...adagio♫

伊豆・史跡巡り

2006-08-28 | Travel, Outdoor
西暦1261年、鎌倉時代の仏僧・日蓮大聖人が鎌倉幕府によって伊豆に配流された際、船か
ら降ろされた場所が伊豆・城ヶ崎海岸の海中にある"俎岩 =まないたいわ"です。
(写真:上段右側にポツンと位置する岩です)

私は小説「日蓮大聖人」でこの歴史的事実を知りましたが、いざ初めてこの地に立ってみる
となんとも言えない感慨を覚えました。
遥か700年以上も昔の歴史の証人が今も厳然とこの地に残っているのですから...
私は暫くの間、身動きできませんでした...

この”俎岩”を眺めながら悠久の歴史の流れの中に確かに存在した”実像”に迫りたかったから
です。

伊豆旅行

2006-08-27 | Travel, Outdoor
昨日今日の2日間は数年振りに遠出してきました。場所は静岡県の伊豆高原。
ここのところ心身共に疲れていたので今回の伊豆旅行はリフレッシュする良い機会となりま
した。天候も雨が降ることなく恵まれ、空気も澄んでいて草木の自然に囲まれたとても素晴
らしい所でした。

今回は日帰りではなく1泊2日の旅でしたので伊豆の夜も体験することができました。
辺りには黒アゲハ、台湾リス、啄木鳥といった都会ではなかなかお目にかかることのできな
い生き物、昼間は蝉の鳴き声が止むことなく鳴り響き、そして夜には蟋蟀などの昆虫の鳴き
声の大合唱を聴きながらの就寝となりました。

とても素晴らしい旅行でした。
またいつか行きたいです~

真田太平記・第弐集

2006-08-25 | DVD Movie
今月から観ております大河ドラマ「真田太平記」もDVD第弐集へ入り、残すところあと3話
となりました。今夜は真田幸村・生涯最期の戦い”大坂夏の陣”を観ました。

関ヶ原の合戦から真田家は本家(父・昌幸と次男・幸村)と分家(長男・信之)とに分かれ
敗れた西軍・豊臣方についた父・昌幸と幸村は紀州九度山へ配流、勝った東軍・徳川方につ
いた信之は真田本家の本城・上田城へ入城しました(ちなみに真田家は本家も分家も関ヶ原
の合戦の場にはおらず、それぞれの地で奮戦あるいは戦況を見守っていました)。

戦国の代では肉親・兄弟が敵味方に分かれるのは珍しいことではなく、むしろ敵味方に分か
れたからこそ江戸の代から明治維新に至るまで真田家は存続できたともとれます。

父・昌幸(ちなみに昌幸の父は武田二十四将の一人・真田幸隆です。幸隆は真田中興の祖と
呼ばれています。来年度のNHK大河ドラマ「風林火山」に登場します)は幾多の戦国武将が
成し得なかった、あの徳川の大軍を僅かな軍勢で二度も打ち負かし、その中でも後世の語り
草となっているのが関ヶ原の合戦へ合流する途中の徳川秀忠軍三万を真田の本城・上田城へ
引きつけ、天下分け目の関ヶ原の合戦へ間に合わせなかったことです。
徳川家康はこの秀忠(後の徳川第二代将軍)の大失態に激怒したとあります。
ともあれ関ヶ原の合戦は西軍の敗北ではありましたが、西軍だった小早川軍の裏切りがなけ
れば勝敗はどうなっていたかわからなかったかもしれません...いずれにせよ西軍東軍の勝敗
に関係なく、真田の武名は天下に鳴り響きました。

関ヶ原の合戦から15年の歳月を経て幸村は再び大坂城へ...前哨戦となる”大坂冬の陣”では大
坂城から離れた場所に”真田丸”と名付けた出丸を築き、僅かな真田の軍勢でまたもや徳川の
大軍を打ち破りました。この戦いぶりを観た家康曰く「あの真田の小倅め」...亡き父・昌幸
の遺志を継いで三度徳川軍と相対したのです。

最後の”大坂夏の陣”では幸村はもとより、真田兵、真田兵の具足・旗指物、馬の飾り付けに
至るすべてを赤一色に統一した”赤備え”はさぞかし戦場で際立ったことでしょう。
あえて誰の目にも真田軍の位置がわかるこの”赤備え”の一事をとってしても、幸村の決死の
覚悟が伺えます。真田軍は三度までも家康の本陣に突き入り、家康の馬印を引き倒すところ
まで家康を追いつめましたが、あと一歩のところで家康を取り逃がしてしまいます。
その後、幸村は深手を負って彷徨っているところを徳川方の越前兵に発見され討ち取られま
す。こうして華々しく散った幸村...あまりにも潔い戦いぶりをして徳川方の島津家久曰く
”真田日本一の兵=つわもの”よ...

