nachtmusik

♪andante...im tempo...rondo...adagio♫

Franz Schubert

2006-10-14 | Classical♪
”芸術の秋”~クラシック音楽家シリーズ第6弾!

今夜は19世紀初頭のオーストリア・ウィーンで活躍した《フランツ・シューベルト》
(オーストリア 1797-1828)です。

シューベルトは僅か31年という短かい生涯にも関わらず数多くの名曲を遺しました。
特に『歌曲王』と呼ばれるだけあって作品数650あまりの歌曲を遺し、その中には小学校の
音楽の授業で習ったこともある「野ばら」も含まれています。

シューベルトはベートーヴェンを深く敬愛していて、作曲の際にも手本としていました。
特にピアノ・ソナタ、弦楽四重奏、交響曲にその影響が見られます。
その敬愛していたベートーヴェンの葬儀の際には棺を担ぎ、その死を悲しみました。
そしてその翌年1828年11月19日シューベルトも亡くなってしまいます。
後年、彼の死を悼む人々によって墓碑が建てられ、そこには『音楽は、ここに豊麗なる
重宝と、それよりも遥かに貴い希望を葬る。フランツ・シューベルト、ここに眠る』と
あります。シューベルトは今もウィーンの墓地に眠りながら大好きだった『歌曲』を口ず
さんでいることでしょう...そしてその隣の墓地には彼が神の如く敬ったベートーヴェンが
眠っています。

追記:シューベルトの音楽もベートーヴェンと同じくとても深く、聴き手側の年齢の変化
   によって以前聴いた作品も違った印象を受ける場合が少なくありません。
   今の私が好きなシューベルト作品は歌曲集『美しき水車小屋の娘』、ピアノ曲
  『さすらい人幻想曲 D.760』、『交響曲第9番~ザ・グレイト D.944(シューベルトの
   死後、シューマンが楽譜を発見)』です。