《Wilhelm Backhaus=ヴィルヘルム・バックハウス》(ドイツ 1884-1969)
クラシック・ピアニスト
言うまでもなく20世紀ドイツ・クラシック界における指揮者フルトヴェングラーと並び称される
偉大な人物です。戦後、フルトヴェングラーと同じく連合国側から戦時中ナチスに協力したとの
嫌疑で一時演奏活動の中断を余儀なくされますが、無罪が証明された後は逝去する直前まで
勢力的な演奏活動を行いました。
バックハウスと言えばドイツ音楽の伝統を重んじる演奏がとりわけ有名で特にベートーヴェン、
ブラームスは21世紀の現在においてもまったく色褪せることはありません。
今年の夏に発売(発掘音源)されたベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番変ホ長調『皇帝』は
(指揮:ゲオルク・ショルティ/演奏:ケルン放送交響楽団)
(1956年6月25日/ドイツ・ケルン~WDRフンクハウスでのライヴ)
バックハウスの真価をあらためて証明する1枚となりました。
そして来月末に発売予定(発掘音源)の『アメリカ・ニューヨーク~カーネギー・ホールでの
1956年ライヴ』も大変待ち遠しいです。
収録曲:
・ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調 op.27-2『月光』
・ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第29番変ロ長調 op.106『ハンマークラヴィーア』
(アンコール)
・シューベルト:即興曲 変ロ長調 op.142-2
・ショパン:練習曲第14番 へ短調 op.25-2
・シューマン:予言の鳥 op.82-7
・モーツァルト:ピアノ・ソナタ第11番 K.331 トルコ行進曲付き
この録音テープはバックハウス未亡人の自宅地下室に保管されていたとのことです。
特にピアノ・ソナタ第29番『ハンマークラヴィーア』は1952年のスタジオ録音しか存在
しないと思われていたので大変な発見です。しかもライヴとなると尚更です...