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nachtmusik

♪andante...im tempo...rondo...adagio♫

Synchronicity

2007-02-22 | Rock♪
《Police》(イギリスのロックバンド)が1983年に発表した5thアルバム
『シンクロニシティー』(1983年度ビルボード年間チャート1位)は今聴いても
まったく色褪せることなく斬新です。

1983年は'80年代を代表するアルバムがFMラジオやレコード店でよく流れていました。

《TOTO》4thアルバム『聖なる剣』(1982年発表。1982年度グラミー賞受賞)



《Michael Jackson》『スリラー』(1982年発表。1983年度グラミー賞受賞)



話を戻しますが、私にとってポリスは初めて聴いたイギリスのロックバンドでした。
当時のヒット曲は『メッセージ・イン・ア・ボトル』(邦題:孤独のメッセージ)
この曲を聴くと今でも当時のことを思い出します。

そういえば今年は再結成ツアーをするとの事です。
多分、ポリスとしてツアーに出るのは24年振りではないでしょうか?
来日公演も実現らしいです。
今から楽しみです。
必ず観に行きます!

Hey Joe

2007-01-31 | Rock♪
名曲『ヘイ・ジョー』と聞いて真っ先に浮かぶ名は《ジミ・ヘンドリックス》...
そう1967年のモンタレー・ポップ・フェスティバルでの演奏が強烈でした。

でもその演奏を凌ぐものがあるとしたら...それはロイ・ブキャナンが1973年に録音し、
亡きジミ・ヘンドリックスへ捧げた『ヘイ・ジョー』かもしれません。

とにかくもの凄い勢いで一気に弾く間奏のソロは一度聴いただけで圧倒されてしまう
迫力です。それにギター・ソロが始まったと同時にバックの演奏がフェイド・アウト
し、ギター・ソロが終わる頃にフェイド・インしてくるサウンド・ミキシングも圧巻
です。とにかく感動的という言葉しか思い浮かびません。

《Roy Buchanan》(アメリカ 1939-1988)

『世界最高の無名ギタリスト』と呼ばれ、エリック・クラプトン、ジェフ・ベックら
 多数のギタリストへ影響を与える。




それから今夜、CDをオーダーしました。
『John Mayall Blues Breakers With Eric Clapton』(1966年発表)


《John Mayall》(イギリス 1933-)

HMVレビューより~
フレディ・キングやロバート・ジョンソンといったブルース・ナンバーを取り上げた
ブルース・ブレイカーズの1966年度作にして名盤の誉れ高い一枚。
録音は前年の1965年で、当時、英ブルース界の重鎮ジョン・メイオールとエリック・
クラプトンはいわゆるシカゴ・ブルースを通じて深く結びつきを持っていた。


追伸:これからしばらくブルースにハマろうかと思います。

Wheels Of Fire

2007-01-24 | Rock♪
《CREAM》(クリーム)イギリスのロックバンド

1966年7月デビュー~1968年11月26日ロンドン・ロイヤル・アルバートホールでの
フェアウェルコンサートをもって解散...2年余りの活動期間でした。

メンバーは
Jack Bruce(ジャック・ブルース):ベース&ボーカル
Eric Clapton(エリック・クラプトン):ギター&ボーカル
Ginger Baker(ジンジャー・ベイカー):ドラム

私が友人から薦められて初めて聴いたクリームは1968年発表の3rd Album『Wheels Of
Fire』(クリームの素晴らしき世界)でした。

当時、私は19才...このアルバムを聴いてまず最初に感じたのはアルバム全体に漂う妖しい
サイケデリックな香りでした。
それはビートルズの『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』と
はまったく異なったものでした。

ジャックがアートロックの素晴らしさを表現した『Passing The Time』...
クラプトンがワウペダルの効果を活かしたクリーム最大のヒット曲『White Room』...
ジンジャーがドラムを叩きながら詩を朗読する『Pressed Rat And Warthog』...

今聴いてもまったく色褪せることなく、ロックが熱かった1960年代ならではのGrooveが
このバンドにはあります。

人々にリード・ベースと言わしめたジャック・ブルース...
ジャックが登場するまでのベース・サウンドはと言えば、決して楽曲の前面に出ること
なく収まっていたのですが、ジャックのベース・サウンドはこれまでの概念を大きく
覆すものでした。

クラプトンのギターもこの《クリーム》の時期だけは、前の《ヤードーバーズ》、後の
《ブラインド・フェイス》、《デレク&ドミノス》、そしてソロ時代...
どの時代にもないギター・サウンドを奏でています。

そしてまるでアフリカのジャングルを想起させるジンジャーのドラム...
私の中では1960年代に活躍したドラマーの最高峰といえば《フー》のキース・ムーンと
《クリーム》のジンジャー・ベイカーの2人です。

ジンシャー曰く『クリームはロックンロールじゃない。何故なら僕とジャックはジャズ・
        ミュージシャンでエリックはブルース・ミュージシャンだからさ』

*後にも先にも往年のジャズの3ピースバンドを除けば、《クリーム》は史上最強の
 3ピースバンドではないでしょうか...