備考:*真田幸村・終焉の地は大阪の”安居神社”と伝えられています。
   *幸村という名は幸村の死後呼ばれた名で、生前は”信繁”と名乗っていました。
    信繁という名の由来は武田信玄の実弟”武田信繁”から拝借したと言われています。
   *生き残った幸村の二男・大八は内密裏に伊達家へ引き取られ、伊達家家臣となって
    生き延びました。

送別会

2006-08-13 | Diary
今夜は以前同じ職場で働いたことのある方々の送別会がありました。
出席された方々も昔懐かしい顔がたくさんあり、とても賑やかな送別会となりました。

私は終了間際での出席で僅かな時間しか皆さまと御一緒できませんでしたが、それでも
出席できてよかったと思います。

今までお世話になった方々、本当に御苦労様でした。そして有難うございました。

タイヨウのうた

2006-08-11 | Television
何気に今月から観始めたTVドラマ「タイヨウのうた」... 劇中で主人公がアコースティック
ギター1本で歌う曲に感動してしまい観るようになりました。

物語は難病に冒された主人公が音楽と出会うことによって希望を見出すという展開です。

私は昔からこういったシンプルなストーリーが大好きです。

逆説の日本史

2006-08-10 | Book
私がこの「逆説の日本史~著:伊沢元彦」を友人から勧められ読み出してから数年になりま
すが、毎回読む度にワクワクドキドキさせられてしまいます。
この本に書かれてある”日本史”は小中高校時代に習った”日本史”とはまったく異なります。
こう言ってしまうと著者の想像とただの興味本位で書かれた”日本史”だと誤解されてしまう
かもしれませんが、それが決してそうでないところがこの本がおもしろく、また恐いくらい
凄いところなのです。

人によってはこの本を好まない方もいらっしゃるようですが、私はとても楽しく読ませても
らっています。

現在、単行本では「13巻~近世展開編江戸文化と鎖国の謎」、文庫本では「10巻~戦国覇
王編」まで刊行されています。

追伸:第1巻「古代黎明編」から始まるこの「逆説の日本史」を読み出したら本当にとまり
   ませんよ~(笑)

ラジオ体操

2006-08-09 | Diary
夏休みと聞くと真っ先に思い出すのは小学生の頃です。
だんだん大人になるにつけ時間の経過は速くなっていきますが、小学生の頃の夏休みは本当
に長かったなぁ~とつくづく思います。子供の頃の時間と大人になってからの時間ってどう
してこんなにも違うのでしょうか?

そう言えば夏休みで忘れてはならないのが毎朝近くの神社などで行われる「ラジオ体操」
です。小学生だった頃の毎朝の早起きは辛くて泣きそうでしたが(笑)がんばって「ラジ
オ体操」へ参加するとスタンプを押してもらい、1ケ月間通すと御褒美として”ノート”が貰
えるというものでした。

たった1冊の”ノート”がとても価値あるものに思えました。
それって大人になっても忘れてはならない大切な事のように思います...

真田太平記・第壱集

2006-08-08 | DVD Movie
先週から観始めたDVD「真田太平記・第壱集」(1985年度/NHK制作)はなかなか見応え
のある大河ドラマです。物語の主人公は過酷な戦国時代を生き抜いた「真田父子」です。

私が初めて夢中になった大河ドラマはと言うと市川染五郎(先代)主演の「黄金の日日」
でした。それ以来、大河ドラマは欠かさず観ています。

そんな数多くある大河ドラマの中でも「真田太平記」は、今でも多くの人たちから愛されて
いるのではないでしょうか...

