<中国ブログ>中国サイコウ 元/上海駐在日本人が綴る日中経済の状況など

中国駐在時代の経験・知識をもとに、
最高(サイコウ)の日中関係の再構築を目指し、
日本と中国を再考(サイコウ)する

日経平均の大幅下落は、株式相場の転換点を意味するのか?

2013-05-24 | 日記

本日、日経平均が大幅に下落しましたね。
筆者も7年ほど前から株式相場をウォッチし続けていますが、これだけの下落はかつて経験したことがない。
終値は前日比1,143円28銭安の14,483円98銭。終値ベースでの下げ幅の大きさは、東日本大震災後に福島第一原発事故の状況が危機的と判明した2011年3月15日の1,015円安を上回ったというから、そのインパクトの大きさが分かるというもの。

原因として、長期金利の上昇、中国経済の先行き懸念、外国為替市場での円安の動き一服などが挙げられているようだが、正直なところ、どれも急激な相場下落を裏付けるような要因とは考えにくい。

一部の報道にあるとおり、先物主導で下落したということであれば、今晩の米国市場の動向を注視する必要があるだろう。
NYダウも最近、史上最高値を連日のように更新しており、日本市場と同様、過熱感が高まっている。
ここでも大幅に下落するようだと、暫くは不安定な動きに終始することになるように思われる。


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今回の値動き、一部報道にあるとおり、やはり「大暴落」と言っていいだろう。
今回の大暴落、歴代11位の大きさなんだとか。
それにしても、原因が明確でないというのが、どうにも腑に落ちない。
通常、相場というのは大きな要因が無い限り、大きく振れることはないからだ。

確かにアベノミクスという言葉が登場して以来、日経平均は文字どおりウナギ上りといった形で上昇してきた。
これまで株式購入に興味がなかった国民も、株式購入ハウツー本を買い求める動きが顕著になるなど、ちょっとした資産運用ブームが巻き起こっている。

エコノミストの相場予測なども、日経平均が年内に2万円を突破するといった強気の見方が結構多かったですもんね。

でも、ここでエコノミストや株式評論家の言うことを鵜呑みするのだけは禁物。
彼らは今回の大暴落に対しても、もっともらしい理屈をつけ、これを織り込んだ上で自分の予測を修正していくのだから。

ま、結局のところ、相場の行方は自分で勉強して、自分で判断するしかないワケです。


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で、今回の暴落の要因についての筆者の予測は・・・

ずばり「過熱感」への懸念でしょう。
そして、相場の転換への恐怖感から、とりあえず利益確定しておこうという動きが一斉に出たのではないか・・・と。

最近、株式投資を始めた方はさておき、民主党政権の頃から投資を継続している投資家にとっては、日経平均ベースで60%以上も上昇しているワケだから、日経平均が2万円、3万円だった頃から株式保有している人を除けば、大抵の投資家はそれなりの含み益を持っていると予想できる。
こうしたプチバブル的な利益が、高級腕時計など高額商品の消費を支えているんでしょうね。

ただ、ご承知のとおり、株式は売却しない限り、利益は確定しない。
つまり、相場が上昇を続けているときは問題ないが、不安材料が出てくると、集団心理が一斉に働き、今回のような大掛かりな動きへと繋がってしまうのだろう。
NYダウも、ありえないほどの高値を付けていますし。。。

投資家の大部分が「そろそろ踊り場が来るかな・・・」と何となく思っていたところに、中国経済の先行き懸念を示すデータが発表された。
こりゃ大変!→とりあえず一部を売っておこう!
ざっと、こんな流れではないか・・・と。

では、今後、株式相場はどのように動くのか?

そんなこと、誰にも予測できるはずはありません(当然ですが)。

ただ、間違いなく言えることは、日銀をはじめとする中央銀行の金融緩和で、金融市場にはお金がジャブジャブ供給されている。
こうしたお金、滞留することはないと考えたほうがいいだろう。
だって、お金たくさん持ってて、資産増やそうと思わない人なんて、ほとんどいないでしょ?

まあ、どこまで続くか分かりませんが、ひとまず揺り戻しはあったとしても、大きな動きは変わらないのでは。。。

株式は、「買い時が難しいが、売り時はもっと難しい」と言われます。
投資判断は、ご自身で慎重に行いましょう!

ちなみに、NYダウは値を戻しているようですね。
日本株式としては、円高方向に振れていますので、このままの動きだと一服感が出そうな感じかな。。。


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