「いっぽ」のつぶやき

健康に福祉にボランティアにと、自分らしい人生を過ごすために、一歩ずつ歩んでいる「いっぽ」のつぶやきです。

元気な村

2007-09-15 13:23:00 | 感動した話
全国の自治体が、財政難であえいでいるというのに、人口4200人の小さな村が財政改革を徹底的に行い、今ではその浮かせたお金で若者定住策を進め、赤ちゃんが増え続ける村として注目されています。
それは長野県の山村、タレント峰竜太の出身地でもある下條村です。

財政の良さは長野県一。村の純借金は6億7200万円、貯金(財政調整基金)が26億3200万円と、19億6000万円の余裕があるのです。
中小企業の社長だった伊藤村長が当選してまず行なったことは、12月から1月にかけて全職員を11班に分けて、ホームセンターの店頭で販売実習をさせること。予算編成で忙しい時期ですが、民間はもっと忙しい。職員たちは、冬の朝一番に店に立ち、頭の下げ方、商品知識、接客法と、お金を稼ぐことのつらさ、大変さを学んだのです。
職員も59人から35人に減らし、平均年収700万円とすると年間1億6800万円が浮いたことになります。
人数が少なくなり、一人で二役、三役とこなさなくてはいけませんが、少数精鋭で前より接客態度もよくなり、みな喜々として飛び回っているそうです。
また住民にも行政任せの風潮を改めさせ、小規模土木工事は村が生コンやU字溝などの材料だけを渡し、作業は住民が自前でやるようにしてコストを抑えています。
最初は、かなり住民の反発もあったようですが、お金がないのだから、自分たちで頑張らないと、という気持ちになったのでしょう。
全村民にアンケートをとり、村が合併せずに自立することを95%の住民が支持し、「下條村自立宣言」を発表しています。

さらに、村では若者向け住宅を毎年建設し、今では14歳までの若年人口率は17,3%、出生率も2,12と、長野県でトップです。
子育て支援のため、中学生まで医療費を無料にし、7億5000万円かけて図書館を造り、利用率は長野県2位となっています。
小さくてもこれだけ活気に満ちた村があり、人口は少しずつ増えています。
自治体のトップの指導力でこれだけ変わるんです。
他の市町村もぜひ見習って欲しいですね。
コメント
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