94 Baker Street

2006-08-07 | Rock♪
昨日に引き続き今日も私のお薦めCompilation Albumを紹介します。
アルバムタイトルは「94ベイカー・ストリート」と「アン・アップル・デイ」の2枚です。

このアルバムはビートルズが1967年に設立した会社”アップル”の音楽出版部門からデビュー
したアーティスト達の楽曲を集めたもので、今では入手困難な曲がたくさん収録されていま
す。サイケデリック・ムーヴメント全盛の1967年から、ヒッピーで溢れた1969年までの音
楽シーンを追体験できます。

収録されている楽曲の中ではビートルズ個々のメンバーがプロデュースを担当していたりも
するので大変興味深いです。

追記:アルバム名にもなっている「94ベイカー・ストリート」とは”アップル”がかつて在っ
   た住所です。


Phil's Spectre

2006-08-06 | Rock♪
私が今よく聴いているコンピレーションアルバムを紹介します。
アルバム・タイトルは「フィルズ・スペクトル~フィル・スペクターの時代」と「フィルズ
・スペクトル~フィル・スペクターの時代 2」の2タイトルです。

先月7/20付で紹介しました”フィル・スペクター”に関連するアルバムです。
と言っても今回紹介するアルバムはフィル・スペクター自身がプロデュースした訳ではなく
フィル・スペクターから影響を受けたアーティスト・フォロワー達が創り出した”ウォール
・オブ・サウンド”です。
主なアーティストはビーチ・ボーイズ、シュープリームス、ライチャス・ブラザース、
ウォーカー・ブラザース、フォー・トップスらです。

なかなか聴き応えのあるアルバムで本家”ウォール・オブ・サウンド”に負けず劣らずの
1960年代の甘く切なく感動的な名曲がギッシリ詰まっています。


初めてのクラシックコンサート

2006-08-05 | Event
私が初めてクラシック・コンサートを観たのは、ある夏の日の静岡県のとある屋内でした。
その日、演奏されたプログラムは弦楽四重奏によるモーツァルト~KV525「アイネ・クラ
イネ・ナハトムジーク」...とにかく演奏が始まるのを固唾をのんで待っていました。
そうしてコンサートが始まりました...最初の第一音を聴いた瞬間...感じたのは、たった4人
だけの演奏でしかもスピーカーにも通さず生楽器の音だけで、どうしてこんなにも優雅な
音色が出せるんだろうと...。

その頃の私はまだ本格的にクラシック音楽を聴く前でしたが、一瞬で魅了されてしまいま
した。今でもあの夏の日の感動が今もクラシック音楽を聴くうえでの原点となっています。

2006-08-04 | Diary
ここにきてようやく夏らしくなり、今まで何処かへ潜んでいた蝉たちの賑やかな鳴き声が聞
こえてきました。不思議とうるさくても気にならないのが蝉の鳴き声です。
ほかにも蟋蟀とか蛙なんかもそうですね。

私が今住んでいる横浜だとなかなか蝉くらいしかお目にかかれませんが、久しぶりに蟋蟀や
蛙の鳴き声も聞いてみたいものです。

真田太平記

2006-08-03 | Book
私が今まで読んだ本と言えば大半が歴史小説です。吉川英治の『三国志』『新・水滸伝』
『新・平家物語』『私本太平記』『宮本武蔵』が原点です。

私は吉川英治の作品を通して中国歴史上最も有名な『三国志』に出会い、また日本の古典文
学として現在でも読み継がれている「平家物語」の豪華絢爛の果てに滅び去っていく平家の
栄枯盛衰の儚さを哀しみ、そして日本にかつてこれほどまでに己に厳しく生涯”初志貫徹”を
貫いた男がいたことを『宮本武蔵』で知りました。

数年前には「吉川英治記念館」へ行ってきました。
東京の青梅市にあり、自然にかこまれとても落ちついた記念館です。
この記念館は吉川英治氏が1944年から約10年間過ごしており、『新・平家物語』が起稿さ
れた書斎が当時のまま残っています。

私が歴史小説を好きになったのは生まれ故郷が大阪だからでしょうか...折あるごと(小学校
時代の遠足など)に歴史建造物の多い”奈良” ”京都”に縁する機会が多かったからです。
また私の父が大の歴史好きということもあり、私が小さかった頃からよく”歴史建造物巡り”
に連れて行かれました。訪れた中で特に印象に残っている場所はといえば、織田信長の
「安土城」”址”です。現在は発掘調査中で頂上までは登れないようですが、訪問当時は天守
閣が在った場所まで登ることができました。当時頂上までの山道はそんなに整備されておら
ず、ある意味今にでも戦国時代の騎馬武者が現れそうな気配さえしました。
そうしていくらか歩いて頂上へ辿り着くと、天守閣が在った跡地には大きな石垣だけが残っ
ていました。かつて織田信長もここから眼下に見下ろせる琵琶湖を展望したことなんだろう
と遥か昔に想いを馳せながら感慨に耽りました。

