goo blog サービス終了のお知らせ 

nachtmusik

♪andante...im tempo...rondo...adagio♫

Piano Concerto Nos. 20

2007-10-01 | Classical♪
今日も先日に引き続きクラシック音楽の話題です。

モーツァルトのピアノ協奏曲第20番には数々の名盤がありますが、私が選ぶとっておきの1枚と
いえば、《Clara Haskil=クララ・ハスキル》(ルーマニア 1895-1960)が弾いた盤です。

これはハスキルが亡くなる1ケ月前に録音したもので、まさに《白鳥の歌》です。

この盤を聴く前にも後にも何人かのピアニストの演奏を聴きましたが、今でもハスキルの盤は
私にとって特別です。

モーツァルトが遺したピアノ協奏曲は全部で27曲ありますが、その中でも”短調”で書かれた
作品はこの第20番(ニ短調)と第24番(ハ短調)の2曲のみです。

特に第20番はベートーヴェンにも影響を与えており、後に第20番のカデンツァを書いていま
す。そのくらい他の作品と一線を画しています。

そういえば映画『アマデウス』でのエンディングタイトルが、この第20番の第2楽章でしたね。
とても印象に残っています~

Beethoven: Klavierkonzerte

2007-09-29 | Classical♪
今日はずいぶんと気温の低い1日でした。
なんでも11月下旬並みの肌寒さだそうで...
あれだけ暑かった今年の夏も過ぎ去ってしまったのを実感しました。
毎年のことですが夏が過ぎて秋がやって来るとすこし感傷的になるものです。

さて今日はクラシック音楽の話をさせてください。

私が初めて聴いたベートーヴェンのピアノ協奏曲といえばアシュケナージが弾いたものでした。
その後、ブレンデル、ケンプ、バックハウス、グールド、ワイセンベルク、グルダ、ツゥメル
マン、ポリーニ、アルゲリッチ、バレンボイム...いろんなピアニストで聴いてきました。

その中でも今、最も気に入っている盤はと言うと...
ピアノ:ルドルフ・ゼルキン/指揮:ラファエル・クーベリック/演奏:バイエルン放送交響
楽団1977年ミュンヘンにおけるライヴ録音です。

モーツァルトのピアノ協奏曲と並んでベートーヴェンのピアノ協奏曲は私が今まで聴いてきた
音楽の中でも大変重要な位置を占めています。
ことにベートーヴェンに関しては指揮者及び演奏家の個性がハッキリと打ち出されるので、
CD選びにはいつも慎重になってしまいます。

ベートーヴェンには重厚かつ鉄壁な要素=演奏を私は好みます。
微塵たりともお洒落であってはならないのです。

そういう意味においても、このゼルキン&クーベリックは真剣勝負そのものです!

《Rudolf Serkin=ルドルフ・ゼルキン》(ボヘミア 1903-1991)

追伸:なんか今日はついつい力が入ってしまいました~(苦笑)

Original Jacket Collection

2007-08-26 | Classical♪
いやぁ~参りました...
もうジャズのCDの買い過ぎで金欠だというのに、またまたとんでもないCDが発売されます。

そのアルバム・タイトルは『グレン・グールド~紙ジャケ仕様80枚組』というものです。
これはグールドの生涯に発売されたオリジナル・アルバムのすべてです。
(後発された編集盤などは除く)

今年はグールド生誕75年&没後25年ですので、なにかメモリアルなCDが発売されるとは思って
いましたが...

私はグールドの既存発売分のアルバムはすべて購入済みなのですが(発掘音源なども含めて)、
でもオリジナル・アルバムの紙ジャケ仕様となると、ついつい欲しくなってしまいます...

しかも価格が¥29,365ということですから1枚あたり¥367ということになります。
もうすこし高ければ買わないところなのですが...