追記:2005年5月2~3、5~6日の4日間限り、解散の地であるロンドン・ロイヤル・
   アルバートホール、37年振りの再結成コンサート...DVDで観ることができます。

1st Album『Fresh Cream』(フレッシュ・クリーム)1966年発表


2nd Album『Disraeli Gears』(カラフル・クリーム)1967年発表


Last Album『Goodbye』(グッバイ・クリーム)1969年発表

Elvis Presley

2007-01-16 | Rock♪
”キング・オブ・ロックンロール”と言えば...
《エルヴィス・プレスリー》(アメリカ 1935-1977)...

今年はエルヴィスが亡くなって30年となります。
命日の8月16日には全世界のエルヴィス・ファンの人たちがアメリカ・メンフィスの
『グレイスランド』へ集合することでしょう。

私が初めてエルヴィスの音楽を聴いたのは中学生の頃でビートルズと同時期でした。
当時の私はエルヴィスといえば1950年代のロカビリー時代が本物で後の1960~70年代は
単にその延長線上だと思っていました。

私が真にエルヴィスの音楽に目覚めたのは生誕65周年にあたる西暦2000年でした。
過去に発売されたエルヴィスの膨大なアルバムの中から厳選した30枚を紙ジャケCDと
して限定発売し、また記念のCD BOXなども併せて発売されました。
これを機に何枚かCDを買って聴き始めました(エルヴィスのCDを買ったのは、この時が
初めてでした)じっくり聴いてみて私が好きなのは1970年代のエルヴィスでした。

1970年代のエルヴィスは年齢でいうと35才~で歌のレパートリーも1950~60年代の
お馴染みのヒット曲にプラスして、いろんなアーティスト~ビートルズ、ニール・ダイア
モンド、ライチャス・ブラザース、サイモン&ガーファンクル、バート・バカラック、
フランク・シナトラ...などの曲もステージで歌っていました。

今や伝説となった1970年のラスヴェガス公演(公演中にはジョン・レノン、ジョージ・
ハリスン、ボブ・ディランらが鑑賞)、1972年のニューヨーク初公演、そして1973年1月
14日には個人のアーティストとしては世界で初となる世界衛生生中継によるハワイでの
コンサートが行われました。そのどれもが全身全霊を込めた一世一代の名演でした。

ステージで歌う曲が他の人の曲であってもエルヴィスが歌うとまるで魔法をかけたように
美しい旋律へと生まれ変わるのです。
特に名曲『マイ・ウェイ』での熱唱はオリジナルのポール・アンカを筆頭にフランク・シナ
トラらと並んで感極まるものがあります。

エルヴィス・プレスリーがデビューした1954年前後の人気アーティストと言えば...

ビートルズが数多くカバーしたカントリー&ウェスタンの雄《カール・パーキンス》

世界で初めてピアノの上に乗った男《ジェリー・リー・ルイス》

ロカビリーの雄《エディ・コクラン》と《ジーン・ヴィンセント》
*ロカビリー【rockabilly】
 ロックンロールと米国南東部の民謡ヒルビリーとが融合して生まれたポピュラー音楽。
 1950年代後半に流行。

ビートルズ時代のポール・マッカートニーがコンサートの最後に決まって歌う『ロング・ト
ール・サリー』の《リトル・リチャード》
*後年リトル・リチャードが語っていましたが「エルヴィス〈白人〉が俺たち〈黒人〉の
 音楽を歌ってくれたからこそ、俺たちは表舞台へ出ることができたんだ」...

そして決して忘れてはならないのが《バディ・ホリー》...

ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ブライアン・ウィルソン(ビーチボーイズ)、
ボブ・ディラン、ロバート・プラント(レッド・ツェッペリン)、ブルース・スプリング
スティーン、トム・ペティら多数のアーティストが憧れたエルヴィス・プレスリー...

ローリング・ストーンズのデビュー曲となった『カム・オン』の作曲者チャック・ベリー
曰く「あいつは過去においても、現在においても、そして未来においても、もっとも偉大
な男だよ」...