何故「安土城」”址”が特に印象に残っているのかと言いますと、それは現在の大阪城のよう
にエレベーターまで完備され観光名所として再建された城ではないからです。
ただポツンと残された石垣だけ...故に強烈に往事を偲ばせるのです。

*歴史とは人物、当時の思想、建造物などを決して現代の感覚で捉えてはいけないというこ
 とです。現代からでは到底想像できえないことでも当時としては常識だったこともあるか
 らです(小説『逆説の日本史』著:井沢元彦~引用)

目下、私が今読んでいる本は「真田太平記~著:池波正太郎」(全12巻)です。
小説の主人公・真田幸村は最後の戦国武将と言われ、有名な関ヶ原の合戦、そして大坂城・
夏の陣では敵将・徳川家康の本陣突入を試み壮絶な最期を遂げます。
敵方にも”あっぱれ”と謳われた人物です。

追記:思うに私は父から”歴史の浪漫”を授かり、母から”音楽” ”映画”を授かりました。

MIAMI VICE

2006-08-02 | Television
毎年、夏になると決まって思い出すTVシリーズがあります。
それは1984年~1989年にアメリカで制作され、1980年代に一世を風靡するTVシリーズと
なった”MIAMI VICE”です。この1時間もののTVシリーズはアメリカのマイアミを舞台とし
た刑事ドラマでした。刑事ドラマと言えばかつてアメリカでは「FBI」「鬼警部アイアン・
サイド」「刑事コジャック」などといったヒットシリーズがありましたが、この「マイア
ミ・バイス」は今まで放映されたどの刑事ドラマにも類似しない独自の雰囲気を醸し出し
ていました。当時流行のファッションと車、80年代に始まった”MTV”の映像効果を巧みに
取り入れた劇中シーン...それはまるでミュージック・クリップを観ているような感覚でし
た。そんなこともあり、この「マイアミ・バイス」関連のサントラ盤は数多く発売され、
ストーリーに直接関係していなくても「マイアミ・バイス」の劇中で流れた曲であれば聴
くだけで自然とドラマのワンシーンを思い出してしまうほどの影響力を持っていました。
実際ドラマにはグレン・フライ(イーグルス)、ウィリー・ネルソンらもゲスト出演しま
した。主人公となる刑事役は2人で(出演:ドン・ジョンソン、フィリップ・マイケル・
トーマス)彼らの行動を絡めながらストーリーが展開していきます。

私にとって最初に思い出される刑事ドラマでの2人の主人公と言えば「刑事スタスキー&
ハッチ」(出演:ポール・マイケル・グレイザー、デビッド・ソウル)です。
この刑事ドラマは「マイアミ・バイス」に先駆けること10年早い1975年~1979年に放映
され、世界的な大ヒットシリーズとなりました。昨年ようやくシーズン1がDVD化され早速
購入し観ましたが、今観てもまったく色褪せない新鮮な空気を感じました(ちなみにスタス
キー刑事役だったポール・マイケル・グレイザーはマイアミ・バイスの1エピソードの監督
もしています)。

話を戻しますがこの「マイアミ・バイス」を製作総指揮したマイケル・マンのその後の代表
的映画作品は1995年の「ヒート」(出演:アル・パチーノ、ロバート・デ・ニーロ、ヴァル
・キルマー)、2001年の「ALI アリ」(出演:ウィル・スミス)、2004年の「コラテラ
ル」(出演:トム・クルーズ)などです。
また「マイアミ・バイス」数本の脚本を担当したジョエル・サノウは現在も放映されている
大ヒットドラマ「24 TWENTY FOUR」の製作総指揮・企画に携わっています。
そして劇中で流れる音楽を担当していたのがヤン・ハマーです。
ヤン・ハマーはかつて、あの”ジェフ・ベック”と共に音楽活動をした人です。
ジェフ・ベックのギターとヤン・ハマーのキーボードとのバトルは聴き応え充分でした。

追記:先週7/28から全米で映画「マイアミ・バイス」(監督:マイケル・マン/出演:
   コリン・ファレル、ジェイミー・フォックス)が公開されました。
   日本でも今秋に上映とのことなので今からとても楽しみな作品です。