これではいつまでたっても部屋のCDは増え続けるわけです~
困ったものです...(苦笑)

Diva

2007-08-23 | Classical♪
ジャズを本格的に聴き始めてからは、クラシック音楽の方も今までとは違った聴き方ができる
ようになってきました。それは私にとってとても新鮮な出来事です。

例えばピアニストに関してですが《グレン・グールド》が弾くバッハが何故こうも他のピアニ
ストが弾くバッハと違うのか...といった疑問が解け始めたからです。

グールド自身が意識していたかどうかは今となっては解りませんが、グールドが弾くバッハは
もしかしたらジャズ・ピアニストの感性に近かったのかもしれません。

クラシック音楽の”掟”である作曲者の意図した(譜面に記された)通り演奏しなければならない
ルールをグールドは許される限界まで掘り下げて”グールド流”にアレンジし、今まで誰も弾かな
かった=思いつかなかった新解釈でアプローチしています。
1955年デビュー盤での『バッハ~ゴールドベルク変奏曲』での演奏がそれを物語っています。

真のジャズ・ピアニストに求められる類い稀な演奏技術と即興性をグールドも持ち合わせていた
ことをあらためて感じます。


さて話題を今回のテーマへ~

音楽評論にはいろいろな角度から観た解釈がありますが、最近私が気になっていることはと
いえば「世界で最も実力が備わった歌手は誰?」...です。

最近、耳にしたところの『世界三大ボーカリスト』では...

クラシック→《Maria Callas=マリア・カラス》(ギリシャ 1923-1977)
ジャズ→《Sarah Vaughan=サラ・ヴォーン》(アメリカ 1924-1990)
ソウル→《Aretha Franklin=アレサ・フランクリン》(アメリカ 1942-)

ウ~ンなるほど~と頷ける人ばかりです。

この『世界三大ボーカリスト』を仰った方は私が働く職場の同僚の知人で、この方は音楽関連の
仕事をされていてオーディオ装置に詳しく、聴覚も大変優れておられます。
こういった方が全盛時代のマリア・カラスを聴かれると如何に歌声=声域が尋常でないかがわか
るそうです。もちろん誰もがマリア・カラスを聴けば、その歌声の素晴らしさに納得しますが、
とても言葉では言い表せない素晴らしさがあるそうです。

歌手はある意味、自分自身の体そのものが楽器であるため、どうしても年齢と共に衰えてくる声
は致し方ありません。全盛時代にあった圧倒する勢いでの歌声はなくても、晩年には今まで歩ん
できた人生から得られたものが深みを帯びてその人の歌となって表現されます。
これは晩年にしか成し遂げられないことであり、とても感動的です。
特にマリア・カラスにはこういった感慨を覚えずにはいられません。

今まで気付かなかったマリア・カラスの素晴らしさを再発見すべく心して聴き直してみます。

Johann Sebastian Bach

2007-06-30 | Classical♪
今夜は昨年秋より始めましたクラシック音楽家シリーズです。

第7弾の今回は18世紀初頭~中頃のドイツで活躍した《ヨハン・セバスチャン・バッハ》
(ドイツ 1685-1750)です。

バッハは【音楽の父】と呼ばれ、今日の音楽に到るすべてに影響を与えていると言っても
過言ではありません。

私が初めて聴いたバッハ作品はと言うとオルガンによる『小フーガ・ト短調』でした。
当時、小学生だった私はこの作品を音楽の授業で聴き、まるで遠い昔の時代に吸い込まれて
いきそうな感覚をおぼえました。その後、先生からレコードをお借りし、繰り返し聴いたも
のです。

そしてそれから何十年を経て出会ったのが『マタイ受難曲』です。

数多くあるバッハ作品の中でも『マタイ受難曲』は最も劇的であり、且つ崇高な作品のひと
つです。その理由としてこの作品はキリストの受難を扱っているからです。
演奏時間には3時間を要します。

作品構成:

第一部
「ベタニヤの香油」「晩餐」「ゲッセマネの祈り」

第二部
「偽証」「大司祭とピラトの審問」「イエスの引渡しと鞭打ち」「十字架」「埋葬」

1729年に聖トーマス教会で初演されたのち、暫くは人々から忘れ去られていましたが、
100年後の1829年に作曲家メンデルスゾーン指揮による再演により、この作品が多くの人々
に知られる事となりました。

不滅の名盤と言われるカール・リヒター(ドイツ 1926-1981)指揮による1958年ミュンヘ
ン・バッハ管弦楽団・合唱団との録音はバッハの真価と真髄を表わしています。
先頃、映像による『マタイ受難曲』(1971年収録)も発売され、より一層作品への理解を深
めることができます。