1950年代に登場したアーティスト達は聴けば聴くほどダイヤモンドの原石のようなエネル
ギーを感じます。
まだ『ロックンロール』という言葉が生まれたばかりのこの時代、かつてこれだけの偉大
なアーティスト達がいたことを思い知らされます。

エルヴィスの初代ギタリストだったスコッティ・ムーアは1954年のデビュー曲『ザッツ・
オール・ライト』から初期のエルヴィスを支えた偉大なギタリストです。
チャック・ベリーと並びロック・ギターの神様と言われています。

今年もまたエルヴィスに夢中になりそうです~

John Lennon

2006-12-08 | Rock♪
1980年12月8日...ジョン・レノンが40才の生涯を終えてから早26年が経ちます。

私がビートルズを聴くきっかけとなったのはFMで緊急放送されたジョンの追悼番組でした。
それまではビートルズという名前だけは知っていても聴いたことがなかったのです。

今あらためてあの日を振り返ってみても、とにかく世界中が大騒ぎしていたのを記憶してい
ます。それくらい衝撃的な出来事だったのです。
特にビートルズをリアルタイムで体験した人たちにとっては途方もないくらいのショック
だったと思います。

歴史に"If"という言葉は禁物ですが、もし今もジョンが生きていたら...湧き出る素晴らしい
音楽をいくつも生み出していたんだろうとついつい考えてしまいます。

追伸:私が好きなジョンの曲はアルバム『イマジン』に収録の《Gimme Some Truth~
   真実が欲しい》です。バックではジョージがスライドギターを弾いています。

George Harrison

2006-11-29 | Rock♪
今から5年前の11/29はビートルズのジョージ・ハリスンの命日です。
享年58才。もっともっと長生きしてほしかったです。

人は亡くなってからその人の存在の大きさに気付くことがありますが、
ジョージ・ハリスンも間違いなくその1人だと思います。

私にとってのジョージはビートルズの4人のメンバーの中で一番好きな人で
最初に憧れたギタリストでもあります。

それは決して過去形ではなく、これからも現在進行形で続いてゆきます。

All Things Must Pass

2006-11-26 | Rock♪
George Harrison《ジョージ・ハリスン》(イギリス 1943-2001)
もうジョージが逝ってまもなく5年が経とうとしています。

そんなジョージがビートルズ解散後の1970年に発表したファースト・ソロアルバムが
『オール・シングス・マスト・パス』です。
1stながらいきなりの3枚組です!(アナログLP盤当時)。

ジョージはビートルズ時代にも作曲していましたが、自分の作品をビートルズのアルバム
へは1アルバムにつき最大2曲までしか入れさせてもらえませんでした。
その訳は勿論!ビートルズには天下の”レノン&マッカートニー”がいたからです。
あの2人がいるかぎり仕方ありません。
そんなこともあり作品がたくさん溜まっていったのかもしれません。
それでいきなりの3枚組です!
今聴いても本当に素晴らしく感動的なアルバムです。

ビートルズ解散後、一番華々しくスタートを切ったのは紛れもなくジョージです!
このアルバムを聴くといつも感じるのは”春の陽気に包まれた希望に満ちた生命”です。
きっとジョージはそんな心意気で一気にこのアルバムを仕上げたんだと思います。

私が初めてこのアルバムを聴いたのは高校1年の入学式直後でした。
次元は違いますが私も新しい環境でこれからの人生に大きな期待と希望に胸を膨らませ
ていました。

『オール・シングス・マスト・パス』を聴くたびにあの頃の自分に帰ることができます。

ジョージありがとう!!

Love

2006-11-24 | Rock♪
年の瀬も押し迫ったこの時期にビートルズから素晴らしいアルバムが届けられました!
アルバム名は『Love』...プロデューサーはかつて5人目のビートルズと呼ばれたジョージ・
マーティン氏とその子息ジャイルズ・マーティン氏です。

このアルバムの内容はと言うと、既に海外では上演されているビートルズの楽曲だけで構成
されたミュージカルのサウンドトラック盤的内容ともとれます。

ビートルズの数多くある名曲をまるで1本の映画のように繋ぎ合わせて構成したパノラマワ
ールドです。このミュージカルの来日公演を今か今かと心待ちにしておられるファンも多い
はずです。もちろん私もその1人であります。

とにかくこのアルバム『Love』を聴くとわかるのですが、ビートルズの楽曲はどれも素晴ら
しく、今更ながらに20世紀を代表するアーティストだったことを再確認できます。

1つのバンドが解散して36年もの年月が流れているにも関わらず、いまだに多くの人々を
魅了し続けることの素晴らしさ、本当に凄いことだと思います。

これから先~100年後の地球ではビートルズはクラシック音楽のバッハ・モーツァルト・
ベートーヴェンらと並んで《楽聖》と呼ばれていることでしょう。

追記:これからビートルズを初めて聴く人たちにこそ聴いてもらいたいアルバムです!

