ひまわり先生のちいさな玉手箱

著書「ひまわり先生の幸せの貯金箱〜子どもたち生まれてきてくれてありがとう」

味方であることを伝える

2016年05月04日 | こころ
つらい体験をしている人、

例えば大切な人を亡くしてしてしまった人、

家をなくしてしまった人、

転職をなくしてしまった人、

故郷を離れなければならなくなった人など。

そういう人にどう接したらいいのでしょうか。

***

開通した高速道路、九州自動車道も大渋滞だそうです。

片側一車線の交互通行のところがあったり、
道路がうねっていたり、
防音壁が倒れていたりしているそうです。

ゴールデンウイーク、被災地の熊本には、
ボランティアの人が沢山 詰めかけていらっしゃるそうです。

何か出来ることがしたいという気持ち。

その気持ちを持っているのに、支援出来ないのも、つらいもの。

ただ、つらい体験をされている方が何を求めているのか、
求めていないのか、分からない。

今は、静かに過ごしたい方も多いかもしれないし、
片付けを手伝って欲しいと思っていらっしゃる方もいらっしゃることでしょう。

下手なことをしたり、言ったりすれば、
良かれと思ってしたことが、
返って、相手を傷つけてしまうかもしれない。


倉成 央先生の『震災の「心の傷み」を癒す方法』大和出版から抜粋してご紹介します。

これは、震災に限らず、つらい体験をされている方に
どう接するかについてのヒントが書いてあります。

***

辛いの不安な気持ちを少しでも軽くするために自分が相手の理解者でありたいと思っていて、

味方でありたいと願っている事を、
そして「できることがあれば言って下さい」
ということを伝えます。

自分の味方になりたいと思っている人がいてくれるのは、安心につながります。

たとえ辛い体験であっても、そのことを人に語ると言う事は、気持ちが楽になっていくのにとても効果があります。

体験したことを言葉にして語るうちに、気持ちも少しずつ消化され整理されていくのです。

だから話し相手になると言うのはとても良い方法です。

ただ、相手が話をしたくても
相手が辛い体験の話をしようとしていないのに、
無理に話をそこに持っていくようなことはやめましょう。

辛かった体験に向き合い、話ができるまでには時間がかかる人も少なくありません。

相手が話すまで、ゆっくり待つのも優しさです。

また、相手が小さな子どもの場合には、抱っこしてあげる、一緒に楽しく遊んであげる、等の関わりも効果的です。

『震災の「心の傷み」を癒す方法』
大和出版
倉成 央著 p.28ページより抜粋
コメント (2)
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