Simon Rattle

2007-06-28 | Classical♪
サイモン・ラトル(イギリス 1955-)

2002年9月、ベルリン・フィル第6代芸術監督就任記念演奏会の模様を記録したDVDを
観ました。演奏曲は『マーラー:交響曲第5番』。

名門ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団ということもあり、世界中が注目した就任記念
演奏会です。

ベルリン・フィルと言えばフルトヴェングラー、カラヤンといったあまりにも偉大な大指
揮者が君臨した世界一の楽団です。

現在のラトルの代への楽団員の世代交代が大きく行われたのは、カラヤンの後を継いだ
クラウディオ・アバドの時代のような気がします。アバドは在位12年間と短くはありまし
たが、あのカラヤンの後任という重圧の中でよく大任を果たしたと思います。

今回、ラトルが就任記念演奏会で選んだマーラーもアバド時代に名演が生まれています。
私は交響曲第7番と第9番を聴きましたが大変感動しました。
アバドはベルリン・フィル退任後、自らが組織したマーラー・チェンバー・オーケストラ
においても名演を残しています。

話しをラトルに戻します。
今回のマーラー:交響曲第5番は演奏時間が1時間強の大作のうえに第一楽章から最終楽章
に到るまで緊張感の連続でもあるので演奏者だけでなく観ている(聴く)側も結構体力が
いる作品でもあります。でも第四楽章のアダージョは他の楽章にはない別の世界を垣間見
れます。

いずれにせよ表現力豊かなラトル指揮によるマーラー5番には大変感動しました。
そしてなによりも音楽を愛する喜びがラトルの顔の表情に溢れているのに感動しました。

今後もベルリン・フィルの活躍から目が離せません~

The Planets

2007-06-24 | Classical♪
今日は雨が降り梅雨らしさをのぞかせていましたが、先日は30℃を超える真夏日を思わせる
日もあり、気候の変動が激しいこの頃ですが、これも地球温暖化の影響なのでしょうか...
それはさておき今日は地球を離れて宇宙の話題です~

イギリスの作曲家:Gustav Holst(1874-1934)が1914年から1916年にかけて作曲した
組曲《惑星》を聴くと宇宙の神秘に浸れます。
私はこの組曲《惑星》が大好きなので何枚も購入しています。

最近、購入したものでは日本を代表する音楽家の冨田 勲氏がシンセサイザーを駆使して録音
した『The Tomita Planets』です。アルバム名に演奏者自身の名を付けるくらい独奏的なサ
ウンドとなっています。

組曲《惑星》の世界初演は1918年にエイドリアン・ボールドの指揮によるものです。
そしてこの作品を一躍有名にした名盤と言えばカラヤンがウィーン・フィルと1961年に録音
したものです。


私が今までに購入したCDはと言うと...


指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団/1961年録音


指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団/1982年録音


指揮:ウィリアム・スタインバーグ/ボストン交響楽団/1970年録音


指揮:ジェイムズ・レヴァイン/シカゴ交響楽団/1989年録音


指揮:ジョン・エリオット・ガーディナー/フィルハーモニア管弦楽団/1994年録音


指揮:サイモン・ラトル/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団/2006年録音


演奏:冨田 勲/1976年録音


追伸:次は作曲者自身による自作自演盤を購入しようかと思っています。
   クラシック音楽は指揮者によって演奏解釈が異なるので興味は尽きません。

指揮:グスターヴ・ホルスト/ロンドン交響楽団/1926年録音

マエストロ:朝比奈 隆

2007-06-22 | Classical♪
久々の更新です。

ここ1ケ月程はまだ出会っていないクラシック音楽指揮者探求に没頭していました。
探求の成果は前述しましたロシアの大指揮者エフゲニー・ムラヴィンスキーとイスラエルの
大指揮者オットー・クレンペラー(1885-1973)です。



クレンペラーはベートーベンVn協奏曲と歌劇『フィデリオ』のCDだけは以前から持ってい
たのですが、今回は本腰を入れて聴き始めました。
まずはベートーベンとブラームスの交響曲全集、ワーグナーの管弦楽集、そして1968年ウィ
ーン・フィルとの演奏会を収めたライヴ盤などです。

