<中国ブログ>中国サイコウ 元/上海駐在日本人が綴る日中経済の状況など

中国駐在時代の経験・知識をもとに、
最高(サイコウ)の日中関係の再構築を目指し、
日本と中国を再考(サイコウ)する

日本に戻って感じることと中国に対する視点の変化

2013-05-20 | 日記

超ひさしぶりのブログ更新。
こんなに更新しなかったのは初めてかも。。。
もうブログ閉鎖か?って思った方も多いかも知れませんね。
本人的にはそんなコト、微塵も考えてないんですが・・・。

ただ、日本に戻って生活してみないと分からないことも多いですね。
さすがに3年半ぶりですから。
日本での生活、何と言っても「どことなく忙しい」って感じ。
中国で仕事していたときと比べると、ホント、時間が経つのが早いんですよね。
なんでだろう・・・??
気が付くと、もう一週間経っちゃったって思うこと、ザラにあります。

加えて、なぜか分からないけど、疲れるんですよねぇ、上海と違って。
これもハッキリとした理由は不明。
自分なりに推理すると、つまるところ、刺激の有無に関係するのではないか・・・と。

筆者の現在の業務、中国とは全く関係ない上に、具体的な事業を遂行する立場ではなく、完全に裏方の仕事。
正直なところ、あんまり向いてないと思うんですが、サラリーマンですからね、イヤとも言えず・・・。
そんなこんなで、やや悶々とした生活を送っているワケです。

とは言え、この類の仕事をするのは、今回が初めてというワケではないので、以前と比べるとスンナリ職場に溶け込んでいるように思う。
まあ、今回の仕事の特異性と周りのサポートも大いに影響しているのですが。。。

上海では駐在員事務所の所長という立場だったので、ある意味、何でも自分で判断して、自分なりの仕事をこなしていけるという恵まれた環境にあった。
現在とは全く逆の環境ですね。
こういった環境のなか、上海では様々な方とお会いし、素晴らしい出会いを経験することが出来ただけに、現在の仕事では物足りなさを感じてしまうのは致し方ないというもの。
もっとも、これを機に自分なりの感度というものが下がっていくことのほうが怖いですが。。。


【上海関連の情報が満載の「にほんブログ村 上海情報」はコチラ】


上海生活では、余計な人間関係やルーチンワークに取組む必要性があまり無かったので、分不相応にも日中関係などに関して自由に思いを巡らすことが出来た。(その意味では、このブログで書き綴ってきたことをいま読み返してみると、少々恥ずかしくなってしまうことも多いのですが。。。)
現在は中国で生活してないこともあって、情報量が極端に少なくなっていますからね。書きたいという気持ちはあっても、たくさんは書けないというのが正しい状況かも知れません。

で、日本に居て率直に感じること。
それは、よほどの事件などがない限り、日本国民が中国を意識する機会がほとんど無いという現実。
このコトは、頭では理解していたものの、まさかココまで進んでいるとは思わなかったというのが正直なところ。
日中間、政治関係は最悪の状況が続いているが、経済関係ではもはや切っても切れない関係になっているにもかかわらず・・・である。

これは、日本メディアの取り上げ方に影響を受けている可能性が高い。
各社ともスクープを追うこと、他社よりも視聴率や販売部数で優位に立つことばかり考えているため、どうしても報道姿勢が偏り、真実よりも面白みのある話題のほうに光を当てようとしてしまうからだ。
そのため、日本で生活していると、日常的に入ってくる中国関連の情報はネガティブな内容がほとんどと言っていい。
確かに中国という国は、PM2.5や黄砂、北朝鮮問題や尖閣問題など、多種多様な問題において日本に迷惑を掛けていることは周知の事実。この点に関しては、筆者も同様の感情を抱いている。

しかしながら、日本経済の再生という課題に関して考えるならば、もはや中国の存在を語らずに「成功」へのシナリオを描くことは難しいのは自明のこと。
日本が痛みが発生することに目を瞑り、大胆な移民政策を導入することで人口増への道を開くのであればいざ知らず、これまでどおりの日本純血主義を貫くのであれば人口推計どおりの超高齢化社会への道を突き進むことになり、最終的には経済の長期停滞、社会保障制度の崩壊を招きかねないのだから。。。


【中国関連の話題が満載の「にほんブログ村 中国情報(チャイナ)」はコチラ】


ただ、こうした情報の少ない日本で生活していると、マスコミにコントロールされているというところまでは行かないが、かなり慣らされてしまっている自分がいることにも気付く。
端的に言うと、あまり本質を考えない体質へと変わっているのだ。
これは動物的な本能なのかも知れないが、人間は与えられた環境に合わせて、行動範囲を決定する性にあるようだ。
筆者の場合、中国という「とてつもなく大きな海」から日本という「小さな水槽」に戻されたと例えることが出来るだろう。
まあ、水槽には危険が少ないから、安心して生活できるというメリットはあるんですけどね。

ちょっと愚痴っぽい文章を長々と書いてしまいましたが、筆者自身はこの環境にめげず、これまでどおりの文体で日中間の問題を取り上げていきたいと思っています。
そのためには、もう少し中国に関する刺激が欲しいところではありますが。。。
ま、無い物ねだりは辞めておくことに。
そんなこんなで、これからもご愛読のほど宜しくお願い致します。

もう少し落ち着いたら、更新の頻度を上げていきますので。乞うご期待!!


↓ご愛読ありがとうございます。よければ応援クリックをポチっとお願いします。(ブログランキングに参戦中)

にほんブログ村 海外生活ブログ 中国情報(チャイナ)へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ


最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは、 (あきら)
2013-07-12 13:39:31
二ヶ月ぶりにこの文章をお拝読いたしました。感触が相変わらずいっぱいあります。
たしかに、この二ヶ月の間に、ほとんど毎日日本のテレビニュースを見ていますが、中国についてのGOOD NEWSはたしかに多くないと気づきました。もちろん、いまの中国がたくさんの経済問題や社会問題を抱えることが事実なのですが。

でも、日本にきてから、やっぱり中国にいる時に想像された日本の姿とは違ったと、正直、言わさせていただきます。

上海にいたときに、知り合いの日本人がなんか開放感があり、中国のいろいろな情報がよくご存知する方が多い、と感じましたが、日本にきてから、知り合いになった日本人にとって、交流のなか、中国が、怖い国、はるかな国、変な国という感覚をもつ方が多いと感じました。」。毎度、そんなときになるときになると、「もうそんなにたくさんの変化が起こってしまうのに」と心の中につぶやきします。

たしかに、中国の変なところが少なくないですが、すでに日本のマスメデイアにおおく報道だれましたので、ここは余計なことを述べさせなくていただきます。

「日本が情報開放で、いろいろな新鮮なものふが止まず出てくる社会だと思いましたが」、なんかたしかに、この二ヶ月の暮らしというと、「とてつもないおおき海」から「安全安心で、静かな水槽」に入ったという感覚が強いです。

もちろん、日本がたくさんのメリットがありますが、いまも日本のことが好きですが、ここで勝手にコメントしたのは、ただ交流したいですが、すみません。
返信する

コメントを投稿