Endless Wire

2006-11-17 | Rock♪
大英帝国の雄!ブリティッシュ4大ロックの一角!ザ・フー~24年振りの新作『エンドレス
・ワイヤー』が発売されました。アルバムジャケットは1969年の名作ロックオペラ『トミ
ー』を彷彿とさせます。

新作を聴いた感想は、前作『イッツ・ハード』(1982年)&ピート・タウンゼントのソロ
アルバム的な要素を含んだ印象を受けました。

現在、ザ・フーのオリジナルメンバーで存命なのはピート・タウンゼント(ギター)と
ロジャー・ダルトリー(ボーカル)の2人だけです。
ジョン・エントウィッスル(ベース)は2002年に57才で他界、キース・ムーン(ドラム
ス)は1978年に31才で他界しました。

ピートとロジャーは共に今年で61才となりましたが今なお若き日のエネルギーは健在です。
そういう意味においてはローリング・ストーンズとも似通ってはいますが、ザ・フーの場
合はもっと硬派でひたすら一本の道を今も歩き続けているような気がします。

いずれにせよ来年に噂されている単独来日公演が待ち遠しいかぎりです!!

Penny & Me

2006-09-09 | Rock♪
アメリカ生まれの兄弟バンド《Hanson》の『Underneath』は本当にアメリカンらしい
ポップなアルバムです。もう2年前のアルバムですが、今聴いてもなんら輝きを失って
いません。その中でも特に3曲目の”Penny & Me”が好きです。
この曲との出会いは、たまたま観ていた音楽番組の中で流れたPVでした。

《Hanson》のアルバムは以前にも購入したことがあったのですが、その頃の《Hanson》
はまだ10代の少年たちで数回聴いただけで、その後はスッカリ忘れてしまっていました。
が、しかし数年後にPVで観た《Hanson》は見違えるほど成長していて”Penny & Me”を
演奏し、歌う三兄弟はまるで別人のようでした。

とにかくこの曲は一聴しただけで感動してしまいました!

94 Baker Street

2006-08-07 | Rock♪
昨日に引き続き今日も私のお薦めCompilation Albumを紹介します。
アルバムタイトルは「94ベイカー・ストリート」と「アン・アップル・デイ」の2枚です。

このアルバムはビートルズが1967年に設立した会社”アップル”の音楽出版部門からデビュー
したアーティスト達の楽曲を集めたもので、今では入手困難な曲がたくさん収録されていま
す。サイケデリック・ムーヴメント全盛の1967年から、ヒッピーで溢れた1969年までの音
楽シーンを追体験できます。

収録されている楽曲の中ではビートルズ個々のメンバーがプロデュースを担当していたりも
するので大変興味深いです。

追記:アルバム名にもなっている「94ベイカー・ストリート」とは”アップル”がかつて在っ
   た住所です。


Phil's Spectre

2006-08-06 | Rock♪
私が今よく聴いているコンピレーションアルバムを紹介します。
アルバム・タイトルは「フィルズ・スペクトル~フィル・スペクターの時代」と「フィルズ
・スペクトル~フィル・スペクターの時代 2」の2タイトルです。

先月7/20付で紹介しました”フィル・スペクター”に関連するアルバムです。
と言っても今回紹介するアルバムはフィル・スペクター自身がプロデュースした訳ではなく
フィル・スペクターから影響を受けたアーティスト・フォロワー達が創り出した”ウォール
・オブ・サウンド”です。
主なアーティストはビーチ・ボーイズ、シュープリームス、ライチャス・ブラザース、
ウォーカー・ブラザース、フォー・トップスらです。

なかなか聴き応えのあるアルバムで本家”ウォール・オブ・サウンド”に負けず劣らずの
1960年代の甘く切なく感動的な名曲がギッシリ詰まっています。


Pete Ham

2006-07-27 | Rock♪
1970年代初頭に活躍したイギリスのロックバンド”バッドフィンガー”...
このバンドのリーダーだった《ピート・ハム》(イギリス 1947-1975)のアルバム
「7 Park Avenue」と「Golders Green」を今日初めて聴きました。
この2枚のアルバムはピート・ハムの死後20年以上経った1997年と1999年に発売され、
ピート・ハムがバッドフィンガー在籍時に録音した未発表デモ曲が中心となっています。
自ら弾くアコースティック・ギターの伴奏に合わせて淡々と歌うピート・ハムの歌声には、
彼がもし今も生きていたら果てしないくらい無限の可能性を秘めたアーティストだったこ
とをあらためて感じさせられます。