一言で言うと主にゆったりとしたテンポでズッシリとした重厚な演奏(ドイツ的)が特徴な
ように感じました。特にベートーベン~交響曲第5番”運命”とマーラー~交響曲第9番(共に
1968年ウィーン・フィルとのライヴ)は圧巻でした。

マーラーに関しては大指揮者ブルーノ・ワルターとクレンペラーは共にマーラーの弟子だっ
たこともあり、直系譲りの演奏だと思います。

クレンペラーの最晩年は体の自由がきかず椅子に座っての指揮でしたが、そういった逆境を
も苦にしない強靭な生命力を感じました。

さて話題を日本のクラシック音楽界へ...

朝比奈 隆(日本 1908-2001)(日本指揮者協会・前会長)
大阪フィルハーモニー交響楽団音楽監督(在位 1947-2001)

日本が世界に誇る指揮者と言えば小澤征爾(1935-)が有名ですが、戦前戦後を通して生涯
現役を貫き、あのドイツの大指揮者フルトヴェングラーとも面識があった指揮者となると
朝比奈氏以外にそう何人もいるものではありません。

朝比奈氏の名は以前から知ってはいましたが、今まで演奏を聴いたことはありませんでした。
そしてようやく聴いた(観た)演奏がDVD『朝比奈 隆 + シカゴ交響楽団 1996年アメリカ
公演』です。演奏曲は『ブルックナー:交響曲第5番』。

まず驚いたのは当時、87才の高齢にもかかわらず凛とした姿勢で指揮する姿でした。
しかも振る相手は1891年創設のアメリカのみならず世界を代表するシカゴ交響楽団です。

今では日本人が海外のオーケストラを指揮することは珍しくありませんが、朝比奈氏の
指揮姿からは古き良き誇らしき日本人がそのまま全身から溢れていて、とても感動させ
られました。

日本を代表するオーケストラと言えばまずNHK交響楽団が筆頭でしょうが、ローカルな
大阪フィルハーモニーを現在の演奏水準にまで押し上げたのは紛れもなく朝比奈氏の功績
だと思います。

1940年にチャイコフスキーの交響曲第5番を振ってプロ指揮者デビューを飾った朝比奈氏は
奇しくも最後の演奏会となる2001年10月10日も同じチャイコフスキー交響曲第5番でした。

「立つことが私の仕事」「立って指揮が出来なくなったら引退」と言い続けて、最後まで
 立ったまま指揮をした朝比奈氏には畏敬の念を感じます。




朝比奈氏亡きあとの大阪フィルを引き継いだ大植英次(1956-)はアメリカの大指揮者レナ
ード・バーンスタインの助手を勤めたこともあり、またバーンスタイン最後の演奏会となっ
た1990年8月19日ボストン・タングルウッド音楽祭でバーンスタインが使用した指揮棒と
ジャケットを遺族から献呈されています。
また2005年には日本人として初めてバイロイト音楽祭(100年の歴史を誇る)へ出演し、
ワーグナー『トリスタンとイゾルテ』を指揮しています。

偉大な先代のあとには、こうした立派な次代を担う後継者が続くものなのですね。

クラシック音楽となると、ついつい海外の指揮者・オーケストラに目が行ってしまいがち
ですが、日本にもこんなに素晴らしい指揮者・オーケストラが存在することを知りました。

明日から指揮者:朝比奈 隆の足跡を辿ろうと思います。

追伸:実家(大阪)へ帰省の際は、大植英次氏が指揮する大阪フィルの演奏会を聴いて
   みたいものです。

Evgeny Mravinsky

2007-05-11 | Classical♪
20世紀を代表する指揮者の中で旧ソ連に長く君臨し、絶大なる影響力とカリスマ性を備えた
指揮者にエフゲニー・ムラヴィンスキー(ロシア 1903-1988)がいました。

今まで名前は知っていてもムラヴィンスキーが指揮する演奏(CD)を私は一度も聴いたこと
がありませんでした。それは録音された音源が生前あまり出回らず彼の死後、日の目をみた
音源が多いせいかもしれません。
そしてようやく聴きました...
チャイコフスキー後期三大交響曲(第4,5,6番)1960年の録音です。

