ミナミのフと思ったこと…

福知山の眼鏡店 眺望工房ミナミの店の情報、その他。店主 南薗の日常の感じたことなど。

半盲とプリズムレンズ⑥

2014-07-03 16:43:04 | めがね

 続きです。

 

遠近両用のメガネはいくつかの種類に分かれるのですが、大きく分けて

「累進」と呼ばれるものと、「二重焦点」と呼ばれるものと2つで、現在は前者が多くなっています。

左図は「累進」のレイアウト図で、実際のレンズは度数変化の境目は外見上見えません。

右図は近くを見る部分は小窓などと呼ばれ、外見上境目が見えます。

 

どちらも左右一枚ずつのレンズがフレームに入る、というのは普通のメガネと変わりません。

 

で、問題のフランクリンの発明した遠近両用です。

「フランクリン・バイフォーカル」と呼ばれている遠近両用です。

これはフレームの上側に「遠用度数のレンズ」、下側に「近用度数のレンズ」、

それを左右で計4枚のレンズを使います。

しかし上に遠用、下に近用というレイアウト自体は現在のものと変わりません。

 

「累進」の技術が進み、現在では「フランクリン式」は完全に消滅…したわけではありません(実際に見ることはほぼないですが)。

実は今でもこの方式には大きなメリットがあるのです。

左右に大きくレンズ度数差がある人(不同視)の場合、視線を上から下に向けたとき

左右で像の位置がずれてしまい、つらくなります。

こんなとき、一枚のレンズより、遠、近と2枚のレンズを組み込めば解決します。

(理論的なことは今回は省略、もう一つ二重焦点でもこの問題を解決する特殊加工がありますが、これもまたの機会に)

 

とにかく4枚のレンズを使う!というのがフランクリン式のポイントです。

 

長くなって申し訳ありません。次回で終わるハズです。続きます…。

 

 

 

「眼鏡の詩」 

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