私はアルバム「Golders Green」に収録の"Midnight Caller"が一番好きです。
この曲でピート・ハムが思いを込めてピアノを弾く姿が想像できるからです。

バンド解散後、或いはバンド消滅後に再認識・再評価されるバンドやアーティストがある
かと思いますが、バッドフィンガーもそういったバンドではないでしょうか...
バッドフィンガーにはこういった感が否めない気がします。

それはバンドリーダーだったピート・ハムのあまりにも早すぎる死に由来しているのかも
しれません...

Phil Spector

2006-07-20 | Rock♪
先月、HMVの通販で『Back to Mono』というタイトルのCD BOXを購入しました。

1960年代に"Wall Of Sound"という言葉を生み出した不世出のプロデューサー
《フィル・スペクター》(アメリカ 1940-)がプロデュースした楽曲集です。
一聴して”それ”とわかる壁のように分厚いサウンド、それでいて重々しくなく瑞々しさに
満ち溢れたサウンド...しかもこのCDに収録されている楽曲はすべてモノラル録音です。

フィル・スペクターが意図したとされる一説にはステレオで音を分離するよりも、モノラル
ですべてのサウンドをセンターに定位することにより、ステレオサウンドよりも分厚く聴こ
えるようにしているとか...かのビーチ・ボーイズのロック史に残る名作「ペットサウンド」
もこれに倣っています(近年、ステレオ盤も発売されました)ビーチ・ボーイズのブライア
ン・ウィルソンはかなりのフィル・スペクター崇拝者でもあり、ビーチ・ボーイズの名曲
「ドント・ウォリー・ベイビー」は、ロネッツの「ビー・マイ・ベイビー」(1963年に
フィル・スペクターがプロデュース)への賛辞です。

あれから時が流れ現在の録音技術も著しく進歩し、様々なサウンド効果を容易く創れるよう
になりましたが、フィル・スペクターが創り出したこの"Wall Of Sound"は21世紀の現在
に至っても聴くものの魂を揺さぶらずにはいられません。

補足:Beatles「Let It Be」(1970年)、George Harrison「All Things Must Pass」
   (1970年)もフィル・スペクターのプロデュースです。

substitute

2006-07-19 | Rock♪
数多くあるトリビュート・アルバムの中でも私が特に気に入っているアルバムはと言うと
『Substitute』と『Fire & Skill』の2枚です(実はもう1枚ジョージ・ハリスンへのトリビ
ュート・アルバム『Songs From The Material World』もあるのですが、このアルバムは
次回とします)。

『Substitute』は4大ブリティッシュ・ロックと呼ばれる《Beatles》《Roliing Stones》
《Kinks》《Who》その中でも”大英帝国の雄”と称される《The Who》へのトリビュート
・アルバムです。参加アーティストはデヴィッド・ボウイ、ポール・ウェラー、パール・
ジャム、オーシャン・カラー・シーン、ステレオフォニックス、シェリル・クロウらと
いった英米を代表する豪華メンバーです。中でもデヴィッド・ボウイとポール・ウェラー
はオリジナルにも勝るパフォーマンスです。

余談ですが一昨年の夏にロックオデッセイ・フェスティバルを観に行きました。
言うまでもなくこのフェスティバルの超目玉はThe Whoの日本初上陸です。
更にうれしいことにポール・ウェラーも一緒に来日していました。同じ日に同じ場所で
2人の偉大なアーティストを観れたことは本当に幸運でした!

話を戻します。もう1枚の『Fire & Skill』は1970年代後半のイギリスに登場した
《The Jam》へのトリビュート・アルバムです。
御存知の通り《The Jam》(活動期間1977年~1982年)はポール・ウェラーがフロン
トマンとして活躍したグループで当時のイギリスの若者から圧倒的な支持を得ていまし
た。私はThe Jam時代のポール・ウェラーのライブを一度も観れなかったのですが、
今年3月のポール・ウェラー来日公演はしっかりと観てきました。
当日のコンサート2曲目にはThe Jamの"Running On The Spot”を歌っていました。
イントロの瞬間から鳥肌が立ったのは言うまでもありません。

また話を戻しますが、このアルバムのオープニングナンバーとエンディングナンバーは
《OASIS》のギャラガー兄弟がそれぞれ歌っています。さすがです!