この演奏は言わずと知れた名盤で当時この演奏(録音)を聴いたクラシック音楽関係者や
ファンはこれだけの演奏をする楽団がソ連に存在することに震撼したとあります。
それはムラヴィンスキーの名が世界に轟いた瞬間でもありました。



私が今まで愛聴してきたチャイコフスキーと言えばカラヤン&ベルリン・フィルです。
しかし、ムラヴィンスキー指揮のチャイコフスキーは”お家芸”だけあり、見事としか言いよ
うがありません。まだスタジオ録音盤しか聴いていませんが、これが実演(ライヴ盤)と
なると、どのような演奏になるのかと想像するととても楽しみです。

ムラヴィンスキーは1938年よりレニングラード・フィルハーモニー交響楽団の常任指揮者に
就任した後、50年間に渡ってその地位に留まりました。
ひとつの楽団に長く留まる過程はカラヤン&ベルリン・フィルとの関係にも似ていますが、
カラヤンはウィーン・フィルとも多数共演しました。
それに比べムラヴィンスキーは生涯レニングラード・フィル一本でした。

とにかく頑なまでな厳格さ、そしてそこから生まれる緊迫感と緊張感はドイツの大指揮者
フルトヴェングラーを彷彿とさせます。

Expo Classical

2007-04-29 | Classical♪
なかなかおもしろい企画のCDが発売されています。
タイトルは『エキスポ・クラシカル~これがクラシックの万国博覧会』です。

これはタワレコ限定企画の「ファンタジスタ・シリーズ」第3弾で、過去にはモーツァルト
とベートーベンが発売されています。
今回も今までと同様CD10枚組で¥2500と大変お買い得です。

内容はヨーロッパ各国、南北アメリカ、アジア、オセアニアなどの国を代表する作曲家の
作品などが収められていて、この10枚のCDを聴き通すとまるで世界旅行へ行ったような
気分にさせてくれます。

まぁ叶うことであればいつか本当の世界旅行へ行ってみたいです~

音楽紀行

2007-04-28 | Classical♪
ここ最近は今までまったくと言っていいほど未試聴だったジャズを真剣に聴き始めたり、
あるいは1970年代最高のアメリカン・ポップスだったカーペンターズのオリジナル・アル
バムすべてを聴いたりしていますが、そんな中、昨夜TVで放送されたモーツァルト・コン
サートをたまたま観ました。

今年に入ってからはあまりクラシックを聴いていなかったので、昨夜のモーツァルトはと
ても新鮮でした。つくづく感じたのですが、TV=映像の影響力は絶大ですね。
カーペンターズの時もそうでしたし。

そんなわけで今日の通勤電車では、久々にモーツァルトを聴きました。
曲目は「カラヤン指揮:モーツァルト『歌劇:ドン・ジョバンニ』1970年ザルツブルグ・
フェスティバル・ライヴ」...あらためて言うまでもないのですが、毎回この序曲には鳥肌が
立ちます。調整もニ短調ですし。モーツァルトにとってニ短調という調整はドラマチック
な作品が多いのですが偶然でしょうか?

明日からはカール・ベームが1960年代に鉄壁のベルリン・フィルを振って録音したモーツァ
ルト交響曲全集を聴き始めようと思います。

モーツァルトは私にとってクラシック音楽の原点です。

まだまだ音楽紀行は続いてゆきます...

The Goldberg Variations 1955 Performance

2007-04-25 | Classical♪
とても素晴らしいCDが発売されました!

アルバム・タイトルは『グレン・グールド/バッハ:ゴールドベルク変奏曲(1955年)の
再創造』(ZENPH:Re-Performance)

なにが素晴らしいのかと言うと、オリジナルのグールド~ゴールドベルク変奏曲の録音は
1955年です。当然、当時の録音はステレオではなくモノラルです。
にも関わらず、このグールドのゴールドベルク変奏曲(1955年版)は世紀の名盤で発売以来
一度も廃盤になったことがありません。この超名盤がなんとステレオ録音で蘇ったのです。

今まで擬似ステレオ盤は発売されていましたが、今回は完全なステレオ盤です。
しかも、ただのステレオ盤ではないのです。

CD添付の解説書に寄ると...
「コンピュータ・ソフトに1955年モノラル録音の演奏を克明にデータ化、それによって
 グランド・ピアノを演奏させてリアルタイムでDSDレコーディング...」

厳密に言うとグールドの生演奏ではないのですが、こんな不安は最初の一音を聴いた瞬間
吹っ飛んでしまいました。ヘッドホンで聴くとまるでグールドが目の前で弾いているよう
なのです。さらにステレオ録音と併せてバイノーラル録音も収録されています。
バイノーラル録音の方はグールドがピアノを弾きながら聴いた音の臨場感を再現している
とのことです。

とにもかくにも、ここに新たな『グールド伝説』がまたもや誕生しました!

Glenn Gould

2006-11-25 | Classical♪
《グレン・グールド》(カナダ 1932-1982)私が最も尊敬するピアニストです。

もう亡くなって20年以上が経ちますが、いまだにグールドに匹敵する奇才・天才のピアニ
ストが現れていないような気がします。

とにかくグールドが弾くバッハ、モーツァルト、ベートーヴェンを一聴すればわかります。
まるで譜面に記された音符が楽しそうに踊っているようなのです。

グールドが弾くピアノの特徴を一言で言うと”物凄く速く弾く”あるいは”物凄く遅く弾く”の
どちらかでしょうか...まぁそうは言ってもそう単純ではないのですが...(苦笑)
まずはグールドを聴く前に他のピアニストが弾いた演奏を聴くことをお薦めします。
そうでないとその違いがわかりません。

スタインウェイのピアノもバッハ用とベートーヴェン用など数種類弾き分けていました。
最晩年はヤマハ製のピアノでした。

それと時折、聴こえるグールドの鼻歌も最高です(苦笑)
本当に楽しそうにピアノを弾いている姿が想像できます。

追記:グールドが演奏旅行やスタジオでの録音の際に必ず持参した、お父さんと一緒に
   作ったグールド家自慢の自家製ピアノ椅子も最高です!

女流ピアニスト

2006-11-18 | Classical♪
クラシック音楽の世界で私が好きな女流ピアニストは《クララ・ハスキル》(ルーマニア
1895-1960)と《マルタ・アルゲリッチ》(アルゼンチン 1941-)です。

クララ・ハスキルは19世紀のヨーロッパで生まれいますのでバックハウスやケンプと同じ
く伝統を重んじた厳格な演奏を聴かせてくれます。
特に晩年に録音されたモーツァルト~ピアノ協奏曲第20番は今なお至極の名盤と讃えられ
ています(*後日、掲載いたします)。

マルタ・アルゲリッチは強靭なタッチのピアノでとても情熱的な印象を受けます。
アルゼンチン生まれだからでしょうか...特にショパンの〈24の前奏曲〉とバッハの〈パル
ティータ〉が好きです。

一度はアルゲリッチの生演奏を聴いてみたいものです。

作曲家と指揮者

2006-10-23 | Classical♪
指揮者の中には音楽史に残る偉大な作曲家本人と直接関わった人たちもいます。
例えば大作曲家グスタフ・マーラー(ボヘミア 1860-1911)と大指揮者ブルーノ・ワルター
(ドイツ 1876-1962)〈マーラーの直弟子〉、大指揮者オットー・クレンペラー(イスラエル
1885-1973)〈マーラーのオーディションを受け、マーラーから認められる〉。

現在、演奏されているマーラー作品の多くはブルーノ・ワルターとオットー・クレンペラー
の指揮を一度は聴いていると思われます。かのレナード・バーンスタインもブルーノ・ワル
ターが振ったマーラーを聴いています。

ちなみにマーラーの交響曲第9番の初演はマーラーの死後1年ほど後の1912年6月26日オー
ストリア・ウィーンでブルーノ・ワルターの指揮でした。残念ながらその時の録音は残って
はいませんが、後年ワルターが振った第9番の録音はいくつか残されています。
ある意味、生前のマーラー自身が望んだ演奏と言っても過言ではないでしょう。

私はまだワルターとクレンペラーが振ったマーラーを聴いたことがないので早速これから
聴くことにします。とても楽しみです。